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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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783部分:第六十三話 劉備、牧になるのことその八


第六十三話 劉備、牧になるのことその八

「けれど星も政治できるのだ」
「そうだったんだな」
「とはいっても朱里や雛里程ではない」
 それを言う趙雲だった。
「私は政治はあくまでできる程度だ」
「そうなのだ」
「あまりできないんだな」
「そうだ。これは謙遜ではない」
 趙雲はそこを念押しした。
「決してな」
「やっぱり政治は難しいのだ」
「あたし達にはさっぱりだな」
「それはそれでいいのよ」 
 黄忠はぼやく二人にまた話した。
「貴女達には貴女達ができることがあるから」
「だったらいいのだ」
「本当にそうならな」
「政治ができるのはあの二人の他にはだ」
 趙雲も考える顔で話す。
「私と紫苑、それに桔梗殿に愛紗だな」
「私もなのか?」
「御主は政治の書も読んでいるな」
「それはそうだが」
「ならある程度はできる筈だ」
 こう話すのだった。
「それはな」
「だといいのだが」
「少なくとも今はわかる者は全て働いてもらわないといけない状況だ」
 それは間違いないというのである。
「だから御主もだ」
「わかった。それではだ」
 関羽もここで話した。
「私も政治をやらせてもらおう」
「そうだ。それでいい」
 また言う趙雲だった。
「御主も働け。充分な」
「そうさせてもらう」
 こんな話をしながら国を巡回していた。そうして賊達を平定しながらだ。国を安定させだしていた。徐州の政治ははじまったばかりだった。
 徐州の政治がはじまった前にだ。曹操はその帰路は途中まで袁術達と同じだった。そこでだった。
 別れの前の宴の場でだ。曹操は呆れた顔で曹仁と曹洪に話していた。
「凛はねえ」
「はい、わかります」
「あの娘は」
 二人は呆れた顔で曹操に応えていた。
「お酒には弱かったのですね」
「そうだったのですね」
「そうね。気付かなかったわ」
 曹操もだ。呆れた顔になっていた。
「それはね」
「けれど。それでも」
「あれはないのでは?」
「ないわね、本当に」
 その郭嘉を見ての言葉だった。
 郭嘉は袁術のところにいた。そしてだった。
 彼女にもたれかかりだ。真っ赤な顔になっていた。
「美羽様、あのですね」
「うむ、何なのじゃ?」
 袁術もだ。笑顔で応えている。
「それで」
「今日でお別れですね」
「そうじゃのう」
 その話をされるとだ。袁術は悲しい顔になった。
「折角凛と一緒になれたのにな」
「そうですね。私は華琳様の家臣ですが」
「しかしそれでもだというのじゃな」
「はい、美羽様の友です」
 それだというのである。
「それは確かです」
「そうじゃ。わらわ達は親友同士じゃ」
 それを言う袁術だった。
 
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