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ちびまる子ちゃんH「たまちゃんが二人!?」の巻

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その4

 
前書き
 たまちゃんとタミーって二重人格・・・?そういうわけでもありませんよね。ただ現実逃避するとタミーになりきるんですね。 

 
 たまちゃんはどんどん性格が暗くなっていく一方だった。

 まる子「とし子ちゃん、分裂してからたまちゃんの元気がなくなっていく一方だね」

 とし子ちゃん「うん、でもどうすることもできないね」

 まる子「う~ん、そういえばタミーって心の中のたまちゃんなんだってね。タミーがたまちゃんの中に戻って一人になればたまちゃんも元通りになるのかな?」

 とし子「でもできるのかなあ?」

 まる子「うーん、そうだ、長山君なら何か知っているかもしれない!聞いてみよう」

 まる子ととし子ちゃんは長山君の席に向かった。そしてたまちゃんの心の中のもう一人の自分「タミー」が実体化して、分裂した二人を元通りにするにはどうすればいいのか何かいい案はないか尋ねた。

 長山君「うーん、それは僕にもわからないなあ。非現実すぎる現象だからね」

 まる子「そっか・・・」

 とし子ちゃん「長山君にもわかんないんじゃ、たまちゃんは元に戻れないのかな・・・」

 長山君「そうだなあ、今日穂波んちに行ってもいいかな?そのタミーって人に会って話を聞けば何とかなるかもしれないし・・・」

 まる子「あ、うん、たまちゃんに聞いてみるよ」

 まる子はたまちゃんの席に向かった。

 まる子「たまちゃん、今日長山君がタミーに会いたいって言っているんだけど、たまちゃんちに行ってもいいかな?」

 たまちゃん「う、うん・・・。でもそれでどうするの?」

 まる子「タミーに話を聞けば何かわかるかもしれないって言ってたんだ。もしかしたら元に戻れるかもしれないよ?}

 たまちゃん「え、うん・・・。だといいけどね・・・」

 たまちゃんはとりあえずまる子や長山たちの訪問を承諾した。

 
 放課後、まる子、とし子ちゃん、そして長山君は穂波家に到着した。

 まる子・とし子・長山君「こんにちは!」

 たまちゃんの母「こんにちは。たまえ、まるちゃんたちが来たわよ」

 たまちゃん「ああ、みんな、いらっしゃい」

 その時、タミーも現れた。

 タミー「あー、まるちゃん、とし子ちゃん、そして長山君!今日も会えるなんてタミーほんとラッキーだわ!!」

 長山君「えーと、あ、あなたがタミーさんですか・・・」

 タミー「ええ、そうよ。もう一人のたまえよ!」

 長山君「ああ、そうですか・・・」

 長山君もタミーに対して何と返答すればいいのかわからなかった。

 まる子、とし子ちゃん、長山君はダイニングでたまちゃん、そしてタミーと集まった。

 長山君「ええと、タミーさん」

 タミー「やあ、長山君。『さん』なんていらないわ。タミーでいいわよ」

 長山君「じゃあ、タミーはそれまではどうしていたんですか?」

 タミー「それはもちろん、このもう一人の私の心の中にいたの。まるちゃんのいう事がわからなかったり、お父さんのカメラに嫌気がさすときに私がよく出てきたのよ」

 たまちゃん「ちょ、ちょっと・・・!」

 たまちゃんは恥ずかしくなってしまった。

 長山君「では、どうして心の外へ出ようと思ったのですか?」
 
 タミー「それはいつも心の中ではまるちゃんたちに想いが伝わらないからそとへ出て実際に会ってみたいと思ったの!」

 たまちゃん「そ、そしたらまるちゃんに悪いよ・・・」

 まる子「まあ、まあ、たまちゃん。話を最後までさせてあげなよ」

 まる子は突っ込もうとするたまちゃんを制止した。

 長山君「それで、元に戻ろうとする気はないんですか?このままずっと心の外にいたいですか?」

 タミー「ええ、だって自分で外の世界に踏み出せるなんてこんな嬉しいことはないわ!元になんて戻る気はさらさらないわ!!」

 タミーは嬉しそうな表情で返答した。

 長山君「わかりました。ありがとうございます」

 そのとき、たまちゃんの母が現れた。

 たまちゃんの母「たまえ、みんな、せっかく来てもらったんだし、このお菓子食べてもらって」

 まる子「おばさん、ありがとうございます!」

 こうして五人はお菓子にクッキーとドーナツを食べた。そしてまる子、とし子ちゃん、長山君が穂波家から帰宅しようとする途中、まる子ととし子ちゃんは長山君に今日の質問から得た手がかりはないか聞いた。

 とし子ちゃん「長山君、何かいい案見つかった?」

 長山君「うーん、自分で外の世界に踏み出せることが嬉しいと言っていたんだ。もしかしたら外の世界を嫌にさせたら元に戻るかもしれないね・・・」

 まる子・とし子ちゃん「うーん・・・」

 まる子「よし、やってみよう!長山君、ありがとう!明日たまちゃんに伝えるよ!」

 長山君「う、うん・・・。」

 長山君は本当に上手く行くか確信が持てなかった。

 
 
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