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銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません

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第百三話 近況報告

 
前書き
2週間ぶりです、お待たせしました。やっと書けました。

風邪が未だに治りません。
更に筋肉痛が酷いです。
今回は各人の近況報告ですね。

百四話からは怒濤のサイオキシン麻薬作戦に入る予定です。
 

 
第百三話 近況報告

帝国暦482年2月

■オーディン ノイエ・サンスーシ

本年で11歳になりました。今年はラインハルトの卒業やサイオキシン麻薬密売組織の壊滅がありますからね、更に483年にはラインハルトがヘルクスハイマー伯と決闘しますから、ルッツをイゼルローンから戻さないといけませんね。

しかし、未だに危ないと言われて宇宙空間へ出られないのは面白くないです。折角の戦艦が今ではローエングラム星系警備艦隊旗艦としてし使ってませんから、御座艦になれない状態ですからね。
まあ、乗員は全然移動がないので固定乗員ですから、昇進だけしていますがね。

取りあえず、482年にはフェザーンの自治領主ワレンコフが暗殺されるので、それを阻止するために手の者を使って守っているんですよ。ワレンコフが死ななければ、ルビンスキーの出番がないですから、地球教なぞ何のもんじゃーって感じに出来るはずです。

そうこうしている間に4月になったんで、イゼルローンからルッツを呼び戻しました。召還理由はブレンターノが憲兵隊へ移動後に3人体制になってしまっていた侍従武官を4人体制に戻す為に射撃が得意な士官をと言う事で、ケスラーを誘導してルッツの名前を出させたのです、ルッツゲットだぜ!

と言う事で、今日4月2日にルッツと初顔合わせの日です、朝からノイエ・サンスーシで任命式を行うのです、今までブレンターノが兼任状態だった侍従武官長にヴィッツレーベンを中佐に昇進させて就任させます。本当はルッツにさせたかったのですが、新人なので無理なのです。

いよいよ任命式です。一応侍従武官の最高官ケッセリング中将も参加しております。式場裏から見ていると、ヴィッツレーベンもルッツも緊張してますね、ブレンターノは流石落ち着いてます。さてそろそろ姿を表しますよ。

「銀河帝国皇女テレーゼ殿下おでましでございます」
その言葉に全員が膝をつき頭を垂れる。
あんまり大仰しくして欲しくないんですが、こうしないとだめだと、ケッセリングが言うモノですから仕方なしにしてるんですよ。

「皆の者、面を上げ」
みんなが、顔を上げて私の顔を見ますが、くすぐったい感じですね。
ケッセリングが仕切っています。

「本日は皇女殿下の侍従武官ブレンターノ准将の憲兵隊完全移動に伴う、新侍従武官の認証式を行います、殿下におかれましては、本日御臨席頂き、恐悦至極に存じます」
あー大仰しすぎて、嫌ですね。パッパーと済ませられないでしょうかね。

「ブレンターノ、長い間御苦労でした。卿の献身は妾は忘れぬ」
「御意」
「卿に此を授ける」
「ありがたき幸せ」

ブレンターノも悪巧み組ですから、繋がりは切れませんけど、形式上は感動を見せないと駄目なんですよ。それで記念の景徳鎮だと言われている壺を渡したのです。
いよいよルッツの認証式です。

「帝国軍少佐、コルネリアス・ルッツ」
「御意」
緊張して居るようですね、眼球の色が藤色に変わってますよ。

「卿をテレーゼ殿下侍従武官に任ずる」
「御意」
さて私も声をかけないと話が進みませんからね。

「ルッツ、此から妾を助けてたもれ」
「御意」
緊張してるから、御意ばかりですよ。ヤーって言わないやい。


帝国暦482年5月22日

■オーディン ノイエ・サンスーシ

一昨日の5月20日に大変な事が起こりました。フェザーンの自治領主ワレンコフが暗殺されたのです。此方も暗殺をさせないためにかなり戦力をさいていたのですが、見事にやられたしまいました。初めての敗北ですね。

殺ったのは、確実に地球教ですが、今は証拠がないので地球教を捜査することが出来ないんですよね。悔しいですね、これでルビンスキーが自治領主になるわけですから、戦いが始まりますね。受けて立ちますよ。いまにみてやがれです。

詳しい情報を聞いた所、シルヴァーベルヒが殺された時と同じ方式のようです、大画面モニターに爆弾が仕掛けられていて、パーティー中にドッカンで死亡です、その為に巻きぞいが多数出た模様です。許せませんね、テロですよ。しかもこの方式を見る限り、ルビンスキーが手を回したことが完全に判るんですが、一応自治領ですから、警察権とか捜査権が無いですから、裏から調べるしか無いんですよね。

帝国の臣民も幾人か犠牲になりましたので、その犠牲を無駄にしないようにその辺りから、フェザーン家自治領に犯人の検挙と背景を調べるように、強く求めるようにリヒテンラーデ侯に伝えるように、父様に頼んでおきましたので、何かしらのリアクションが来るでしょう。

しかし、原作どおりにワレンコフが暗殺されたので、兄上の死も近いのでしょうか?そう言えば兄上の寵姫が妊娠したらしいと言う話が流れてきました。此があの我が孺子になるんですかね?それに最近兄上と全然逢っていませんからね、兄上宮殿で引きこもってますからね、ブラウンさんやリッテンさんがライバルですから、引きこもって居るんでしょうが、皇太子である兄がリアル引きこもりは引きますよ。

何してるんだか判りませんが、公式行事にも殆ど参加しませんからね。一時平民の噂で皇太子殿下は既に死んでいて、影武者をたてて、私が婿を取って後を継ぐって流れてましたからね。大変ありがた迷惑な噂話です、狙われるじゃないですか!!

