恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
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645部分:第五十話 タムタム、子供を可愛がるのことその四
第五十話 タムタム、子供を可愛がるのことその四
「美味いししかも栄養がある」
「栄養もですか」
「左様。身体にもよいからじゃ」
「どんどん食べればいいんですね」
「しかもじゃ」
厳顔はこんなことも言った。
「食べればそれでじゃ」
「まだ何かあるんですか」
「胸も大きくなる」
厳顔の胸が大きく縦に揺れる。ゆさゆさという音が聞こえんばかりだ。
「だからよいぞ」
「胸もですか」
「そうじゃ。蒲公英よ」
馬岱の真名も呼んでみせる。
「御主もじゃ。食べ続ければじゃ」
「わかりました」
馬岱は目を輝かせて頷く。
「じゃあ私頑張って」
「食べるがよいぞ」
「バナナってそんなに凄い食べ物なんですね」
「そうじゃ。では食うな」
「はい、是非」
早速そのバナナを貪り食う馬岱だった。そしてだ。
張飛に孔明、それと鳳統もだった。バナナをせっせと食べはじめていた。
「胸が大きくなるのなら」
「頑張って」
「食べないと」
「何かバナナの人気があがってきましたね」
劉備はその彼女達を見ていささか能天気に話す。
「それでおっぱいって大きくなるんですか」
「関係ないのではないのか?」
関羽の胸もここで大きく動く。
「私はバナナはあまり食べてはいないが」
「それでも胸はですよね」
「自然とこうなった」
関羽のだけでなく劉備の胸もまたここで揺れ動く。
「気付けばだ」
「私もです。本当に気付いたら」
「そういうものだと思うが」
「違うんでしょうか」
「私もそうだな」
「あたしもだよ」
このことは趙雲と馬超も同じだった。
「胸はな」
「気付けば大きくなるよな」
「そういうものだと思うが」
「違うのか?本当に」
「ははは、持っている者にはわからんことじゃ」
厳顔が破顔でその持っている者達に話す。
「そういうことはのう」
「あら、そういう桔梗も気付けばでしょ」
「それはそうじゃがな。何も胸だけに限らん」
こう黄忠に返すのだった。
「だからのう」
「そうね。何でも持っているって人はいないからね」
「そういうことじゃ。持っているとわからん」
また言う厳顔だった。
「しかし持っていなければじゃ」
「わかるもよね」
「そういうことじゃ。それではじゃ」
「ええ。ここはね」
「そういう話は止めじゃ」
厳顔は話をいささか強引に止めた。
「それでじゃな。バナナに鰐を食べ終えればじゃ」
「また出発ですね」
「もう少し行こうぞ」
こう劉備に提案する。
「桃香殿はそれでよいな」
「はい、私は」
劉備はそれでいいというのだった。
「それで御願いします」
「よし、それではじゃ」
「まずは食べましょう」
月は赤い果物を食べている。それを両手に持って自分の口に運んでいるのだ。
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