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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:南條 綾
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6部 なのは落ちる
3章 なのはの立ち上がり
  翠屋へ・・・

 そうこうしている内に年も忙しい師走となり
なのはのリハビリは少しずつだけど実となっていた
周囲のみんなも少しずつだけど以前の生活となっていたが、
フェイトの試験がまた落ちて落ち込んでいたのはご愛敬。

 そんな変わらない生活をしていたが俺の生活は少しだけ変化していた。
事件が起きるまで、毎週のように行っていた高町家、緑屋にあの時からいけなくなっていた。
士郎さんはあの時ああいってくれたが、どうしても敷居が高かった。
俺の両親も心配してくれたが、俺はなのはが入院しているから行ってもという言葉を聞いても納得はしてないだろうが、今のところ見守っていた。
アリすずから誘われても、緑屋に行くときは決まって、避けていた。
露骨な時もあった。
アリすずから不意打ちのように緑屋の前まで来た瞬間に、
ティアにお願いして携帯を鳴らしてもらい、仕事を入れるようにした。
あの時の高町家の人の顔が忘れられなかった。
もちろん攻めるようなことはしなかったけれど、どうしても怖く
以前のように河川敷にもいかなくなっていた。

≪ティアみんなの予定知っている≫

≪はい、アリサさんとすずかさんは塾でフェイトさんはクロノ執務官のサポート、はやてさんは騎士たちと仕事になっています≫

≪みんなばらばらだね≫

≪一般と魔法組って感じですね≫

≪私はよっぽどのことがない限りあっちにはいかないしね≫

≪まだ後悔しているんですか?≫

≪後悔はしているかな、花見のこと覚えてる≫

≪いつのですか?≫

≪えっと俺が一番最初に来た時の≫

≪多分私いませんでしたよ≫

≪だっけ≫

≪ハイ≫

≪あの時もなのはの人間関係の立ち位置について思ったんだけど、ここでも同じだったんだよね≫

≪というと≫

≪なのはって基本一人なんだよ≫

≪みんなに好かれてますよ≫

≪あの時花見で思ったのは、高町夫婦、高町長兄、長女、アリサとすずか、ほら一人でしょ≫

≪そう言われてみれば≫

≪今はそれに加えて、はやてと騎士たち、フェイトとハラオウン家周囲に魔法文化が強いのっていなかったんだ≫

≪ですが・・・≫

≪もちろん私のせいじゃない、そこまでは介入できないしね、それに気づいていれば、もう少しフォローもできたというのに≫

「綾ちゃん」

 その声を聞いてビックリする。逃げるわけにはいかない。
観念して回れ右すると声の主、桃子さんがこちらに向かって歩いていた。
私は下を向きながら

「お・お久しぶりです桃子さん」

「もう、綾ちゃんってば、病院ぐらいしか会えないからね」

「え、えっとここ最近忙しくて・・・」

「行きましょ」

「ど・どこに」
 ドナドナのように連れていかれたのは喫茶緑屋

「はいこれ」

 渡されたのは緑屋制服

「ごめんね今日誰もいなくて、手伝ってくれると桃子さん感謝しちゃう」

「わかりました。」

「新しいバイトさんすごい長身、格好いい」

「だれ」

 俺の身長は元の身長に近くなっていった
身長が168となって女子では一番高かった。
男と間違えられないのは、ある程度胸があるからだろう
営業スマイルで仕事をこなしたが、何このお客さんの量
相変わらず喫茶店の量じゃないよね