エリザベートは良い子だと思いたいんですけどね、何せあの親たちだから何とも言えないんですよね。アマーリエ姉さんとは相変わらず冷戦状態です、フレーゲルの一件でブラウンシュヴァイク家に傷が付きましたからね、その当事者のオフレッサーを優遇しているのが気にくわないようです。仕方ないじゃないですか、私がオフレッサーファンなんですから、優遇するぐらいの我が儘可愛いモノですよね。

親の態度を見ているのか、最近頓にエリザベートが私をライバルと感じたようで、何かにつけて陰口をたたいているようです、それ聞いたオフレッサー以下装甲擲弾兵が、ブラウンシュヴァイク邸にカチコミかけましょうかと言ってきたんで、全力で止めて貰いましたよ。内乱起こしたくないですからね。

逆にクリスティーネ姉様とは不思議と良い関係です、サビーネが可愛いので散々宮殿で話していたのが、伝わったらしく、お茶会や誕生会に招待したりされたりするようになりましたよ。サビーネとも乗馬したり、遊んだりしながら過ごすこともあります。彼女は素直で良い子に育ってますね。

姉様は良い方なんですが、リッテンハイム侯が野心ギラギラなんですよね。草の報告だと、次の皇帝はサビーネだと良いなとか言ったり、義兄殿そんな事言ってると下手すると謀反の企みになりますよ。この辺りが門閥貴族のぼんぼんなんですよね、ヘルクスハイマー伯とかの悪い取り巻きも居ますからね。

マルガレータちゃんは、相変わらず可愛いんですよ。このまま養女にしたいですから、原作どおりだと来年亡命騒ぎで同盟へ行ってしまうので、それだけは何とか阻止したいですね。ヘルクスハイマー伯の悪事の証拠を集めている最中ですからね、何れそれを見せて、マルガレータを貰う予定を立てていますよ。私は悪人ですかね、けど一人ぼっちになるよりは私が育てた方が良いかと思うのです。自己満足でしかないのでしょうけどね。

ラインハルトとキルヒアイスは今年卒業そして、カイザーリング艦隊へ配属が決まってますから、カプチェランカβⅢ基地のヘルダー大佐は今日も明日も明後日も平和です。崖から飛び降りて自殺しないで済みます、後は玉砕しないように戦陣訓の布告を早い内にしないと駄目ですね。

お釜少佐も母様の警備ですから、ラインハルトに頸絞められないで済みますね。話を聞いてみると意外にいい人なんですよね、ある意味母様を敬愛しているから、暗殺事件を巻き起こしたんだと思います。今は普通にお化粧しながら警備しています。今度パーティーで女性用ドレスでも着させようか母様と悪巧み中ですけど、喜んで着そうなのが怖いですね。

ロイエンタールは相変わらず、イゼルローンに住み着いていますが、珍しくも未だにレテーナと付き合っているそうです、ユリアーネが裏で手を回しているらしく、中々他の女がロイの誘惑に乗らないそうです。それでも女性下士官を弄んだと言う事で、又階級降格寸前まで行ったそうですよ。

イゼルローンヘ行ってから時間が経ちましたから、そろそろ呼び戻そうか考え中です。その時はレテーナも連れて帰らせる予定と成っています。ユリアーネからの話だとレテーナ自身が情が移ったそうですから、それならロイを落とせと応援することに決めたのです。

ミッターマイヤー家のエヴァちゃんと子供ズは逢いながら遊んでいます。
ウォルフもロイと一緒に帰還させようと思ってます。

ビッテンは少佐になったから、最新鋭駆逐艦をプレゼントしましたよ。無論真っ黒けですがね、まあ只の人事異動として艦長職を与えた状態ですけどね、従来の駆逐艦に比べて装甲、エンジン、武装を強化し、ステルス性を増すためにフェライト塗料で真っ黒けにしてある訳ですよ、草の話だと大喜びして、艦の名前をヤークト・ティーゲルと改名したそうですよ。本来の名前は、シュワルツ・エーバー(黒猪)だったんですよ。此でビッテンが活躍したら次は高速戦艦を下賜する予定です。

ワーレンは本来だと奥さんがワーレンが単身赴任中に自宅で破水して病院へ行くのが遅れたために、お産時に死亡しているんですが、士官学校教官になったので、原作より子供が早くできたのですよ。それで教官の官舎に住んでいる為に同じように破水して危ない状態になったのですが、先輩教官の奥様方が直ぐに気がついて病院へ直行し事なきを得たそうです。良かったですよ、歴史が又変わりましたけどね。生まれた子供は女子だったそうです。後で男の子が生まれるのかもしれませんね。

 
 

 
後書き
初敗北、黒狐と地球教に負けた。
 
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