心桜「はじめまして。天美心桜です! やっとあたしの出番来たよー・・・じゃなくて、『翠碧色の虹』、ここまで読んでくれてありがとー。これから、どんな展開になるのか、気になっちゃうよー」
七夏「ここちゃー。これは?」
心桜「あ、つっちゃーはこっち。お兄さんはここ。んで、はい! お弁当!」
時崎「あ、ありがとう、天美さん。幕の内か・・・おぉ! これは豪華だ!」
心桜「それ、つっちゃーの手作りだから、ちゃんと味わってよねっ!」
七夏「・・・・・」
心桜「~♪」
時崎「!!! いただきます!!!」
心桜「そうそう、幕の内って、幕間に頂くお食事が名前の由来なんだって」
七夏「それって幕間の間に、食べ終わらないとダメなのかな?」
心桜「そんな事はないと思うけど。なんで?」
七夏「えっと、お食事は、ゆっくり頂いた方がいいかなって思って」
心桜「ゆっくり、味わって食べてもらいたいもんね~っ!(ニヤリ)」
七夏「そ、そういう意味じゃなくてっ」
心桜「はいはい、ごちそーさま。んで、本題に戻すね」
七夏「本題?」
心桜「そう、つっちゃーのこと」
七夏「わたし!?」
心桜「ずばり、つっちゃーのチャームポイント・・・略して、つっチャームポイントって、何!?」
七夏「え? チャームポイント!? ・・・えっと・・・えーっと・・・」
心桜「やっぱり・・・瞳だよね! 綺麗ー」
七夏「こっ、ここちゃー(顔近いってばっ!)」
心桜「もう! ここでは、つっちゃーの虹色の瞳についてが本題だよ! 本編ではなかなか触れられなくて、あたし、やきもきしていたんだからね!」
時崎「そう言えば、俺もなかなか七夏ちゃんに瞳のこと言いにくくて・・・」
七夏「うぅ・・・すみません」
心桜「ホント、綺麗な瞳なんだから、もっと自信持ちなよ!」
七夏「自信とかそういうのじゃなくて・・・」
心桜「で、この幕間で、つっちゃーの瞳の事を何て呼ぼうか決めようと思ったの!」
七夏「瞳の名前?」
時崎「虹色の瞳・・・じゃなくて?」
心桜「それだとそのまま過ぎだから・・・例えば、左右で瞳の色が異なる『オッドアイ』ってあるよね。そんな感じの呼び名で」
七夏「呼び名なんて、なくてもいいよー」
心桜「正確に言うと、つっちゃーは『虹色の瞳』のような七色では無いんだよね。瞬間的には三色くらいって感じだから、『三色の瞳』という方が正しいかも。でも、これも単純過ぎかな・・・三色弁当みたいだし」
時崎「虹色の瞳の少女か・・・小説とかで、既にありそうなタイトルだな」
心桜「んー、そだねー」
時崎「少しひねってマルチカラーアイ(多彩色眼)とか?」
心桜「んー、それだと色が変化するって要素が無いような・・・」
時崎「玉虫色の瞳とか!? でも、玉虫って、地の色も変化したかな?」
心桜「変化する色・・・じゃあ、『マジョーラアイ(魔女-羅眼)』」
七夏「ま、魔女っ!?」
時崎「マジョーラ・・・偏光・・・か。確かに、近いかも知れない。ん? でも、マジョーラって、登録商標じゃなかった?」
※マジョーラは、日本ペイント株式会社の登録商標です
心桜「もー、急に厳しい現実を突きつけられたよー。じゃあ『オーロラアイ』」
時崎「オーロラときたら、『ホログラムアイ』」
心桜「おっ、いいねー。ホログラムときたら『プリズムアイ』」
時崎「プリズムか・・・じゃあ『カラーシフトアイ』」
心桜「カラーシフト・・・言えてるかも! ねっ、つっちゃーは、どう思う?」
七夏「からーしふとって、なぁに?」
心桜「・・・・・(忘れてた! つっちゃー英語苦手だった)。カラーシフトっていうのは・・・カラーは、分かるよね?」
七夏「えっと、色の事かな?」
