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オズのジュリア=ジャム

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第六幕その一

                 第六幕  マンチキンの蜂蜜
 皆でマンチキンの国を東に進む中で、でした。ジュリアは神宝達に言いました。
「最初の目的地に近付いてきたわよ」
「っていうと」
「そうよ、もうすぐ蜂蜜のところに行けるわ」
 こう神宝に答えました、左右にコバルトブルーの草原が広がっている黄色い煉瓦の道を一緒に歩いて進みながら。
「養蜂農家の人のお家がすぐだから」
「そうですか」
「ええ、ではね」
「養蜂農家の人のところに行ったら」
「その人に頼んでね」 
 そしてというのです。
「蜂蜜を食べさせてもらいましょう」
「蜂蜜を使ったお菓子も」
「そうよ、パンにも塗ってね」 
 ジュリアはにこにことして言います。
「そうして食べましょう」
「人魚の国に行く前にね」
 ジョージもにこにことなっています。
「蜂蜜をってなっていたけれど」
「いよいよだね」
 カルロスはとても楽しみにているのがオーラになって出ていました。
「どれだけ美味しいのかな」
「早く食べたいわね」
 恵梨香も期待がお顔に出ています。
「オズの国でも最高の蜂蜜を」
「オズの国の蜂蜜は本当に美味しいけれど」
 最後にナターシャが言いました。
「その中でも特にというから」
「本当に凄く美味しいからね」
 モジャボロは五人に笑顔でお話しました。
「皆楽しみにしていてね」
「それでだけれど」
 ここでかかしがモジャボロに言うことはといいますと。
「君はお髭に蜜は付かない様に気をつけないとね」
「そうだよね、ミルクの時もそうだけど」
 かかしも言います。
「モジャボロ君はお髭がとても長いからね」
「そうしたところに気をつけないといけないのは」
 ジャックは腕を組んで考える感じになっています。
「少し不便かな」
「いやいや、そうしたこともわかって生やしているからね」
 モジャボロはその見事なお髭を摩りつつ答えます、摩るその手の動きはとてもいとおしげな感じで皆も見ていてわかりました。
「別にね」
「いいんだね」
「そのことは」
「モジャボロさんにしても」
「そうだよ、本当にいいよ」
 別にというのです。
「付かない様にするしね」
「実際にだね」
「そうするからだね」
「うん、このお髭はこのままだよ」
 生やしていくというのです。
「剃ったりしないよ」
「お髭のないモジャボロさんって」
 神宝はそのお腹のところまである長くてしかも豊かなお髭を見ています、毎日洗ってブラシも入れているのでとても奇麗です。 
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