俺のペットはアホガール
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その九 「 」
前書き
飯野大和
時間は…そうですね~ お昼休みですかね~。
場所は…校舎裏。
ドンッ
「ヒッ!」
「あ、ごめん。強く壁 蹴り過ぎました?」
「ぁ……その…いえ…」
壁にもたれてガタガタブルブル震える下級生くん。
あ。名前なんてないですよ? 所詮、今回限りの捨てキャラですし?
「僕の勘違いだったらごめんなさい、僕が頼んだのってなんでしたっけ?」
「か、かつ…」
「ああ? よく聞こえませんねぇ~?」
「学校で一番人気のカツカレーパンです!!」
「あぁ良かった。そうですよね、僕が頼んだのはカツカレーパン。
じゃあ、貴方が買ってきた物は?」
「……パン」
「声が小さくて何言ってるのかわっかんないなー!?」
ドンッ
「ヒィィィ!!? 学校で二番人気の焼きそばパンです!」
「そうでしたね~。僕が頼んだのは、カツカレーパン。
貴方が買ってきたのは焼きそばパン……これどうゆうことですかね~?」
「ご、ごめんなさい! カツカレーパンは人気ですぐに売り切れちいゃって…
でも、焼きそばパンはなんとか死守しましたっ!!」
ドンッ
「ヒィィィ!!」
「死守しました…じゃ、ないだよ。 今日の俺の気分は焼きそばパンじゃなくて、カツカレーパンなんだよ」
「で、でもカツカレーパンは売り切れで…」
「なんで売り切れだと買えないんだ?」
「へ?」
「買ってた奴に土下座でもなんでもして、その焼きそばパンと交換してもらえばいいでしょう?」
「そ、そんなこと…「やれ」はいぃぃ!! 今すぐにでもー!」
「あっははは♪ まるでライオンに睨まれたウサギのようですね」
とても滑稽な逃げ方をありがとうございます、下級生くん。
◇
「あー!! メッシーだあああ!!」
五月蠅いのが来た。
「ヤッホー♪」
満面の笑みで手を振っているアホ1号。 確か…本名 千代紙 ちょ子とか言いました…っけ?
興味ないので忘れたけど。
アホの世界チャンピオン大会なんてものがあったらきっと彼女が ぶっちぎりの1位をですよ。
そんなくっだらない競技があったら…の話ですけどね。
「飯か。こんな所でなにしているんだ?」
アホ一号の飼い主 気取りのアホ2号。 最籐 終。 自分は常識人だと勘違いしている可哀想な人。
「そのセリフそっくりそのままお返ししますよ。 終さん」
バチバチバチ。
漫画だったら視線と視線がぶつかってこんな音でも鳴るのかなぁ? 現実ではそんな音しませんけどねぇ。
俺と終は仲が良くも悪くもない。相手からは嫌われていそうだけど、俺はわりと好き?
だって、使い勝手の良さそうな手駒だからね♪
「俺達は…「ねぇ! メッシー バナナ見なかった?」
「は? バナナ?」
「そうバナナ! チョコバナナ!」
何を言っているのでしょう、この猿は……。
「正確には真っ黒に腐ったバナナだけどな」
「違うよ、あっくん! ジュクジュクに熟したバナナだよ!!」
「どのみち、腐ってますよね~ソレ」
貴方の頭と同じように。
「それで、そのバナナがどうしたんです~?」
「うん、バナナがね! 奪われたの! カラスに!」
あっそ。
昼ご飯に屋上でバナナを食べようとしたところをカラスに奪われ、撃退しバナナが校舎裏の方に落ちて行ったから拾いに来た…と。
「アホですね」
「そう…思うよな普通」
「ええ、思いますね。普通」
「ええーー!! なんで!?」
「ちよさんは道に落ちている物でも食べる派?」
「ちょっとメッシー! さすがにワタチでも落ちてる物は食べないって~~。
3秒ルールだよ!」
「結局、食べてるだろ」
「え? そう? えへへへ♪」
アホと会話しているとアホがうつる。さっさとお暇しましょう
「では僕はこれで……「アー大和にアホ子じゃーん!」チッ」
出たなアホ3号。俺の天敵 小野 イラン!
ばい~ん。
「あの小野さん…僕の頭に胸当たっているのですが……」
「アハッ、ウケルー当ててるんじゃなくて、乗っけてるんだしー」
知ってるよアホ。重いんだよ、アホ。
「大和の頭って胸を置くのにちょうどいい高さなんだしー」
「えーそうなの? じゃあ// ワタチも///」
ぽよん。
重さがさらに増える。 俺はお前らの胸置きじゃない!
「飯野センパイーー!! 知り合いに頼んでなんとか手に入れました、カツカレーパン」
ギロリ
「ひぃっ!! こ、ここに置いときますねーーー」
「なんだあれ…」
「僕の知り合いです。気にしないでください~」
「ワタチ知ってる! ああゆうのってパシ「良かったら、皆で食べましょうか~昼食」
「イイし~楽しそだしー」
「うっほーい♪ バナナみっけたー!! 見てあっくーん!」
「やめろアホ! 蟻だらけじゃねぇーか!!」
「でも取り払えば…食べ「食えるかー!!」ゴブッシュ!」
ふぅん…アホ2号は虫が苦手…と。
それにしても今の蹴りは綺麗に決まったなぁ。反対側の校舎まで飛んで行ったよ。
「…あのまま帰ってこなければいいのにね~」
「飯。お前…かなりの嫌な奴だな」
「あはははっ、よく言われます~」
バチバチバチ。
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