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鋼の錬金術師 貴方を守りたい――12人の巫女と1人の神――

作者:猫丸
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エド「お前は、人体錬成をしたのかァ?!」
エドの言葉にシレーナは小さくうなずくだけだった。
アデール「あっはははははははっははは。もう話す気力すらないんだぁ?」
どこから現れたのか、いつ現れたのか全く分からないが、アデールがシレーナの隣にいた。そして、アデールがここにいるということはレンリとブルースが負けたことを意味差す。
エド「アデール・・・(怒」
アデールをものすごく睨むエド。アデールは、そんなエドに微笑んで
アデール「ふふふ、今度は私が説明してあげる。こいつのお父さんを殺したのはこいつ自身、そしてそれを食べたのはこいつが作り出した魔物ッ」
言う。シレーナはアデールから思いがけない言葉を聞き
シレーナ「ッ?!!」
凄く驚き、そしてブルブル震え「私が……殺したの……?」と自分に問いかける。

エド「なっ?!」
アデールの言葉に物凄くビックリするエド。まさか、シレーナがッ!!と思いつつも2%くらいシレーナを疑っている。不穏な空気が流れるこの空間に、一人の少女が乱入して来た!
レンリ「シレちゃんは、悪くない!!」
エド「ッ!レンリ?!!」
血だらけで、右肩を抑えたレンリがゆらゆらとこっちに歩いてきた。
アデール「へぇ~、こいつはあんたと同じ運命を背負った人間だからかばうんだぁ?」
いやみたらしく、アデールはレンリに向かって言う。レンリは「ハァ…ハァ…」言いながらも、ゆっくりこっちに向かってくる。


シレーナ「いやァァァァァァァァ!!」
突然、シレーナが悲鳴を上げた!そんなシレーナを見たエドはとっさに
エド「シレーナ!大丈夫だ。俺が付いている。」
と言って、優しくそして強くエドはシレーナを抱きしめた。
レンリ「ハァ……ハァ……ヤバい…このままだと……シレちゃんのスピルーンがッ……」
アデール「あ、ははははは……壊れちゃえばいいのよ!蠍座の巫女のキーなんてッ!!」
エド「蠍座の巫女のキー?」
何かが、エドの中に引っかかる。シレーナはエドの胸の中で、涙を流しながら声になっていない声で
シレーナ「エ・・・ド・・・は・・・私・・・を・・・す・・・て・・・な・・・い・・・?」
と聞いてきた。エドは笑顔で
エド「当たり前だろ、お前は俺の・・・俺達の大切な仲間だ!」
と優しくそして力強く言い放った。シレーナは大粒の嬉し涙を流しながら
シレーナ「あ・・・り・・・が・・・と・・・う・・・・・・」
と声になって無い声で言った。だが、ここで面白くないのはアデールだ。

アデール「仲間なんて、いつかはゴミのように扱われるだけよ!!それに、もうそいつは死ぬ運命。運命は誰にも変えられないわッ!」
もう……シレーナが長くない事を教えてくれるアデール。
レンリ「そんなことない……運命は変えようと思えば変えられるはず……それに……エド……だったら……」
ブッ倒れるちょっと手前の所でレンリは言う。そんな中、突然シレーナが意味のわからないことを言い始めた。
シレーナ「森の・・・・・・月の・・・・・・息吹が聞こえる・・・・・・」
エド「おい、シレーナ大丈夫か?!あっ、涙が・・・」
流れていた大粒の涙が、小川のようになった。
シレーナ「暗闇の中で開く小さな光・・・・・・優しくて強い・・・・・・生命に満ちた息吹・・・・・・」
突然シレーナの胸辺りに錬成陣が出てきて、あの夢の中で聞こえた女性の声がまた・・・・・・

女性「安らぎ、癒しをつかさどるグリーンキー。貴方は、その勇気で試練を乗り越え彼女の癒しを強く願った・・・・・・そんな貴方に彼女は心を開いた・・・・・・心の鍵・・・・・・グリーンキ―を貴方に・・・・・・彼女の心を開くために・・・・・・」
女性の声がやむと錬成陣は消え、緑色の鍵が出てきた。そして、どこかに引っ張り出されるような感覚が体中に走った。
エド「うっわぁぁぁぁぁくっシレーナっ。」
エドは必死に、シレーナを離さないように強く抱きしめる。そしてまた、強い光がエドたちを襲う!
エド「うあぁぁぁぁぁ!!」


エド「うあぁぁぁぁぁぁ」
『ドスンッ』
エド「いっ痛たた・・・。ここはどこだ?」
辺りを見るとそこは・・・シレーナの部屋でほかのみんなもいた。もちろん、シレーナも。
エド「よかった・・・。みんな無事だった・・・。」
エドは独り男泣きをする。みんなが無事だった事に安心して・・・。
それから数時間後みんな起きてシレーナの周りに集まる。
アル「よかった~、無事で。」
ウィンリィ「シレーナ、私すごく心配したんだからね!!」
レンリ「よかった~。シレちゃんが死ななくて♪」
エド「本当によかった。」
だが、ここにリフルとブルースの姿がなかった。

リフル「さぁって、私はそろそろ行くかな~?」
リフルは窓から飛び降りる準備を独りでしていた。そんなとき、後ろに影が!!
ブルース「もう行くのか?」
と思ったらブルースだった。ブルースはリフルの隣に座った。
リフル「あなた、闘蛇だったとわね。ただの犬かと思ってたからびっくりしたよ。」
ブルース「誰が犬だ!お前、俺たちの世界に来たことがあるのか?」
リフル「あるよ、何せ私はいろんな所を旅してきたからね♪よしっ、出来た!」
リフルはそお言うと窓に飛び乗り
リフル「みんなには適当に理由言っててねぇ~。」
と言って飛び降りてしまった。
ブルース「ふっ、まぁ人間のガキの言うことだ。仕方ない聞いてやるか。」
ブルースは、いい笑顔で言った。

