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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:南條 綾
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4部 闇の書事件
3章 クリスマス
  メリークリスマス いい子にはプレゼントを

 ただいま俺は盗撮している
魔眼を使って何を話しているかを確認
普段ならそんな無粋なまねはしないのだが、はやてがダウンしたことに俺自身不信があった。
確かに闇は消えた。
膨大な魔力も消費した。
何故はやてだけが倒れる?
何かあってもすぐ動けるようにとはやての部屋に不可視の目を置かせてもらったのだが貴重な情報を得た。
たびたび思うのだが思いやる心は確かに必要だが度が過ぎると大変だと思う。

「やはり、破損は致命的な部分にまで至っている」

 守護騎士達とリインフォースが居るのは、アースラ内のはやてが眠っている部屋。

「防御プログラムは停止したが、(ゆが)められた基礎構造はそのままだ。
私は、夜天の魔道書本体は、遠からずまた新たな防御プログラムを生成し、また暴走を始めるだろう」

「やはり、か」

 シグナムはやはりといった顔でリーンフォースに聞いていた。

「修復はできないの?」

 シャマルはどうにかできないのか質問をしていた。

「無理だ。管制プログラムである私の中からも、夜天の魔道書本来の姿は消されてしまっている」

「元の姿が分からなければ、戻しようが無いという事か」

 俺はそこでどうしたらいいかなと物思いにふけっていた。

「乗りかかった船だし最後まで終わらせるか数少ない銀髪仲間だし」

 それから準備をしていたら思いのほか時間がかかってしまい、どうやら皆さん俺を残し移動したらしい。
俺はティアに頼み魔力が集まっている場所を把握し転移したらなんか大げさな場面だった

「大丈夫です。私は世界で一番、幸福な魔道書ですから……」

「主はやて、守護騎士達、それから小さな勇者達、ありがとう。そして――」
 
リインフォースが消えようとした、その時。

「は~い」

「綾ちゃんどこ行ってたの?」

「私はずっと部屋にいたけれど、私を無視して寂しかったかなぁ」

 なのはが聞いてきたから一先ずおいておいて

「えっと? リーンフォースだったっけ」

「魔闘士にも世話になったな」

「魔法使いなんだけどねまぁいい。そんなに消えたいの?」

「消えたくは無いが、これが最善の策なんだ」

「思ったんだけどさ、あんたら魔導師って固定概念ありすぎ」

「綾ちゃんどういうことや」

 はやてが素直に聞いてきたので俺も単純に答えた。

「たぶん何とかできると思う」

「「「「えぇええええええええええええええええええええええええ」」」」

「でも感動のシーンを壊したらいけないかしら、こういうのを空気読めないってやつなのかな」

「そんなんどうでもいい、綾ちゃん治せるんか?」

「完全ではないけれどね。まぁ可能性かな。少し時間はかかるかもしれないけれど」

「あいおまえ、本当に治せるのか?」

 ヴィータがそう言ってきたが、俺は無視をしてみんなのほうを見ている

「おい、お前」

「てめえ聞いてるのか?」

「は~はやてこの子どういう教育してるの?おいやらお前という子はどこにも居ない
もしわたしのことを言っているんなら、即刻この地上から消滅させるけれどいいかな!!!」

少しだけ魔力を出し、ヴィータに威嚇をしてからはやてのほうに向き、にっこり笑いながらはやてに言う。
こういうときは保護者に怒らないとね

「綾ちゃん本気か」

「両方とも本気だよ」

「えっと綾だったか、本当に治せるのか?」

「ん~たぶん大丈夫じゃない。
所詮同じ人間が作ったものでしょ何とかなるって」

「おおきにな」

「まだ早いって」

「でも綾、普通ならできるかもしれないけれど、夜天の魔導書は失われた技術で作られたものだよだよ。大丈夫なの?」

フェイトが心配そうに言ってくれたが

「それはやってみないとわからないが、きちんと調べたらできるはずだし。
私の魔法も古代の呪文(ハイエンシェント)が多いからたぶんね」

「時間って言うのもあるけれどね。えっとリインフォースに聞きたいことがある。猶予はどのくらいある?」

「もって2.3日だな」

「今日がイブだから、明日には大丈夫かな?」

「ティア、アースラにつないで」

「了解しました。」

「っていうわけでいいかな」

「いやいや、いきなり言われても・・・・・」

「クロノも硬いな~いい同じ人が作ったものなの。それで出来ないなんて言う方がおかしいでしょ?」

「でも許可は出来ない」

「いいよ許可もらおうなんて思ってないから、友人が困っているときに動きたいだけだしそれに前も言ったけれどこの世界は管理外世界。
あんたらの法律は私には通用しません。
そうそう襲ってくるなら覚悟を決めてね」

