混沌の魔術師と天空の巫女
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第7章 大魔闘演武編
決着と別れ・・・
「コージが・・・ドラゴンに・・・!!?」
「一体、どうなってんの!!?」
ドラゴンの姿になった俺の姿にシャルルとミントがそう言う。
まぁ・・・無理もないな・・・。
「これで驚かない方が無理だろ。」
「だよな・・・。」
未来の俺の言葉に俺はそう言う。
「馬鹿な・・・人間がドラゴンになるだと!!?」
ジルコニスは驚いている。
「くっそぉぉぉぉぉっ!!!」
あの白いドラゴンが起き上がる。
「ふざけおってぇぇぇぇぇっ!!!!
人間が我らドラゴンになるとは、許せぬぞおぉぉぉぉ!!!!」
かなり怒っている様だ。
「掛かって来いよ。もう、負ける気はしないぜ!!!!」
俺はそう言い、翼を広げる。
「とう!!」
俺は空へと飛んだ・・・が・・・
「うわあああっ!!?」
いつも通りにうまく飛ばず、少し飛ばし過ぎた。
「人とドラゴンで、飛ぶだけなのにかなりの差があるぜ!」
どうもドラゴンの姿になると、かなりの力を持つ事になるので、
人の時の感覚に飛ぶと、力の入れ過ぎになってしまう様だ。
おまけに・・・
「凄い暴風~!」
「飛ばされるかと思ったわ!」
気を付けないとみんなにも被害が及んでしまう。
「くっそが!!!待ちやがれ!!!!」
白いドラゴンが空間を使って、俺の目の前にやって来る。
「あの力・・・まさか・・・!」
「そりゃああ!!!!」
ガヂィーーーーン!!!!
「ぐううっ!?」
「まだ、ケリはつけてないぜ!!!!」
未来のコージは自分の相手をしていたブレイブに
闇を纏った拳で、顔を殴ってそう言った。
「邪魔だ人間がぁっ!!!」
「人間を舐めるな!!!!」
突撃してくるブレイブに未来のコージは闇を纏った拳で応戦する。
「(軽く飛ぶつもりが、結構高く飛んでしまったのは予想外だが、
この際、仕方ねえ!!!)おりゃああ!!!!」
俺は目の前にやって来た白いドラゴンに向かって、殴る。
ズドオン!!!
「ぐおおおおおおおおおっ!!!!」
奴は俺が速すぎたのか、または怒りで少し我を忘れていたのかはわからないが、
空間を使う前に、俺の拳が当たったのだった。
ドーーーン!!!
「ひえぇっ!!」
「危ない!!」
「ちょっと、気を付けなさいよー!!!」
奴が落ちた場所はエクリプスの扉の近くだった。
ミント達にも被害が及びそうだった。
「悪い。」
俺は取りあえず、謝るしかなかった。
「ちょっとヤバいよ!!!」
「エクリプスの扉を破壊しないといけないのに・・・!!!」
「あのドラゴンが居ては・・・!!!」
「どういう事だ?」
ミント達の言葉に俺は尋ねた。
「エクリプスの扉を壊さないといけないのよ!!!!」
シャルルが大声でそう言う。
「理由はわからねえが・・・それなら、俺が壊す!!!!」
俺はそう言うのだった。
「・・・頼むぞ。」
アルカディオスさんがそう言う。
「うおおおっ・・・!!!おのれぇぇぇ!!!!
こうなれば・・・!!!!!」
奴アh何か仕掛けてくるか・・・!!!!
「はぁっ!!!!」
奴はまた、魔方陣のようなモノを自分を囲む様に出した。
「我が範囲に空間を全体に作り出した!!!!
これで貴様の攻撃を通す事はできず、我の攻撃できる!!!!
