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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:南條 綾
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5部 Sweet Songs Forever
2章 イングランド
  帰国前

 
前書き
この話DVDには全くなかったりします。
全部が全部DVDと一緒ってのはね 

 
 ・・・さて、何だかんだで海鳴を出てから3週間たった。
時の経つのは早いものである。
当たり前だけど新学期始まってる。
はじめの予定ではもう日本に帰っているはずだったしね
うちらの学校は14日ぐらい合ってよかった。
県によって小学校の長期休暇は時期が違うって聞いたことあるし
親たちがフィアッセさんたちのファンらしくきちんとサインもらってきてと
俺はこちらの学校の短期留学という形になりました。
話の分かる両親でよかったと思う

 そんな俺はたまに5人娘たちとお話をしたりします。
俺はといえば歌の勉強とかツアーのお手伝いとかで
ここ最近忙しかったりします

俺自身は歌自体嫌いではない
俺自身ハープを引くことが出来るから
俺っていうよりはBASTARDのカル=ス率いる12魔戦将軍の一人が吟遊詩人のクラス持ちだから
ここでそれを披露するとは思わなかったけれど
でもお陰様でここの授業のお陰で上手くなったと自負している
そんな復習をしていた矢先に部屋の外からノックが聞こえる。
スクールに借りている自室のドアを開けたら、
するとそこに居たのは、ピシッとしたスーツにスカートを身に纏い、
金色の長い髪をポニーテールにしている女性。
警備担当のエリスさんがいた。

「エリスさん、どうしたんですか?まだ明るいのに、もう少し遅い時間が普通なのでは?」

「アヤ ナンジョウ、何の話をしている。君に話がある。少しいいか?」

・・・スクールの中庭をエリスさんと歩きながら、お話となった。
時刻は夕方。もうすぐ夕飯。・・・ここの料理っておいしんだよね
だれだろイングランドの料理はまずいって言ったバカは
イングランドらしくお茶の時間もあって大満足

「・・・単刀直入に言う」

「あまりいい話じゃないよね」

「そもそも君は、私が何を言いたいか分かっているのかっ!?」

「悪い事は言わない。今回の件から今すぐ手を引けですよね。エリスさんの立場から言うと」

 俺がそう言うと、エリスさんが固まった。

「・・・違いますか?」

 そんなのこの間のやり取りを見ていたらわかる
俺はこの人仕事人間の冷血漢かもって思っていたけれど、
それは誤りだと気付いた。
きっと心のうちは美由希さんと同じ
でもきっとすごくまじめな人なんだと思った。
シグナムあたりと仲良くなりそう
どちらかというと職人タイプだよな

「その通りだ。なら話は・・・って、君はもう返事をしているな」

「えぇ。残念ながら、引くつもりはありません」

「どうしてもか」

「どうしてもです」

 ここまでかかわって、さようならってのも、したくない。
多分ここでかかわらなくてもコンサートチケットはもらえると思うけれど
それになのはからもフィアッセさんは私のお姉ちゃんも当然だから出来るだけ、護ってほしいと、後私自身も傷はつかないようにねと後押しもされたけど
要望高すぎないかと思う

「だが、君は今回の件では巻き込まれただけだ。
聴けば君はまだ小学生でただ恭也達についてきただけだろう。
それなのに命を危険に晒すこともないだろう」

「かかわってそうですかってしたくないかな」

「ただ、それでもご家族は心配なさっているのではないか?」

「・・・でしょうね。つか、知ったら心配します。」

「なら、なぜそれで関わろうとする」

「したいから」

 夕日に染まる中庭を歩きながら、エリスさんを見上げ、
その瞳を見ながら久しぶりに真剣に答える。

「・・・それだけか?」

「それだけですよ」

「俺の友人のセリフではないですが、自分が守りたいものを守り、敵対する者には剣となる」

「・・・なら、聞こう。君はこの状況でなにを守り、何を倒すつもりだ」

「守りたいのはフィアッセさんやスクールの命と想い、
それは命を懸ける価値があると判断したのと同時に
俺はそれを護りたいと感じました。
この心がそう感じたんだ。
これまた美由希さんのセリフではないのですが、
許せないのは、それを勝手な都合で踏みにじろうとする理不尽です。
それを守る力があるのに手を貸さないなんて本当に力のもち腐れですよ」

「・・・君は、ミユキと同じ事を言うんだな」

「ですね、そういう風におやっさんや士郎さん。沢山の人が教えてもらったから」

「・・・恭也と私の指示には従ってもらう。聞けば君は戦闘能力は凄いと聞くし、全開の場面でも成果を出した。だが警護に関しては素人だ。ここは絶対に守ってもらう」

「へ?」

「なんだ、また面白い顔をするな」

「いや、いいんですか? プロは素人と同じステージには立たないでしょうに」

「だが、一緒に歌うのも楽しいもの・・・だそうだ」

「なるほど・・・。くくっなら、歌います? 派手に、僕達なりの平和の歌を」

「そうだな、歌うとしよう。・・・ただし」

「分かってます」

こりゃフィアッセさんが言ったのかな歌と戦闘を一緒にするってどんだけなんだよなここのお姫様は・・・
俺はやっぱり素人。もし、フィアッセさんの警護のメンバーの中で一番迷惑をかけるとしたら、間違いなく俺だという自信はある。
戦闘経験はあるけれど、それだけで警備が出来るものじゃない。
都会のスイーパーになるにはまだまだだよな
だから、場数を踏んでるエリスさんや恭也さんの指示を仰ぐのは必須だ。
誰だって初めから完璧にできることは無い
だから俺だけで勝手な行動は絶対にアウト。
勝手な行動をして他の人の命の危険を増やすのはダウト

Nobody’s Perfect
完璧な人間なんていないだったっけ
おやっさんに教えてもらった言葉の一つだ

「分かっているなら、それでいい」

「・・・エリスさん」

「なんだ」

「ありがとうございます」

「構わないさ」

・・・・・・なんで急にこんな事を言い出してきたのかは分かんない。
でもま、いいか。今は、関われる事を喜ぼう。
許可が下りたことはうれしいかな
まぁ許可がなければ勝手にやっていたんだけど、これで一つは安心だな


 所変わって

「・・・エリス」

「キョウヤか。盗み聞きは感心しないぞ?」

「すまない、気になってな。それで、感触はどうだ?」

「・・・あの子も、キョウヤとミユキと気持ちは同じだ。もちろん、私とも。
それに、自分に出来ないこともちゃんと分かっているようだしな」

「それでキョウヤ」

「綾ちゃんは俺と一緒に行動してもらう。そちらに迷惑はかけんさ」

「そうか・・・。頼む」 
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