FAIRY TAIL ー唯一の滅竜魔導士ー
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海に靡かれた先には
前書き
途中から第3者視点!
後半はまた、アルマ視点です!
分かりづらくてすみません……
では本編へ!
ロキが無事、精霊界に戻った後。
ロキが獅子座のレオだった事をギルドに戻り、皆に話すと驚きつつも第一声は無事なのかと確認してきた。
俺とルーシィは無事だと伝えると、ホッとした顔をしつつもやはり驚いていた。
──やっぱり、皆優しいな。
そんな温かい光景を俺は見ていると、目の前にロキがいる。
──………え?
「ロ、ロキ…?」
「さっきぶりだね、アルマ。」
「あぁ…って、なんで!?」
俺だけじゃなくギルドメンバー全員が驚いていた。
「これを渡そうと思ってね。」
そう言ってロキはポケットから何枚かチケットを出すと、俺の手に渡してきた。
「エルザにはもう渡してあるから、本当は僕がロキとして生きている間に行く予定だったんだけど行けなかったからね。君達に僕からの感謝のお礼って事で。」
見てみると高級リゾートホテルのチケット。
「海!!」
「漢だ!」
「漢は関係ねぇだろ…」
「こんな高い所泊まったことないよ!?」
そんな感じに盛り上がっていると、ギルドの扉が開き物凄い多い荷物をもって完全にプライベートな格好をしたエルザが歩いてきた。
「お前達、何をモタモタしている。置いて行くぞ。」
「「「気が早いわよ(えぇぇよ)!?」」」
ナツとグレイ、ルーシィが誰よりも1番行く気であるエルザにツッコミを入れた。
──あはは…エルザらしいな。
俺はそんなやり取りに苦笑いしつつ、4人+1匹を送り出そうとした。
「気をつけて行ってこいよ。」
「「え?」」
「ん?どうした?」
ロキとエルザが俺の言葉に反論した。
「アルマは行かないのか…?」
「君は行くと思ったんだけど…」
「いや、こういうのはチームで行くもんだよ。俺は別にチームじゃ……」
ガシッと音がした。
「……え?」
「お前もチームだろうが!」
「そうだぜ、アルマ!」
「オイラ…アルマとも一緒に行きたいよ」
「折角なんだもん、みんなで行こーよ!」
「本当に行かないのか…?」
──ナツ、グレイ頼むから両サイドから俺を掴まないでくれ。
それとルーシィとエルザ、ハッピー、そんな目をされたら断れないだろ。
と言うことで、俺も行く事になった。
「あー、気持ちー!」
「偶にはいいな、こう言うのも。うむ。」
ルーシィは海を満喫中、エルザは砂浜にビーチパラソルを組み立て椅子に座って飲み物を飲みながら景色を眺めている。
アルマはと言うと、エルザと同様にビーチパラソルを広げて暖かく強すぎない日光によって眠りについていた。
何でも昨夜は皆が楽しみで落ち着いていられず、早く寝たかったアルマを無理やり起こし続けていたらしく寝れていなかったのだ。
「……ん。」
各々が好きな格好で楽しんでいたがアルマの格好はと言うと……。
黒のズボンに黒のパーカーを着て、身長がある割には細身、でもちゃんと筋肉が付いているという誰しもが憧れる体型。
更に元々カッコイイ容姿と言うよりも、少し幼さがあり寝ている姿は普段はカッコ良さが勝っているものの完全に幼さが勝ち、年齢よりも若く見えている。
そんな人がビーチパラソルの下で、日光浴をし寝ていたら通りかかった人たちはどう思うだろう。
「待って、あの人カッコ良くない?」
「えー、可愛いだと思うよ?」
「1人なのかしら?」
「話しかけてくればいいじゃん!」
という会話が行われ、近くにいた女性が寝ていたアルマに近づく。
「あの…」
「ん……はい?」
声をかけられた事によって起きたアルマは、目を擦りながらも返事をした。
「少しお時間宜しいですか…?」
「あー、多分大丈夫だとは思いますけど。」
そう返事をすると女性は後ろにいた更に複数の女性を手招きし会話をする事になってしまった。
その頃、海で遊んでいたルーシィと景色を楽しんでいたエルザは何やら集まって会話をしていた。
「ルーシィ。」
「何、エルザ?」
「あれを見ろ。」
そう言ってエルザが指をさしたのは見知らぬ女性と楽しげに話すアルマの姿。
「うん、何となくわかったわ。」
「行くぞ。」
「(やっぱりそうなるのよねー…!)」
エルザは優しそうな表情を浮かべて、アルマの元に近づく。
「アルマ。」
「ん?どうし………」
普段絶対に聞くことがないエルザの超可愛い子の声と、優しそうな表情をみてアルマは固まった。
──やばいやばいやばいやばいやばい、理由は分からないが絶対やばい…!