これで我は、無敵だ!!!!!」
「また同じやり方か。」
俺は呆れてそう言う。
「ワンパターンしかないのか?」
俺はそう言うのだった。
「ほざけ!これを突破できたモノなのおらぬ!!!!」
「・・・じゃあ、突破して見せる!!!!」
「消えよ!!!!」
奴は咆哮を放った。
「後ろか!!!!」
俺の背後から奴の白いブレスが放ってきた。
「妖精の球!!!!」
俺は妖精の球で防ぐ。
「そして、それが最大のチャンスだ!!!!」
そのまま、ブレスが放った方へ向かって俺は突き進む。
一方・・・
「無駄だ無駄だ!!!!俺を倒す事などできぬ!!!!」
ブレイブの攻撃を未来のコージはよけ続けている。
今さっきいた、エクリプスの扉の場所では、
他の仲間達に危害が及ぶ為、少し離れた所にいる。
「果たしてどうかな?」
ブレイブの言葉に未来のコージは少し笑みを浮かべる。
「闇竜の鉄拳!!!!」
未来のコージはブレイブの頭に向かって、闇を纏った拳で攻撃した。
ビキビキビキ!!!
「!?俺の1番鋭く、固い・・・刃が・・・!!?」
「いくら頑丈でも、同じ場所を何回も叩いてりゃ、
ヒビが入るのは当たり前だ!!!!」
ブレイブの動揺に、未来のコージはそう言う。
「これで、止めだ!!!!闇刀絶翔刃!!!!!」
未来のコージは腕に闇を纏い、刀の形に変え、強力な斬撃を放った。
ズザザザザァァァァァァァン!!!!!
「ぐおおおああああぁぁぁぁぁっ!!!!」
未来のコージの強烈な斬撃にブレイブの頭の刃は割れたのだった。
ドォン!!!!!
「あが・・・うおぁ・・・。」
「これで、もう大丈夫だ。」
未来のコージはブレイブの状態を見てそう言うのだった。
「後は頼むぞ、過去の俺・・・!」
未来のコージはそう言うのだった。
「うおおおおおおおお!!!!」
俺はそのまま、光速の速さで突き進んでいく。
「(何故だ!?何故だ!?何故、倒れん!!?)」
「妖精の球を突破できない今、お前の攻撃は通じない!!!
そして・・・!!!!」
俺はすぐに妖精の球を解除した。
「!?」
「いくぜぇぇぇぇっ!!!!」
奴のブレスを喰らい続けながらも、俺は突き進む。
「おりゃあああ!!!!」
ガッシン!!!
「ぬぐぁ!?」
「お前の攻撃は空間を使って、確実に俺を当てに来る・・・
ならば、それを利用して、空間に入れば、お前のところに行ける訳だ!!!!」
そう、俺は奴の空間を利用し、奴のいるエクリプスの扉の前まで来た。
怒り狂っている奴は、冷静さを失っていたから、うまくいった。
空間は小さかったが、俺は大きくさせようと、
無理やり広げたら、更にうまくいった。
「この距離なら、かわせないだろ!!!!」
ドォォン!!!
「ぐおおおぁぁぁぁぁっ!!!」
俺は奴を殴る。
「これで止めだ!!!シャイニング・ダート!!!!!」
俺は身体全体を光で纏い、そのまま奴とエクリプスの扉ごと、体当たりした。
ドゴオオオオオオオオオオオン!!!!
「ぬあああああああああっ!!!!!」
俺の攻撃は奴に当たり、さらにエクリプスの扉を破壊した。
「扉が!!!!」
「壊れた!!!!」
ハッピーとルーシィがそう言う。
ドドーーーン!!!
「ん!?」
未来のコージは音が聞こえた方を振り向く。
そこには、ドラゴンの姿になったコージが、ワードロンを倒した姿を見えた。
「やったんだな、過去の俺。」
「未来の俺・・・か。」
未来の俺の声が聞こえ、俺はそう言った。
「元に戻らねえとな・・・!」
俺はそう言い、人の姿に戻った。
「・・・痛てて!!!」
人に戻った瞬間、痛みが走った。特に胸の部分が。
「もしかして・・・ドラゴンになった時に、
アイツのブレスを受けた痛みが今やって来たのか・・・!?」
「恐らく、ドラゴンと人で、受けるダメージが違うんだろ。」
俺の言葉に、未来の俺がそう言った。
「ああっ!?」
俺は、未来の俺を見て驚いていた。
ドッゴオオオン!!!!