心桜「で、シフトは、移動っていう意味になるんだけど・・・・・えーっと・・・あれ? なんで移動なんだろ?」
時崎「移動と言うよりも、色相の変化という事になるかな?」
心桜「色相・・・なるほど!!」
・・・カラーシフトについて、天美さんは、七夏ちゃんに説明しているようだが、これは、ある程度コンピューターグラフィックスの知識がないと、すぐに理解するのは難しいかな。画像編集ソフトで、色相を変更する事によって色が変化するのだが、その仕組みを説明するのは難しい。でも、実際、七夏ちゃんの瞳は「見る視点(或いは注視点)」が移動すれば、瞳の色が変わるから、それを説明すれば良いのかな・・・。天美さん、結構熱く語っているみたいだけど、七夏ちゃんにはちゃんと伝わっているのだろうか・・・。長くなりそうだな・・・そうだ! この間に俺は大切な事が・・・
心桜「・・・っていうのが、カラーシフト。分かった?」
七夏「・・・なんとなく」
心桜「で、どう思う?」
七夏「私は、『キラキラアイ』かな?」
心桜「それ、今までの候補にあった?(しかも『少女漫画たいむキラキラ』が元ネタか)」
七夏「じゃあ、『レインボーアイ』」
心桜「レインボー! 何故、今までこの言葉が出てこなかったの!? ・・・しかも、つっちゃーから・・・って、思ったけど、それだと最初の虹色の瞳に戻っちゃうし、虹とは、ちょっと違う気がするし・・・うーん・・・」
七夏「やっぱり、今すぐ決めなくても、いいんじゃないかな?」
心桜「えーなんで? ・・・んじゃ、みんなに決めてもらうのは?」
七夏「え!? みんなって!?」
心桜「私たちのお話を読んでくれている、ありがたい読者様の事だよ!」
七夏「なるほど☆ 読者様、いつもありがとうございます☆」
心桜「それじゃ、これから、ゆっくり、みんなで考えよう!」
七夏「でも・・・私は、今までどおりでもいいよー」
心桜「ではでは、本当は今回、つっちゃーの瞳の愛称を決めたかった、あたしたち『ココナッツ』で、お届けしましたー」
七夏「・・・ましたー・・・って、『ここなっつ』って!?」
心桜「ん!? あたしとつっちゃーの事だけど?」
七夏「そ、そうなんだ」
心桜「うん。ダメ?」
七夏「えっと、いいと思います☆」
心桜「よかった、こっちはすぐ決まって。・・・という事で、つっちゃーの瞳、良い呼び方があったら、あたしたち『ココナッツ』まで、お便り/メッセージ、待ってまーす!」
七夏「それ以外のお便り/メッセージも待ってますね♪」
心桜「そうそう!『お悩み事』とか『人生相談』などなど、あたしたち『ココナッツ』がサクッと解決!!」
七夏「できるといいな♪」
心桜「・・・って、ちょっと、つっちゃー!! そこはできると言い切らないの?」
七夏「わ、私、頑張ります!!」
心桜「ホント、頑張ってよねっ! あ、そうそう! 大切な事を忘れてた!」
七夏「大切な事って、なぁに?」
心桜「本編の次回予告!!!」
七夏「あ、そうでした☆」
心桜「んじゃ、つっちゃーお願い!!」
七夏「はい☆ えっと・・・次回、翠碧色の虹・・・翠碧色の虹・・・です。ご期待くださいね♪」
心桜「ん? なんで同じ事2回言ったの? 念押し?」
七夏「え? なんでって言われても・・・」
心桜「ちょっと、お兄さんからも、何か言ってやってよ!」
時崎「モグモグ・・・ん、美味しいよ! 七夏ちゃん!!」
七夏「え!?」
心桜「・・・って、弁当食べてたんかいっ!!!」
幕間一 完
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幕間一をお読みくださり、ありがとうございました!
本編の方も、どうぞよろしくお願い申しあげます!