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魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築

作者:南條 綾
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4部 闇の書事件
2章 新たなる力
  いつの間にか個人戦?

海鳴市上空

クロノ率いる管理局員の魔導師数十名が
闇の書の守護騎士である赤い帽子の幼女のヴィータと獣耳をした青年のザフィーラを包囲していた。

「スティンガーブレイド・エクスキューションシフト!」

 クロノは自身のデバイスであるS2Uを振り下ろした。
 すると、かれこれ数百を超えるかもしれない魔力刃が
ヴィータとザフィーラへと向かって落ちていく。

「ちぃっ!」

ザフィーラは障壁を張り、それを迎え撃った。
魔力刃がザフィーラたちへと当たり、
次々に爆発していく。
そして、その余波で辺りを煙が包んでいった。

「はぁ、はぁ……」

 振り下ろした杖もそのままに、
クロノは肩で息をしていた。流石のクロノといえど、
一度にこれだけ大量の魔力刃を生成するのは骨が折れたようだ。
姿勢を元に戻しながらも、クロノは煙に包まれているヴィータとザフィーラの方を油断なく見つめていた。
そして、ゆっくりと煙が晴れていく。

「多少は通っているか?」

煙の中から姿を現したのは、
魔力刃をいくつかその身に受けたザフィーラの姿と無傷のヴィータの姿だった。
ザフィーラには攻撃は当たってはいるものの、
僅かばかりのダメージしか受けていないらしく、
刺さっていた魔力刃を消していた。
それを見て、クロノは内心で舌打ちする。

「クロノくん、武装局員配置完了したよっ!」

「了解」

「あと、クロノくん。そっちに助っ人を転送したよ」

「助っ人?」

 そんなクロノにエイミィから通信が聞こえ、
エイミィが言っていた助っ人という言葉を聞き、
僅かに驚きの表情を浮かべた。
マンションが立ち並ぶ場所、クロノがそちらへと視線を向けると、
その屋上に3人の少女が立っていた。

「なのは、フェイト、綾!」

 そこには、3人の少女
高町なのはとフェイト・テスタロッサと南條綾がいた。
そして、そのすぐそばにはフェイトの使い魔であるアルフも立っていた。

「アイツらっ!?」

 ヴィータは以前叩き潰した人間を見て、驚きの表情を浮かべた。
そんなヴィータを見つめながら、二人はデバイスを上空へと掲げ、

「レイジングハート・エクセリオン――」
「バルディッシュ・アサルト――」

「「セットアップッ!!」」

 二人は声を上げると、なのはは桃色の光に、フェイトは金色の光に包まれた。
そして、その光が収まると、
なのはは純白のバリアジャケットに身を包み、
フェイトは漆黒のバリアジャケットに身を包んで現れた。
その手に持つデバイスも新しくなっており、
レイジングハート、バルディッシュともにカートリッジシステムが組み込まれ、
僅かながら外装も変化していた。

「あれは、カートリッジシステム……ッ!?」
「奴ら、デバイスを強化してきたようだな……」

 驚くヴィータとは対照的に、ザフィーラは腕を組みながら冷静に分析していた。
すると、バリアジャケットを纏ったなのはとフェイトがヴィータたちへと声を掛ける。

「わたしたちは、あなたたちと戦いに来たわけじゃない。まずは話を聞かせて」

「闇の書の完成を目指している理由を……」

 フェイトとなのはの言葉に、ヴィータはピクリと眉を動かすと僅かに胸を反らしながら腕を組み、二人を見下ろしながら答えた。

「あのさ、ベルカの諺にこういうのがあんだよ――和平の使者なら槍は持たない」

偉そうに話すヴィータにザフィーラは人知れず嘆息し、なのはとフェイトはヴィータの言葉に首を傾げていた。
そんな二人にグラーフアイゼンを向けながらヴィータは叫ぶように声を上げる。

「話し合いをしようってのに武器を持ってくるか、馬鹿って意味だよっ」

「なっ!? いきなり襲い掛かってきた子がそれを言う!?」

「……それにそれは諺ではなく、小話のオチだ」

 ザフィーラにぼそりと言われ、
ヴィータは僅かに恥ずかしげに頬を染めながらそっぽを向いた。

「うっせぇっ! いいんだよ、細かいことはっ!」

 そう言うヴィータにザフィーラが嘆息していると、離している最中に俺はすぐさま守護騎士の方に行き

「お前たちの言い分もたしかにな、いうことで取り合えずこの間の報復、『爆裂(ダムド)』」

 爆烈(ダムド)の呪文を発した。

ドッゴォンッ!!
爆発と同時に上空の結界を切り裂きヴィータトザフィーラを飛ばして
一人の女性が煙の中から現れた。
桃色の髪を後ろで結い上げ、その身を騎士甲冑に包んだその女性、

