恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
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660部分:第五十一話 孫尚香、立ち上がるのことその九
第五十一話 孫尚香、立ち上がるのことその九
そのうえでだ。早速それを剥いて食べはじめる。それぞれ横からねぶってからだ。
「はううう、とても美味しいです」
「それに大きい・・・・・・」
「何でこんなにいやらしいのだ?」
張飛もそのバナナを勢いよくしゃぶっている。
「バナナを食べるのは」
「そうよね。何かそう思えるよね」
馬岱は今度は左右それぞれ一本ずつ持って交互に舐めている。
「バナナってね」
「けれどとても美味しいです」
「大きいですし」
「うん。ただ固さはね」
それについてはとだ。馬岱は言う。
「柔らかいよね」
「それがかえっていいんですけれど」
「食べやすいですし」
「何本でもいけるのだ」
三人はそれぞれ話す。
「だからバナナは大好きなのだ」
「それでだけれどね」
また馬岱が言ってきた。
「まだまだあるよ。それもどう?」
「はい、じゃあ」
「御願いします」
また応える軍師二人だった。そしてである。
二人はだ。もう一つ言うのであった。
「飲み物は」
「何かありますか?」
「うん、これ」
今度出してきたのはだ。白い液体だった。杯の中にある。
「これどう?」
「それは椰子の」
「椰子の実の中の」
「そう。お汁よ」
まさにそれだというのだ。
「白く濁ってるけれどどうかな」
「何かそれも凄くいやらしいのだ」
またこう言う張飛だった。
「バナナもあってそれだと余計にそう思えるのだ」
「けれど美味しそうね」
「うん、とても」
孔明と鳳統は椰子の汁についても目を向けた。
「白く濁っているだけじゃなくて」
「どろりとして粘り気があって」
「この液って普通のよりずっと粘りがあるのよ」
また言う馬岱だった。
「もうね。濃くて喉の奥に絡み付いてね」
「そこまでなんですか」
「ねばねばとしていて」
「うん。それじゃあどう?」
また二人に問う馬岱だった。
「これ飲む?」
「はい、是非」
「飲ませて下さい」
二人は目を輝かせんばかりになっている。そのうえでの言葉だった。
「私最近そうした白いのが大好きになったんです」
「どうしてかわからないけれど」
「ううん、ただ飲んでいると」
張飛はだ。実際にその汁を飲みながら話す。
「妙な感じなのだ」
「これって本当にお汁かな」
馬岱は首を傾げさせている。
「何か別の。椰子じゃない気もするけれど」
「それは気のせいですよ」
「間違い無く椰子のお汁ですよ」
軍師二人はそれは保障するのだった。
「それじゃあ今から」
「飲みましょう」
「うん、じゃあどうぞ」
笑顔で差し出す馬岱だった。
「飲んでね」
「はい、それじゃあ」
「御願いします」
こうしてだった。二人はその白く濁った濃い汁を飲むのだった。それとバナナもだ。
「何か大きくならなくても」
「そうよね」
そしてそのうえであらためて言うのだった。
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