「いいでしょう」

「かあ・・・・館長!!」

「ただしリミットは明日の24時までいいかしら」

「26日の0時だよね了解
それを超えたなら私の手にも負えないのではやてには悪いけれど先ほどの手順になるけれどいいかな?」

「可能性が無いわけではないんやろ、
ならお願いしてもいいんか?」

「友達だしね」

「なのは達もそれでいいかな」

「綾ちゃん的には危険は無いの?」

「ん~まぁ何とかなるでしょ。優秀なデバイスもいるしね」

「綾様そこで私に振りますか?」

 少しすねた風でティアが言ってきたので
ジョークだとわかっているので素直に頼りにしてますと言っておいた。

「うん、あ、そうだガウ。君はどうする?」

「そうですね。まだ帰る手立てが見つかってないから、」

「それも解決できるかもしれないといったら」

「本当に?」

「なんとなく、まぁそっちは期待しないでおいて」

「お願いします」

「それじゃぁ、明日までこの本借りておくね」

「私も行ったほうがいいのか?」

「ん~必要なら呼ぶよ」

「エイミィ、私の部屋まで転移して」

 部屋に着き、デバイスをチェック
うんやはり、もとがD・Sの性能だけあって
すごく理解しやすい
そして徹夜をして現在夕方
アースラに関係者全員を集めました。
なんかミステリーの犯人当ての雰囲気

「おまたせ」

「もう出来たの」

「あ~期待させて悪いが、すぐに修復は無理って言うのが分かった。あと手伝って欲しいことが出来てね」

「手伝うのはかまわん、だが猶予が」

 シグナムがそう言ってきたので

「それは大丈夫、猶予は延ばしたから」

「綾、延ばしたとはどういうことか?」

「クロノは言葉がわからない?」

「いや、そうじゃなく」

「綾さん、はじめから教えてもらってもいいかしら」

 リンディがみんなの意見をまとめて質問してきた。

「そうですね、これを作った人は天才といっちゃ天才でした。
調べるのに4時間ぐらいかかりましたから、
元がわからないですが、不要なものと必要なものを整理して行けば、まぁどんな形のものかはおのずと見えてきます。
ただ改良されたものが、ちょっと厄介で、8割がたは改良が済んだんですが
最後が行き詰っちゃって、それで手伝いのお願いに来ました。
今延ばせるのは数年が限度ですので、それをどうにかする方法の手順はあるんですが、私一人だとやる気がおきなくて・・・」

「君のやる気の問題か!」

 クロノの相変わらずの突っ込があったけれど無視

「だって~下手したら数日、数ヶ月一人でなんてつらすぎるし・・・
なのは達とも遊べなくなるし・・・」

 みんなからじと目で見られました。

「綾ちゃんもちろん私は手伝うよ」

「なのは~、うんうん。なのははいい女の子だよね。それに引き換えクロノはダメダメな男の子だよ」

「君は・・・」

「手伝って欲しいのは一緒に冒険をして欲しいこと」

「「?」」

 みんなクエスチョンって言う顔をしている当たり前だろうね。

「一人で処理する方法もあったんだけどね
いやはや、さすが夜天の魔導書から闇の書になっただけあって
深すぎるので、仮想空間を作って、バグ退治をしてもらおうかなと思って」

「どのくらいかかるんや」

はやてが聞いてきたので

「さあ」

何百年のゆがみが来ているからそんな簡単に解決なんてしないからさあ

「問題が少しずつ解決すればどんどんよくなって行くし、
このままやらなければ1年後にはあれが動き出すかな
そうそうリーンフォース達は当分の間はお留守番ね」

「なぜかと聞いてもいいか」

「シグナムだっけ話は簡単。中に入ったら一番狙われる可能性が高い
同じように初期としては、はやてはいいとして
元々はお前たちの元の装置だ改ざんされて敵になったら厄介だしね
入るのは仮想といってもエラーがある夜天の魔導書」

