FAIRY TAIL ー唯一の滅竜魔導士ー
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楽園の塔
仲間と友達の大切さ
前書き
今回から楽園の塔編です!
よし、頑張ります!
では本編へ!
幽鬼の支配者との戦いが終わって数日した今、フェアリーテイルへの受注が再開され仕事仕事!も慌てて出ていくメンバーがいた。
「ルーシィ。」
「何、アルマ?」
「精霊の鍵、大丈夫だったか?」
「うん、ロキが見つけてくれて。その後が何とも言えなかったけど……」
「怒られちゃった?」
ミラがクスクス笑いながらルーシィに聞く。
「怒られるってもんじゃなかったです…」
『落とすなっつたよなぁ?あぁ?』
何かを思い出したのか身震いするルーシィ。
俺は苦笑いしつつも「見つかって良かったな。」と言うと満面の笑顔で頷いた。
「あ、そうだ。ロキ見てない?」
「ロキ?見てないけど。」
「俺も見てないな。」
「そっか、お礼言いたいんだけど…」
「じゃあ私から見かけたら伝えとくわ。」
ミラがそう言うと、ルーシィはとても嬉しそうな顔をした。
幽鬼の支配者は今では評議院の判断により解散され、ジョゼは聖十魔導士を剥奪された。
フェアリーテイルは被害者側として無罪放免とされ、マスターが嬉し涙を流していたのは言うまでもないだろう。
ジョゼが抜けた聖十魔導士の席に、俺が座るかという噂が流れた。
実際俺にその話が来ていたが断った。
だが、評議院が納得するはずもないため公にはされないものの聖十魔導士につくという話で終わった。
──まぁ、後に公にされるだろうけど。
そう思っていると今朝の朝刊で早速載っている。
「………まだ一日しか経ってないんだけど。」
「アルマ、どんまい。」
グレイがそう言って、飲み物を奢ってくれたが。
グレイと評議院への愚痴り話をしていると、入口の方から怒鳴り声が聞こえた。
「貴様、もう一度言ってみろ!」
「この際だから言ってやるよ、このギルドに弱ぇ奴はいらねぇ。」
エルザとラクサスが対立していたのだ。
「貴様……!」
「ファントムごときになめられやがって、恥ずかしくて外も歩けねぇ。オメーだよ!」
そうエルザに吐き捨ててから、レビィ達を指さす。
「つかオメーら名前知らねぇけどよ、元はと言えばガジルにやられたのテメェらなんだって?」
レビィ達は何も言えず顔を伏せ、ラクサスは面白がり高笑いする。
ラクサスは次の標的を見つけたのか、俺の隣に座っているルーシィに向けて言い出した。
「おいおい、これは元凶のお嬢様じゃねーか。」
「ラクサス!!」
限界だったのか、拭いていた物をガンっと起きルーシィをかばうようにミラは立って反論した。
「もう全部終わったの、誰のせいとかそういう話しだって初めからないの!戦闘に参加しなかったラクサスだってお咎め無しって、マスターは言ってるのよ」
「俺は関係ねぇんだから、そりゃそーだろ。って隣にいんのはかの有名な魔導士アルマじゃねぇか、オメーがいながら随分なやられようじゃねぇか?」
全員が避けたかったアルマへの絡みをラクサスがしてしまった。
「…久しぶりだな。」
「今朝の朝刊で見たが、聖十魔導士になったっつうのに可哀想だなぁ?こんな弱っちい奴らの周りにいたら折角の称号も台無……」
その場にいた全員が驚いた。
先程まで話していたラクサスが突然話さなくなったと思うと、入口付近まで飛ばされているのだ。
アルマの右手には魔法が纏われているため、黒竜の鉄拳だろうと周りは思った。
「言いたいことはそれだけか?」
「…アルマ、テメェ!」
アルマからは物凄い殺気と魔力が滲み出ていた。
「俺の悪口を言うのは構わないが。」
ビリビリと肌に伝わるアルマの怒りに、傍にいるルーシィとミラは恐怖を感じていた。
あのナツでさえ、間に入ろうとしない。
