魔法少女リリカルなのはエトランゼ番外編1 FATAL FURY
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3部 宿命の戦い
宿命の戦い
エピローグ
俺は帰宅をしたときはすごく怒られていた。
小学生の女の子が朝帰り
そりゃ起こられて当然だよなぁ
一応連絡は入れたけれど
決勝戦を見るから遅くなるねとしか入れてなかった。
泊まるって言っておけばよかった。
ひとしきり怒られた後
栞さん
お母さんなんだけど、抱き付かれて泣かれた。
隆行さん
お父さんなんだけど、
「無茶な事だけはしないでくれと」
きっとなにか感づいているきがする。
朝刊を見たら一面に実業家のギース・ハワードが事故死したとの情報が出た。
だが、それが事故ではないことは、サウスタウンの人間や、裏の世界では判り切った事だった。
ギース・ハワードは何者かの手によって、殺害されたのだ。
そしてそれが、テリー・ボガードという、かつて、街の英雄だった、
ジェフ・ボガードの息子だということも、また彼らには解っていた。
ジェフ・ボガードが生き返って、ギース・ハワードという恐怖からこの街を解放してくれた。
それは、この街がついに、マフィアから続く支配の終焉を示していた
街の人間達にとってはテリー・ボガードは間違いなく英雄であり、
サウスタウンヒーローそのものだった。
全ての人々が、取り戻した笑顔の日の始まりだったのかもしれない。
俺は墓参りに行きたいと親に言って、夕方には戻るからと了承を得た。
実は2か月間の外出禁止令を食らってしまったんだよな
ジェフボガードの隣にリリィの墓を作ったそうだ。
早まるといけないから帰宅前にタン大人の生存を知らせたのはよかったと思う。
俺が着いたときにテリー、アンディ、ジョーの3人が集まっていた。
「あれ3人ともどうしたの」
「「「綾」」」
「いや最後に挨拶をしていきたいと思ったらみんな集まっただけさ」
テリーがそう教えてくれた。
「俺はタイに戻ってタイトル戦に備えるつもりなんだが3人はどうするんだ」
「俺は修行の旅に出るよ。タン先生が兄さんを継承者に選んだ通り、俺はまだまだ未熟だ。
もっと心を鍛え次に会うときは兄さんを超える武闘家になるつもりだ」
「そうか、俺ももっともっと太く強い大木になる為世界を回ってくる」
「私はみんなと違って親と一緒に暮らしているから今回の件があって少しだけ親孝行がしたいかなって思ったよ」
ジョーが手のひらを後ろにしてさげた
「ここでお別れだ」
アンディがジョーの上に手のひらを乗せ
「それぞれの道を」
3人は私を見て進めてきた
俺も2人に倣い手を乗せた
「みんなの道が幸あらんことを」
最後にテリーが手を乗せ
「あばよ」
そのままみんな振り返り歩いて行った。
その後俺はタン大人に結果を伝えて家に帰った。
みんなに言った通りきちんと学校に行ったり、親孝行をして過ごしていたんだがギースハワードがなくなり、俺の人生もまた変わっていくことになろうとは今の俺にはわからないことだった。
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