 フェイトから寂しげな瞳で訴えられてる気がする。

「私自身出生に興味はないが厄介ごとは減らしたい」

入る気満々だったメンバーだがしぶしぶ了解を得られた。

「だが本当に大丈夫なのか綾」

クロノが心配そうに聞いてきたので

「理論的にはね、最初は私ひとりで入ろうと思ったんだけど、単純に計算したらたぶん年単位かかってしまう可能性があったんだよね。さすがに私も親をごまかせなくなるしいくら私が天才的な頭脳を持っていても時間はどうにもならない」

「だが人数が」

「クロノ、なのは、フェイトに私、アルフぐらいかな
そして外部補助としてエイミィとユーノ、
リンディさんには管理と見張っていて欲しいぐらいですね
でも、少なくともすぐにリーンフォースが消えることは無いから
それとはやて」

「なんや」

「今まで、足とか大変だったし、一人ですごいと思う。
多分みんなからプレゼント貰っていると思うけれど、
まだ完全じゃないけれどこれが私からのクリスマスプレゼント」

「おお・・・きに・・や」

 はやてのかわいらしい顔から大粒の涙が流れてきていた。
それからヴォルケンたちからも感謝の念を押された。
騎士たちはついでだけどね

「そうそう外の世界から来たガウ君」

少し部外者的に言葉を使った

「もちろん僕も手伝うよ」

 ガウもやる気だが申し訳ない。
イレギュラーは少しでも減らしたい

「なぜ(さっき)、名前を入れなかったと思う?君、元の場所に帰れるから今すぐに」

「「えぇえええええええええええええええええええ」」

周囲から今日何度目かの驚きの声が上がった。

「うるさいなぁ?私一応徹夜明けで眠いんだけど、そんなに大声出したら頭に響くからやめて。
まぁこれでも一応私、天才の域にありますから、やりかたは思いを込めて黒き(ブラックウイング)を飛ばして欲しい。
そしたら空間が開くのでそこから向かっていけばいい
その先にはあなたを待っている人たちがいます。」

「だけど・・・」
 
 ガウは世話になったはやての方を見ながら戸惑っている様子だった。

「これ逃すと向こうに帰った時すべてが終わった後になりかねないし、
君には君の私達には私達の世界とやるべき事がある
だから私達との結ばれた線はここまでかな
それに家族、仲間を悲しませたらダメだよ
これは友人のはやて一家を救うプロジェクト
同じくはぐれた人はしっかり帰らないとはやて達も気にしちゃうでしょ
それにこの方法期間に制限あるから、調べたら今日なんだよね。」

「そうや、姉や仲間達と一緒なんやろ?
いつかまた会えると思うし、何から何までありがとうな、ガウ君」

「こちらこそ、何もわからない僕を保護してくれて」

「これが私とあそこまで戦えたご褒美と異世界の人のクリスマスという
奇跡のプレゼント
もし向こうに帰ったら(ダークネス)さんにありがとうと言っておいて」

「必ず」

「なのはとフェイトの悩みって何?」

 昨日何かいいたそうだったのを思い出し一応聞いてみる。

「えっと・・・」

「ありさとすずかにばれちゃったから」

「言ってもいいですよねリンディさん」

「口外しないと約束してくれたら」

「これも解決
保留もあるけれどまぁいととおりは解決になったのかな
それでクロノも言いたそうだけど何?」

「さすがに本局に書かないといけないのだけど」

「それは絶対に嫌
リンディさんたちは好きだけど組織ってなかなか厄介だからね
こんなのはどう?」

 俺の悪だくみを言ったら、相変わらずクロノは小言をいいながらしぶしぶ
了解をしてくれた。
大筋を変えないであくまでも解決したのはアースラスタッフとなのは達外部協力者。加害者でもあり被害者でもあるはやてたちご一向
これを元にレポートにしたらで落ち着いた。 
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