オズのジュリア=ジャム
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第八幕その九
「もう寝ましょう」
「もっと進まずに」
「ええ、寝ましょう」
「夜だからですか」
「夜は歩かない方がいいでしょ」
「寝る時間だからですね」
「夜はしっかり寝ないとね」
そうしないと、というのです。
「幾ら元気でもね」
「駄目なんですね」
「その時の疲れが後で出るからね」
例えその時は元気でもです。
「だからね」
「じっくりと休んで、ですね」
「そうよ、また朝にね」
「歩くんですね」
「そうしましょう」
「夜は休むべきですか」
「そうよ」
こう神宝に言うのでした。
「これは絶対によ」
「夜は休む」
「寝ないといけないの」
このことは強く言うジュリアでした。
「寝ないといけない体質の人はね」
「休まないといけないんですね」
「そうしないとかえってよくないの」
「後で疲れが来るから」
「沢山歩きたいなら沢山寝ることよ」
夜にというのです。
「そして沢山食べることよ」
「そのこともですね」
「忘れないでね、じゃあ今夜もね」
「沢山寝て」
「朝に出発しましょう」
お日様が出ると、というのです。
「そうしましょう」
「わかりました」
神宝はジュリアの言葉に素直に頷きました。
「じゃあ今夜も」
「よく寝てね」
「そうします」
「テントに入ってね」
「うん、食べて歯を磨いたら寝ようね」
ジョージとカルロスもお話しました。
「そうしようね」
「今夜もね」
「そしてお日様が出たら」
「また出発ね」
ナターシャと恵梨香は女の子同士でお話します。
「いつも通りね」
「そうなるわね」
「それがいいね、やっぱり夜は寝ないと駄目だよ」
モジャボロはハンバーガーと一緒に出されているマッシュポテトを楽しく食べています、見れば他には野菜スティックもあります。
「一日中歩いてもかえって疲れるからね」
「うん、休める人は休まないとね」
「本当によくないからね」
「夜は寝ようね」
かかしと木樵、ジャックといった休まなくてもいい人達も言ってきました。
「じっくりとね」
「それで充分休んでね」
「また出発するべきだよ」
「そうよね、だから今夜もね」
ジュリアはかかし達三人にもお話しました。
「楽しく寝るのよ」
「楽しくだね」
「寝るのならそうしないとね」
「それも気持ちよくだね」
「そうよ、寝て休んで」
ジュリアはまた言いました、その野菜スティックにバーニャパウダーをたっぷりと付けてそうして食べています。
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