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俺のペットはアホガール

作者:猫丸
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その十二「生徒会長は今日も真面目です」


夏休みーイエーイ!! 何して遊ぶ? 海? 山? BBQで花火大会?


夏は楽しい遊びがいっぱいあって退屈しない、アタチ、千代紙 ちよ子が今回のお話担当するよー!!


「うるせーぞ、アホ。お前…誰のせいで今なにやってるのか分かってんだろうな…」


あうっ! お話始まって早々あっくんに怒られちった、テヘペロ♪


ワタチ達が今なにしてるって? それは…


「なんで夏休みに宿題なんて出すんだしー!!?」


「多すぎるよー!! 難しすぎるよー!! 根津先生のアホー!!」


「お…おいこらっ!」


毎年八月終盤の恒例行事化した、あっくんに夏休みの宿題見せてもらおーうの会なのでっす♪


場所は近所にある図書館の自習スペースだよ♪ 長机が何個も並べられてて、いかにも~って感じのメガネをかけた人が黙々と分厚い参考書の壁作って頑張ってるよ♪ 


「静かにしろ、アホ! つまみ出されたいのか」


「えぇ~問題がムズすぎるのが悪いんだし」


「そうそう、こんな難しい問題できっこないよー」


「お前らな……」


頭を抱えて悩みこむあっくんも考える人の像みたいでかっこゆい♪


「あのうるさいんですが? もう少し静かにしていただけませんか?」


「すみません…このアホ共が……あ」


「どーしたしー? 終ーって……あ」


二人とも固まっちゃってどーしたのーと二人が見てる方を向くと


「うるさい人達がいると思ったら貴方達だったのですね、千代紙さん」


「あー!! りっちゃんだぁぁぁあ!!」


「ちょ、あまり大きな声を出さないでください!」


「そう言う、高浜の声も大きいけどな」


「そ、そんなことはありません!」


風になびく黒髪が素敵な彼女は……やまとなでしこちゃん!!



※大和撫子のような美人の高浜 律子(たかはま りつこ)ちゃんです。だから友達ならちゃんと名前覚えてあげなって!



小学校6年間ずぅーと同じクラスだったんだよ、すごくない!?


中学校は別々になっちゃったけど、高校はまた同じクラス! すごくない!?


「あ、貴方達……勉強会? をやっていたの?」


「いや…まだ一個も宿題を終わらせていないアホ共をみてた」


「はあ!? 一個もって一つも終わっていないってことですか!? もう夏休みも終わりそうだというのに、ですか!?」


「残り少ない夏なら、思いっきり遊びた…「喋る暇があるなら、その問題を解け」うー」


「(チラッ…ポッ)最籐くんは優しいですね。この子達の面倒を見てあげるなんて」


「は? タダでみてるわけないだろ?」


「え?」


「こいつらの親から授業料貰ったから、仕方なくだな…」


「一時間、1000円だしー」


「うちは5000円だよー」


お母さん、あっくんと駄菓子に投資するのは惜しくない! って言ってたもんね。



「……分かりました」


「あ? なにが?」


あれっ? なんかりっちゃんも体プルプル震えてない…? 冷房効きすぎで寒いのかな?


「貴方! そこに正座しなさーい!!」


「「「……なんで?」」」


「貴方達のその腐った性根! 私が叩き直して差し上げます! 

 さ、立って! そして座って正座です!!」


鬼だ……りっちゃんは基本優しくてすっごく良い子。でも…地雷を踏むと鬼になります……鬼のりっちゃんは何処でも構わず、正座させられて永遠にお説教されるのです…。


「つらいよー」


「足痺れたし」


「なんで……俺まで…」


「……え? つらい? そんなことで音を上げるくらいなら、そもそもそんなことしなければいいのです!」


そんなことってどんなこと!? なんでりっちゃんが怒っているのか全然わっかんないよー!!


夏休みの宿題も難しいけど、りっちゃんはさらに難しいよ!


「ほらそこ! ちゃんと私の話聞いてます!?」


「ハイー!! 聞いてますよー、足シビリビレー」






こうしてアホ子達3人はりっちゃんの気が済むまで(約3時間)正座し続けて、足はビリビリボロボロでしばらく動けなかったそうな―ちゃんちゃん♪


 
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