「何!?」
「ドラゴンだ!!!」
ドラゴンが落ちて来た音にルーシィとハッピーはその方向を見る。
「ハァー!ハァー!ハァー!ハァー!」
「「ナツ!!!!」」
ナツの姿が見え、ルーシィとハッピーは彼の名を言う。
近くには、未来のローグとマザーグレアが倒れいた。
「しかし、本当にやり遂げるとは・・・マギナニウム合金の扉を・・・」
「この後、どうなるのですか!?」
アルカディオスとヒスイ姫がそう言う。
「扉が壊れた今・・・あたしも、
コージ君も・・・そしてローグも、ドラゴンも、
元の時代に、戻る・・・・・・!!!」
未来のルーシィはそう言う。
「つまり、歴史が元に戻るのね。」
未来のルーシィの言葉にシャルルがそう言う。
カッ!
「!」
キィィィ!!
「ドラゴンの体が・・・」
「光り出した!!!」
倒れているマザーグレアを見て、ハッピーとルーシィがそう言う。
「来たのよ・・・元の時代へ、帰るってね・・・。」
「あぁ!!!」
未来のルーシィも光り出し、ミントがそれに驚く。
「ぬおおお!!!何だこれは・・・!?」
「ドラゴンが・・・」
「消えていく・・・!?」
ジルコニスが、未来のルーシィ同様、光り出しており、
姿が消えつつあった。
「ぬおお!!人間ごときが・・・!!!!人間ごときががア!!!!」
「くっ!!」
ジルコニスは激しく地面を叩き、声を荒げる。
「ごめんなさい。」
そう言って謝罪したのはヒスイ姫であった。
「危ないですよ!!」
「姫様!!!!」
ジルコニスへ向かっていくヒスイ姫に
ウェンディとアルカディオスが声を掛ける。
「時を繋ぐ扉を建造したのは私です。あなた方の自然の流れを乱してしまった。
あなたは400年前に生きる者。我々は現在に生きる者。
本来・・・争うべき理由の全くない者同士。
それを歪めてしまったのは、私なのです。」
「何だ貴様は?」
いきなり出てきたヒスイにジルコニスはそう訪ねる
「ヒスイ・E・フィオーレ。」
「ヒスイ?」
「そう・・・あなたの体の色と同じ、翡翠です。」
「同じ・・・だと?」
「同じです。翡翠の竜よ。」
ヒスイ姫はそう言うのであった。
「翡翠の竜・・・悪くない響きだな。」
ジルコニスは嬉しそういうにそう言う。
「ん?」
しかしすぐに、自分の体が消える事に気づく。
「うわっ、ちょっと待て!!!くそ!!!ハメられた!!!!オレは・・・」
ボッ
「消えちゃった・・・。」
「未来に帰ったみたいね。」
ジルコニスが消えた事に、ミントとシャルルがそう言う。
一方・・・
「・・・むう・・・。」
ガルーザの方では、戦っていた岩のドラゴンが消えたのだった。
「・・・倒せ・・・なかった・・・。」
ガルーザは悔しそうにそう言った。
一方・・・
「消えやがった・・・」
そう言ったのはコブラだった。
「終わった・・・終わったのね!!!!」
ドラゴンが消え、喜ぶキナナ。
「あ、ああ・・・・・・。」
「?どうかしたの?」
「何・・・」
コブラはキナナと一緒に、近くの瓦礫に背もたれ、腰を下ろした。
「気に入らねえんだ。」
「え?」
「滅竜魔導士なのに、ドラゴンを倒せねえ事にな・・・・・・。」
コブラはそう言うのだった。
「私は・・・そんな事、どうでもいいと、思うの・・・・・・。」
「・・・・・・・・・。」
「(エリックが・・・生きてて・・・一緒にいてくれれば・・・)」
コブラはキナナの心の声を聴いた。
「・・・・・・。」
ガシッ
「え・・・え、エリック・・・////」
コブラは無言で、キナナを抱きしめる。
「キナナ・・・・・・・・・すまねえ・・・。」
コブラはそう言うのだった。
一方・・・
「・・・・・・。」
倒れている未来のローグは自分の手が消えていくのを見た。
「エクリプスが・・・破壊されたのか・・・。」
未来のローグはエクリプスが壊れ、歴史が元に戻ると同時に、
自分が元の未来へ戻る事を理解していた。
「コージ・フォレトス、か・・・。」
「ああ。」
未来のローグの近くにやって来たものがいた。ナツである。
「アイツが、やってくれたみたいだぜ。
少し見たが、まさかドラゴンになるなんてな。」
「・・・俺の未来でも、奴はドラゴンになった。」
未来のローグはナツに自分の未来のコージの事を話した。
「大魔闘演武では、出さなかったが、ある日、
ドラゴンになって、俺達を驚かせた。
かなりの力と魔力だったのを、よく覚えている。
あのエクリプスをも破壊する力もあるのもわかる。」
「・・・まさか、扉を壊させない為にコージを狙ったのか!!」
「・・・そうだ。」