「シグナム」

 フェイトが騎士甲冑の女性
守護騎士のリーダーでもあるシグナムの名前を静かに呟いた。
その呟きが聞こえたわけでもないであろうが、
シグナムはビルへと降り立つと、フェイトを見つめていた。

「ちっ火の属性だから、手加減したダムドじゃびくともしなかったか」

「ちょっと綾 (ちゃん)いきなり何?」

 二人から非難の声がしたけれどそんなこと知りません無視するわけにもいかないから

「取り合えずこの間の報復?」

 首をかしげながら伝えた。

「もう何でそこで疑問系なの?
取り合えず綾ちゃん、クロノくん、ユーノ君。
手を出さないでねっ! わたし、あの子と一対一だからっ!」

「「・・・マジ・・・」」

俺と離れたビルの屋上に待機していたクロノは、なのはの言葉を聞くと唖然をしながらそう言葉を返した。
何処のDBですかあなたは、
こんなに好戦的だったかな・・・
えっとあのゲームのなのチャンはいないんだね
そんな光景をヴィータは、歯軋りしながら見つめていた。

「アルフ、わたしも彼女と……」

「ああ、わかったよ。あたしもヤロウにちょいと話があるしね』」

 フェイトはシグナムを、アルフはザフィーラを静かに見つめ、

「さぁ、いくよっ!」

 なのはの言葉が響くと同時に、それぞれが上空へと飛び立った。
それぞれの思惑が絡みながら、それぞれの戦闘が始まった。
クロノは結界外の探索でユーノは中の探索
俺はやる事がないので少し様子見といきますか

「でぇぇやあぁぁっ!」

「くぅっ!?」

 裂帛の声とともにヴィータが空中を縦横無尽に移動しながら、グラーフアイゼンをなのはへと叩きつける。
それをなのはは僅かに表情を歪めながらも受け止めた。
グラーフアイゼンでなのはを吹き飛ばすと、カートリッジをロードし、

「これでもくらって、しばらく寝てろっ!」

 グラーフアイゼンをロケット推進による大威力突撃攻撃を行う強襲形態ラケーテンフォルムへと変形させ、
ヴィータはその推進力でなのはへと突っ込んでいった。
グラーフアイゼンのラケーテンフォルムを見て、
なのはは一瞬、以前の敗北のイメージからかいやそうな顔になったが、
だが、なのははすぐに頭を振ると
それに応えるようにレイジングハートが光り輝く。

「レイジングハートッ!」

『カートリッジロード、行きます』

 ガシャコンッ! という音とともに膨大な魔力がなのはを包み込んだ。

「うおぉぉぉっ!」

 ヴィータはその姿に構うことなく、なのはへとグラーフアイゼンを振るった。
だが、そのヴィータの強烈な一撃をなのはは真正面からプロテクションを張って、それを防ぐ。

「くっぅぅぅっ!」

 お互いの膨大な魔力がぶつかり合い、
その余波によって周囲に粉塵が舞った。
そんな状態にも関わらず、なのははしっかりとヴィータの攻撃を防御し、
ヴィータはその防御ごと粉砕しようとさらに力を込める。

「くっ! かってぇ~っ!」

 その瞬間爆発が起きた。
 どうやらレイジングハートがシールド爆破をして距離を置いた作戦に出たみたいだ 。
いうかデバイスって前も思ったけれど、勝手に呪文を使用したりするよね
でもまだ戦闘初心者?のなのはには良いのかな

「っんのやろーー!」

 ヴィータは空いている方の手で鉄球を取り出し、それをなのはへと打ち込み、

「スマッシャーー!」

 なのはは魔力弾をヴィータへと打ち込んだ。
なのはもシューターを出し応戦
なのはとヴィータの攻撃がぶつかり合い、轟音とともに周囲のビルが倒壊し、
粉塵がその場を満たす。
すると、二人は粉塵から抜け出し、空中へと飛び立つ。
先に攻撃の準備が整ったのは、ヴィータであった。

「ぶっとべっ!」

ヴィータは空中に浮遊させていた鉄球を、グラーフアイゼンで撃ち放った。その数は十を越えていた。
だが、それを見ても今のなのはは焦ることはない。

『アクセルシューター』

レイジングハートの声が響き、
カートリッジをロードしたことによって増した魔力で
なのはは瞬時に魔力弾を生成し、

「アクセルゥ~シュ~トッ!」

それをこちらへと向かってくる鉄球へと撃ち放った。
いくつもの轟音が空中へと響いた。

「ちっ!」

ヴィータは舌打ちしながら、
爆発の余波で起こった暴風で帽子が飛ばないよう押さえた。
なのははかなり優勢となんか俺って解説キャラっぽくなってきたな
まぁいいフェイトはどうかな?
ガキンッ、と金属同士がぶつかり合う音が周囲に響く。

