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『在った証』

作者:零那
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『泡』


穢い躰を無理矢理闇から引き擦り出す。其処にはもう還らない、二度と。オレンジに包まれる、唯一闇から解放される黄昏時。

守りたい、君の最期迄。誓った約束、夏の匂いと共に去ってく。どんな時でも信じてた。

唇噛み締め、拳握り締め、血の匂い纏う。此処は特別な場所。想い馳せる其の先には必ず纏わりつく。

未来には繋がらない。過去に馳せたって意味は無い。穢い躰は純潔に戻らない。逝った者は甦らない。泡の時間。それでも...。

 
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