「お久しぶりです綾さん」

「こちらこそ那美さん。私の事覚えていらっしゃったんですね」

「私ここで臨時のバイトをしてますから」

 あぁなるほど
なのはにヒーリングをかけてくれている退魔師のお姉さん
久しぶりにお会いしたなぁ

「那美ちゃんありがとう、桃子さん感激だよ」

「忙しいときは言ってください」

「ハイこれ飲んでって~」

「いただきます」

「綾ちゃんももう少しだけお願いね~」

「良いですよ」

 それから夜も遅くなり誰も帰ってこないとは
いくら閉店作業で帰ってくるんでは

「あ~士郎さんとか来ないわよ」

「どうしてですか」

「ん~私が綾ちゃんとお話ししたかったから」

 やはりこの親にしてあの子なんだ
逆らえる気がしない

「熱いコーヒーでいいかしら」

「ありがとうございます」

 俺は一口飲んでおいしいと思った

「おやっさんもこれぐらい作れるといいんだけど」

「鳴海さんの筝?」

「あったことあるんですか?」

「以前ね、なのはが生まれた辺りぐらいから会ってないかも」

「なるほど」

「「ごめんなさい」」

 お互い示し合わせた用に謝った。

「綾ちゃんからでいいわよ、どうしてあやまったの」

「あの時大口言って結果こんな風になって」

「それは綾ちゃんのせいではないわ」

「なのはって一人なんです、友達がいないとかじゃなく」

 静かに桃子さんは聞いてくれている。

「フェイトにはテスタロッサ家がありました。はやてには騎士たちが、なのはにはもちろん私も含めてなのはの事は好きですし、ないがしろにしているわけではないのです」

「うん」

「フェイトやはやてはいい子ですでもまだ子供でそこまで気にしろっていうのには無理があります。
テスタロッサ家はやはり役職者ですから忙しくてそこまでは手が回らないと思います。
騎士たちは以前の償いということもあって中々難しい状況だったと思います。
私だけだったんです。フリーで気づいてあげれる可能性があったのは」

 顔の前で桃子さんが手をたたいた

「綾ちゃんって何様?」

「え?」

「綾ちゃんはなのはたちとはまた違う不思議な力を持っているのは知っているのでも、そこで綾ちゃんが責任を感じることはないと思うんだよね。
上手く言えないんだけど、やれることはやってくれたと私たちは思っているのよ、だから感謝すればこそ、綾ちゃんに怒るってことはないわ」

「でも・・・」

「いい綾ちゃん、それを思うのは私たちでしょ、綾ちゃんじゃないの
まぁ綾ちゃんがどう思うのかは綾ちゃんの自由、でも私達の思いを綾ちゃんが勝手に解釈はしないで欲しいかな」

「はい」

「もぅ本当になのはの言う通り」

 ???何の話だろう

「綾ちゃんは私たちにはすごくポジティブでいいこと言って守ってくれるけれど、本当はすごく心も弱くてネガティブな可愛い女の子なんだよ、お母さんお願い綾ちゃんとお話してほしいのだって」

「私は」

 ぽふっ
桃子さんが急にハグをしてくれた

「もう一人で声を殺して泣かなくてもいいのよ、もう可愛いわよね、うちにお嫁さんに来ない」

「って言うか忍さんに殺されますって」

「ん、どうして相手はなのはだけど」

「なのはは女の子です」

「140後半と160後半だから身長差もいいしね」

「桃子さん」

「なのはもモテルわよね~恭也と同じぐらいに・・・でもなのはの場合女の子が多いけど」

「仕方ないですよ、男の友達ほぼ皆無ですから」

クロノはエイミィさんがいるし、原作なにそれ、
ユーノはフィレットでしょ

「だから以前のように遊びに来てほしいのが桃子さんの本音なんだよね」

「良いんですか?」

「歓迎するわよ」

「ありがとうございます」

 俺は下を向きながら涙を流していた。
悲しいからではなくなぜか自然に落ちてくるから

「そうそう、こうも言ってたわ、「綾ちゃんは泣き虫さんだからおねがいね」と」

 なのは~

「そうそう今日綾ちゃんうちにお泊りだから~」

「なぜ」

「栞ちゃんに連絡したら不束なうちの子を末永くよろしくお願いしますって」

「はい?」

「わたしもこちらこそよろしくお願いしますって答えちゃった」

「桃子さん少し待ってくださいね」


「もしもしお母さん」

「あぁ綾か、母さんは怒られるから変わりたくないって?」

「明日には帰るから覚えて置いてって言ってもらえるお父さん」

「わかったよ、無事に帰って来いよ」

「うん」

「逃げられた」

「お茶目なお母さんね」

絶対に桃子さんに言われたくないと思う

「新しい義娘もできたし桃子さん嬉しい」

そして高町家に桃子さんと一緒に向かった。 
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