「はぁっ!」

「くっ!?」

 剣による一閃を放ったのは、烈火の将シグナム。
ガードがきちんとまにあわず弾き飛ばされたのは、フェイト・テスタロッサであった。

「はあぁっ!」

「ムッ!?」

 弾き飛ばされながらもすぐに体勢を立て直し、フェイトは即座に戦斧による一撃をシグナムへと放ったが、かろうじてシグナムはそれを回避した。
そこから数回、フェイトとシグナムは相手の攻撃を回避、もしくは防御してから、相手へと攻撃を繰り出すということを続けていた。
だが、どちらの攻撃も相手に当たらないか、
当たったとしても致命傷となる攻撃ではなかった。
ちょうど中長距離主体と
接近戦主体に分かれたみたいだね

『シュランゲフォルム』
「はぁっ!」

レヴァンティンの形態を可動チェーンによって連結された刃が伸び、鞭のように敵を襲うシュランゲフォルムへと変化させ、その鞭をフェイトへと振るった。
常人では目で追うのがやっとであるスピードで、シグナムの攻撃は繰り出される。
圧倒的なスピードを誇るフェイトは、
なんとかシグナムの攻撃を回避し、さらに攻撃へと転じた。
鞭の攻撃は音速を超えるというがよく見えて交わせるもんだ。

「はぁっ!」

 瞬時にバルディッシュを鎌状態のサイズフォームへと切り替え、
その鎌でシグナムへと切りかかった。

「ちぃ!」

 だが、シグナムも伊達ではない。
もう少しでフェイトの攻撃が当たろうかというところで、
鞘でそれを受け止め、フェイトの腹部に蹴りを叩き込んだ。

「ぐっ!?」

 おぉシャアザクキックだね
フェイトは僅かに呻き声を上げたが、すぐに体勢を整える。
すると、シュランゲフォルムから通常の剣状態のシュベルトフォルムへと戻したレヴァンティンを手に、シグナムがフェイトのすぐそこまで迫っていた。
レヴァンティンに炎を纏わせながら迫ってくるシグナムに、
フェイトもバルディッシュに雷を纏わせシグナムへと突っ込む。

「「はぁあああああ~っ!!」」

 二人の声が重なり、互いの渾身の一撃がぶつかり合った。
 ぶつかり合った二人の魔力の大きさから、
爆発が起こり、周囲のビルの窓ガラスなどがそれによって砕け、
地面へと落ちていった。

「守護騎士《ヴォルケンリッター》が一人、シグナムだ。お前、名前は?」

「フェイト・テスタロッサです」

「テスタロッサ……本来なら心躍る戦いなのだが、そうも言っていられん。
悪いが、殺さないよう手加減することはできん。
この身の未熟、許してくれるか?」

そう声を掛けてくるシグナムにフェイトは僅かに微笑し、それに答えた。

「大丈夫です。勝つのは、わたしですから」

「そうか」

 フェイトの言葉に僅かに驚いた表情を返すと、シグナムは静かに頷いた。
そして、二人の戦いは激しさを増していった。
なんだが友情が芽生えてきそうな二人だった。

なのはとフェイトって改めてみるとチートだよね
装備を変えて圧倒や互角という事は
何千年も生きてきた守護騎士より
2人のほうがすごいと言うことか
化け物だな
まぁでも流石将を名乗るだけ合って
今のところは互角といったところかな
アルフとザフィーラは

「ゼェェヤァァ!」

「うぉぉりゃぁぁ!」

 雄たけびのような声を上げる二人の人物の拳がぶつかり合う。
片方はフェイトの使い魔であるアルフ。
そして、もう片方は守護騎士の一人、筋骨隆々の男性ザフィーラであった。

「ちっ!」
「ぬぅ!」

 アルフとザフィーラがお互いに僅かに苦しげな声を上げながら距離を取った。
互いの力が拮抗しているため、
決定的な一撃を相手に与えることができず、
相手を倒すことが出来ていない状況であった。
こちらもO・K
本当にやることがないかなと思ったら
俺の相手がやってきた。
ビルの間を飛びまわって屋上まで来た
あんたはターザンか

「へぇ~来たんだ」

「はい、今間に入られるとバランスが崩れてしまいますし、
前回のことで本当にやりかねないと思いますので、よろしければお相手をお願いします」
俺は下に指を差しそちらに下りた。
仕方ない

「変身」

俺は着地と同時に変身をした。 
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