「ごめんなさい、その人は私達の連れなんです。」
「そろそろ移動する事になったのでいいですか?」
ルーシィは普段よりも優しい口調でエルザと一緒に言う。
それをみた女性達は綺麗で美人の女性がいると認識したのか、すぐにアルマの傍から離れた。
「…………………。」
「アルマ。」
「ひゃ、ひゃい……!」
元に戻ったエルザに怖がるアルマ。
「困った時は私たちに一声かけろ、助けはする。」
予想外の事を言われたアルマはポカーンとしている。
ルーシィがそんなアルマを見て、フォローに入った。
「エルザ、沢山の知らない女性に話しかけられてアルマば大丈夫なのかって心配してたの。」
アルマはやっと理解したのか、くすくすと笑い出した。
「な、何笑っている!」
「いや、だってさエルザが俺の事をそんなに心配しているとは思わなくて。」
そう言われたエルザは何故か顔を赤くして、「う、うるさい!」と言ってからナツ達の元へいってしまった。
「あー、照れちゃったね。」
「あれ照れてたの!?」
という会話が行われたのをエルザは知らない。
あの後、俺達はカジノに来ていた。
「フルハウス。」
「ま、参りました……」
俺はずっとポーカーの所で楽しんでいた。
ここでは一応マナーなのか、黒スーツに着替えている。
──意外と楽しいな、これ。
そう思っていると殺意が篭った魔力を感じた。
──招かれざる客って所かな、ナツ達は大丈夫だと思うけど…
そう考えていると何処からか1発、発砲された。
その後、後ろから何やら魔法をかけられそうになったが何とか避けて避難しようとした。
その時誰かに囁かれた。
『どうして貴方が……』
「え?」
俺は声の主を探す前に急いで避難する。
少しすると暗闇が晴れたので、俺は皆を探しに行った。
すると近くにはルーシィが縄によって縛られている。
「あ、アルマ!」
俺はルーシィの話が終わる前に縄を取る。
「ありがとう。」
「どう致し待て、他のみんなは?」
そう聞くと、ルーシィの表情が曇った。
「実はエルザが……」
エルザが何者かに連れ去られた。
その話を聞いていると、ジュビアとグレイ。
そして扉からはナツが来て、全員集まることができた。
ナツは何故か口から煙が出ていたが、突っ込まない事にした。
「ナツ。」
「なんだ?」
「エルザが攫われた、ナツの鼻で匂いを辿っ……」
「って、もう居ないし!?」
俺の話を最後まで聞かずに消えたナツにルーシィが突っ込む。
──最後まで話を聞けって!
「とりあえず、ここからエルザを連れ去るには海を渡った可能性が高いと思う。だから「エルザの匂いが海方からするぞ!」………。」
ナツが走って戻ってきたのは良しとしよう。
「アルマ、どんまい。」
グレイが俺の肩に手をポンと置きながら言った。
──なんか、前にもこんな事があったような……
そう思った俺は頭を振って、ナツについて行った。
「う……うぅ………」
「おい、ナツお前の鼻が頼りなんだよ、しっかりしろ!」
小舟に揺られてダウン状態のナツ。
「そう言えば、アルマは大丈夫なの?」
「あぁ、俺は特に無いな。」
偶然浜辺にあった小舟に乗って、エルザを探す俺達。
「あの。」
「どうしたジュビア?」
そう言ってジュビアが指さした方を見ると…
「……塔?」
──……俺は、この塔を何処かで……?
まだ誰も知る由もなかった。
この塔に、エルザとアルマの消えた過去に関係があるとは。
後書き
分かりづらくてすみません、ほんとにすみません
今回はここまでです!
楽園の塔…ちゃんと書けるだろうか…( = =)
頑張ろ…うん。
では、また次回!
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