ナツの言葉に未来のローグはそう言う。
「しかし・・・・・・彼でも、アクロノギアを倒せなかった。」
「あぁ!?」
「奴1人では・・・不可能だった・・・だから俺は多くのドラゴンを操り、
アクロノギアを倒そうと考えたのだ。過去の俺は・・・きっとそうする。」
「俺の知っているローグは“お前”にはならない。」
未来のローグの言葉にナツがそう言う。
「影・・・」
「?」
「影が・・・俺を取り込もうとする・・・何度も何度も俺につきまとう。
俺の中の闇は消えない。そしてフロッシュを失ったあの日・・・
俺は影と一つになっていた。」
「フロッシュは死なない。」
「一年後だ。必ず“俺”に伝えろ。一年後・・・フロッシュを守れ・・・と」
「―――に、フロッシュは殺される。」
「!!?」
未来のローグの言葉にナツは驚く。
そして未来のローグは消えたのだった。
「・・・・・・。」
「ナツーーーーー!!!」
大声が聞こえたので、ナツは振り向く。声の主はハッピーだった。
「未来ルーシィが!!!!」
「!?」
「おい、未来ルーシィ!!!!」
ナツは全速力でついた。
「よかっ、た・・・ナツに・・・最後に会えた・・・。」
未来のルーシィの体は消えかかっていた。
彼女の周りには、ルーシィやウェンディ達もいた。
「最後に・・・言いたい事があるの・・・・・・聞いてくれる・・・?」
「未来ルーシィ・・・・・・ああ。」
ナツは未来のルーシィに近寄る。
「あ・・・そうだ・・・。」
「「「「「「「「「「「「「「「?」」」」」」」」」」」」」」」
「ねえ・・・コージ君には・・・あたしはもう、
大丈夫・・・って、言って、おいて・・・もし・・・
これを、知ったら・・・また、罪悪感で・・・
落ち込んで・・・・・・また、自分を、見失っちゃう・・・」
「「「「「?」」」」」
「「「「「「「「「「・・・・・・。」」」」」」」」」」
未来のルーシィの言葉にラクサスと雷神衆、ヒスイ姫は理解できず、
ナツ達とユキノとアルカディオスの方は
未来のコージの話を聞いており、それを理解する。
「ウェンディ・・・行って、くれない・・・?
ウェンディにしか、出来な事が・・・ある、から・・・。」
「・・・・・・わかりました。」
ウェンディはそう言い、走り出す。
「ナツ・・・。」
「!」
未来のルーシィが手を差し伸べたので、ナツはその手を握る。
「ありがとう・・・みんな・・・あたし・・・ナツ・・・
未来を・・・変えてくれて・・・ありがとう・・・。」
未来のルーシィは涙を流してそう言う。
「ルーシィ・・・」
「ナツに出会えて・・・みんなに出会えて・・・
あたし・・・嬉しかった・・・楽しかったよ・・・。」
トス
「!」
それと同時に・・・未来のルーシィの目は閉じ、
手は力が抜けたかのように落ちた。
「っ!ルーシィ・・・未来ルーシィ!!!!」
手を握っていたナツにはわかった・・・未来のルーシィはもう・・・
「あぁ・・・。」
「・・・っ。」
「未来・・・ルーシィ・・・!!!!」
ハッピー達も、それに気が付き、涙を流すのだった。
「未来の俺・・・それは・・・」
俺は目の前に見える光景は、未来の俺の身体は光り出している。
光の滅竜魔法を使う時でも、光を食べたからでもない。
過去の俺の身体は少しずつ、消えているように見えていた。
「扉が壊れたから、俺は元の時代へ戻るんだ。」
未来の俺はそう説明をした。
「お兄ちゃん!!!」
ウェンディがこの場に来た。
「あ・・・未来のお兄ちゃん・・・」
ウェンディは未来の俺の状態を見て、驚く。
「元の時代に・・・帰るんだ・・・俺・・・。」
未来の俺はウェンディに向かってそう言う。
「・・・・・・過去の俺・・・
少しだけ、ウェンディと、話させてくれないか?」
「・・・・・・ああ、わかった・・・。」
俺も、その事には理解するよ。
「・・・頼む。」
「う・・・うん・・・。」
俺の言葉にウェンディは頷き、未来の俺の方へ行った。
俺はその場から動かず、振り向いたりもしない・・・。
何となく・・・予想できるからだ・・・・・・。
「ウェンディ・・・・・・。」
ガシッ
未来のコージはウェンディを抱きしめる。
「俺・・・俺・・・あの時に・・・
居てやれなくって、ごめんな・・・!!!!」
「・・・っ。」
未来のコージはウェンディをかなり強く抱きしめ、
ウェンディは少し苦しい様だ。
「・・・・・・すまん・・・
俺の大事なウェンディはお前じゃないのに・・・・・・」
「ううん・・・いいいんだよ・・・お兄ちゃん・・・
辛かったんでしょ・・・?苦しかったんでょ・・・?