レンリ「シレちゃん、とってもいい笑顔だよそれ。」
シレーナ「うん・・・みんな・・・ありがとう^^」
シレーナは、今まで見た事の無いとってもいい笑顔で言った・・・。




~次の日~

エド「アル、準備できたか?」
アル「うん、できたよ^^」
エドとアルは旅に出る準備をしている。どこに行くかというと、アメストリスの中心、セントラルだ。リゼンブールに来る前に出会ったドクター・マルコーという医者が賢者の石について書かれた資料を小さな本屋に隠したことがわかったので、今からセントラルに旅だつ準備をしているのであった。

レンリ「何やってんの~?ふぁ~。」
目をこすりながら、レンリがエド達の部屋に入ってきた。
エド&アル「レンリ?!」
レンリが突然入ってきたので、エドもアルもびっくりしてるようだ。
アル「人の部屋に入る時はノックしないといけないよ。」
優しく怒るアル。
レンリ「う~ん。それで、何やってるの~?」
たいぎそうに返事をし、エドに聞いてみた。
エド「今日の朝、出発するぞ。」
エドはそれだけ言うとまた準備を始める。レンリは、わかったのかそのまま部屋を出て行った。

~8時~

皆準備をし終えピナコとウィンリィとロンが4人と一匹を見送りをする。
ピナコ「また、壊さないようにするんじゃぞ。」
ピナコはエドとシレーナに向かって言う。
エド「分かってるって。」
シレーナ「・・・うん・・・。」
エドは、ちょっとめんどくさそうにシレーナは、優しい頬笑みで言った。
ウィンリィ「レンリ、くれぐれも誰かに迷惑をかけるような事したらだめよ!!」
レンリが悪さしないように忠告するウィンリィ。
レンリ「ふぁ~い・・・グゥ~」
半分寝てる状態で返事をするレンリ。

アル「それじゃあ、行ってきます!」
ブルース「ふんっ、ガキ達のおもりは任せろ。」
エド「んじぁあ、行ってくるわ。」
シレーナ「・・・また・・・。」
レンリ「・・・眠い・・・。」
エド「我慢しろ!」
エド達は駅に向かって歩き出した。
ウィンリィ「行ってらしゃ~い!!」
大きな声で、みんなを見送るウィンリィ。

――これから彼らの新たな旅が始まる――

――さまざまな試練や困難が彼らを襲うだろう、はたして彼らはそれらを乗り越えることができるのか?!――




~汽車内~

エド「・・・・・・」
エドは今、スピルメイズでシレーナの胸のあたりから出てきた“グリーンキー”を見ていた。“グリーンキー”一体これは何なんだ? どうして、シレーナの中から? それに、あの声の主は…一体……? なんて事を考えていると、レンリが前の席から覗き込んできた。
レンリ「エド~何見てるの~?」
エド「ん? ああ、レンリか。なんでもねぇーよ。」
と言いながらエドは“グリーンキーをコートのポケットにしまった。レンリもの底とに気は付いていたが、わざと気がつかない振りをし話を変える。

レンリ「セントラルって、どんなとこ~?」
アル「アメストリスの中心にある、大きな街だよ。」
レンリ「おおっ!デカイ街なんだぁ?!」
エド「中央司令部もあるしな。」
レンリ「? チュウオウシレイブ?」
アル「軍の事だよ。セントラルを守ってる。」
レンリ「ふ~ん、軍……。」
レンリは意味深な言い方をし、そして飽きたのか自分の席に戻って行った。
エド「あいつは、ほんとにマイペースだな。」
アル「あ、はははは……そうだね…(-"-)」
ポロッと文句を言うエドとアル、それを足もとで聞いていたブルースは静かに『クスクス』と笑っていた。それから汽車を出るまでずっと、『クスクス』笑っていたブルースをエドがアルと話しながらふんずけていた・・・。


ボーイズトークはここまでで、今度はガールズトークを聞いてみよう!
レンリ「奥さん、聞きましたぁ?」
シレーナ「・・・なにを・・・?」
レンリ「あのハゲ山さんの奥さん、また実家に帰ったそうですよ。」
シレーナ「・・・ほんとに・・・?」
レンリ「ええ、ほんとですよ。私、ハゲ山さんの娘さんから聞いたんですもの。」
シレーナ「・・・そう・・・なんだ・・・・。・・・あそこの・・・夫婦・・・いつ別れる・・・かな?」
レンリ「そうですわねぇ~、離婚するのにも結構お金がかかるからしないんじゃなくて?いっつも、別れしそうで分かれなかったし。」
シレーナ「・・・そうでしたわね・・・」
レンリ「そうそう♪オホホホホホホ・・・」
シレーナ「・・・オホホ・・・ホホ・・・」
こうして、ガールズトークは大いに盛り上がり? 汽車内には笑いがたちこめた。まぁ、ほとんどの人が知らない人の振りをしていたけど・・・(;一_一)

とゆうかこれ、ガールズトークじゃなくてただのババァの井戸端会議じゃねぇかァァァァァ!!!
私(俺)のシレーナをババァ色に染めるなァァァァァ!!
レンリそのボケ最高♪
見たいな感じのツッコミお待ちしております<m(__)m>

 
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