「"最強最強とただ吠えまくる弱い犬"なんかに仲間を侮辱されて黙ってる理由がねぇだろ。」
"弱い犬"という言葉で怒りを感じたのか、ラクサスの周りに雷が纏われ始めた。
「調子こいてんじゃねぇぞ、ガキが……!?」
ラクサスが言い終わる前にギルドの扉を魔法で開け、咆哮をラクサスにぶつけて外に出すアルマ。
「俺に勝ってから言え、ラクサス。」
「……っ、オレがここを継いだら弱えぇもんから削除してく!刃向かうやつも全てだ、俺が最強のギルドを作る!」
そう言ってラクサスは居なくなった。
「……昔はあんな薄情な奴じゃ無かったんだけどな。」
「アルマ大丈夫か…?」
エルザが何か心配したのか話しかけてきた。
「あぁ、俺は大丈夫だ。レビィ達は大丈夫か?」
「…うん、ごめんね。」
俺は「大丈夫。」と一言告げてからカウンターに戻る。
すると、ルーシィとミラが談笑していた。
「アルマとラクサスってどっちの方が強いんですか?」
「アルマよ、ラクサスはアルマに1度も勝ったことないから。」
「え!?」
──いや、偶然と奇跡が重なってるだけです。
俺はそう心の中で突っ込みながら、アイスコーヒーを飲んだ。
その後、ロキがフェアリーテイルを辞めると言って出ていった。
俺達は今、全員で探していた。
──何処だ……ロキ!
そう思いながら、走り続けるとキラキラと光る金色の粉が空に流れていく。
「まさか!?」
俺はその金色の粉を追いかけると、ルーシィとそのルーシィが支えている腕の中にロキ。
「開かないんだよ!契約してる人間に逆らったら星霊は星霊界へ帰れない!!やめてくれ!君が星霊と同化し始めてる!!このままじゃ君まで消えてしまう!!」
「嫌よ!私が無理やりでも、精霊界の扉を開いてみせる!」
その一連のやり取りを聞いて何となくわかった俺は急いで、ルーシィの肩に触れる。
「アルマ!?」
「俺の魔力をルーシィに渡す、じゃないとルーシィが危ないだろ?」
「辞めくれ…僕の罪を……!」
「ロキ、大丈夫だ。」
「え…?」
俺は二人に微笑んでから、昔誰かに教えてもらった言葉を呟いた。
「ルーシィ行くよ、強制閉門。」
その言葉を言った瞬間にルーシィに沢山の魔力を送り続ける。
──……っ、結構持っていかれるな…。
「「精霊王!?」」
歪んだ空間から現れたのは精霊王。
「僕は許されたいわけじゃない…!消えたいんだ…!」
「そんなの、駄目に決まってるでしょー!」
そう言って持ちうる全ての力で同時に複数の精霊を呼び出す。
精霊は友達というルーシィ。
その訴えに精霊王は……。
「古き友にそこまで言われてしまえば……法が間違っているやもしれの」
そう言ってロキ……レオの罪は無罪になった。
それでも納得しないレオに、精霊王が下したのはルーシィを支えること。
レオはそう言って微笑みながら鍵になる直前に。
「これからも宜しく、ルーシィ。今度は僕が君の力になるよ。」
「よろしくね、レオ。」
しっかりと頷くとレオはこちらを向いて。
「アルマ。」
「ん?」
拳を向けてはっきりと言った。
「君がギルドにいて良かった。」
「それは"僕"もだ。」
お互いの拳をぶつけてから、レオは鍵へと変わった。
「そう言えば、アルマ。」
「ん?」
「いつから"俺"から"僕"になったの?」
「え?変わってないと思うぞ?」
「あれ?」
という一連があった。
後書き
楽園の塔に入りましたね~(*´艸`)
このまま一気に書きたいなぁと思いつつ、夏休みの宿題終わってないのにどうしよう~w
まぁ、なんとかなるだろう。うん。
今回はラクサスとの簡単な関係を書きましたが、わかりづらいかも知れません。
次回はもっとわかりやすく書きます…はい。
では、また次回!
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