きっと・・・きっと・・・そっちの私も、許してくれるよ・・・。」
未来のコージに向かって、ウェンディは優しく言う。
「・・・・・・ありがとう・・・ウェンディ・・・。」
「頑張ってね、お兄ちゃん・・・あの世界で、
生き残っている人達の為に、お兄ちゃんが必要だから・・・!!!」
「・・・ああ、わかった。」
未来のコージはそう言うと、ウェンディから少し離れる。
「過去の俺!!!!」
「!」
未来の俺に呼ばれ、俺は振り向く。
「この先の未来はどうなるかわからねえが、絶対に・・・絶対に・・・!!
ウェンディを泣かすなよ!!!!悲しませるなよ!!!!」
未来の俺は俺に向かってそう言う。
「ああ!!!わかってる!!!!」
「・・・・・・頼んだぞ・・・」
「じゃあな・・・」
「「俺。」」
最後にそれを言い残し、未来の俺は消えた・・・・・・。
「!ここは・・どこ?」
目が覚めた彼女は・・・未来のルーシィである。
彼女がいる場所は、全てが黄金色の草原であった。
「おーい、ルーシィ!!」
「!」
自分の名前を呼ばれた声に、未来のルーシィは後ろを振り向く。
「早くこっちに来いよ。」
「みんなも一緒だよ。」
「ああ・・・・・・!!!」
未来のルーシィは振り向いた相手に気づき、涙を流す。
「さあ、冒険の続きだ。」
「・・・うん。」
手を握られ、未来のルーシィは、ナツと一緒に、
向こうにいる仲間たちの元へと行った。
「!」
「未来ルーシィのメモ帳・・・」
現代、ルーシィの手に持っていた、
未来のルーシィのメモ帳は消えていった。
「!涙・・・!?さっき、拭いたのに・・・あ・・・。」
先程の未来のルーシィが消えて、
流していた涙とはまた違う事で泣いた涙にルーシィは気づく。
ばふっ
「?どうした。ルーシィ?」
ナツはルーシィが自分に後ろから抱き付いてきた事に問う。
「ううん・・・何となく・・・・・・ありがとう。」
ルーシィはそう言うのだった。
「行っちゃったね・・・。」
「ああ・・・。」
俺とウェンディはそう言うのだった。
「ウェンディ。」
俺はウェンディを抱きしめる。
「お兄ちゃん・・・・・・未来のお兄ちゃんに、まさか嫉妬?」
「う~ん・・・それもほんの少しあるけど・・・・・・
今はただ・・・お前を、絶対に1人にさせない、死なせない・・・
を、言いたいだけかな。」
「・・・絶対だよ。」
「ああ。」
何があっても、俺は・・・お前を1人にさせない・・・絶対に・・・!!!!
後書き
どうも、白鋼です!
コージのドラゴンの戦闘はいかかでしょうか?
今回は少ないですが、今後はもっと多く出せれるように頑張ります!!
大魔闘演武ももうちょっとで終わりが近づいてきます!!!!
次回もお楽しみに!!
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