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夏の素麺レシピ特集・その2
さ~て、お次は少し中華風な味付けのタレを作るとするか。サッパリと頂ける奴をな。
《レモンとラー油でサッパリと!中華風な素麺つけ汁》※分量2人前
・素麺:200~250g
・トマト(Mサイズ):1個
・キュウリ:1/2本
・長ねぎ(みじん切り):大さじ1
・新生姜(みじん切り):大さじ1
・めんつゆ(つけ汁用に希釈した物):200cc
・砂糖:少々
・レモン汁(または酢):少々
・ごま油:小さじ1
・ラー油:少々
・白すりごま:大さじ2
素麺を茹でている間に、野菜の下拵えを済ませるぞ。トマトとキュウリは千切り、ネギと生姜はみじん切りにしておく。生姜は新生姜がオススメだ、普通の生姜だとこの分量じゃちと辛いかもしれん。
希釈しためんつゆに砂糖、レモン汁、ごま油、ラー油を入れてよく混ぜ、砂糖をしっかりと溶かす。その後は冷蔵庫に入れて冷やしておく。
素麺を茹でてしっかりと冷やし、水気を切ったら器に盛り付ける。その上に具材としてトマトとキュウリを乗せ、薬味としてネギと生姜、すりごまを添えたら完成。
「ホイ出来た、『中華風アッサリつけ汁』だ」
「う~む、何かの味付けに似ている気がする……」
「確かに。食べた事がある気がするのですが」
「ふっふっふ、私はわかったもんね~」
似ている味付けの料理が思い出せない大和と武蔵を尻目にどや顔の飛龍。
「中華で近いとしたら……棒々鶏?でしょうか」
「お、流石は鳳翔。やるな」
そう、俺の味のイメージは棒々鶏(バンバンジー)。そのタレを少し甘めに仕上げて麺に合わせられるように濃さを調節した形にしてある。ちと薄味だが、蒸した鶏肉を具材として加えても美味いぞ。
さて、お次は内臓がへばる夏だからこそオススメのつけ汁だ。
《ネバネバ!グリーンつけ汁》※分量2人前
・素麺:200g
・オクラ:8本
・山芋:100g
・めんつゆ(3倍濃縮):大さじ4
・冷水:150cc
・ネギ:適量
・ワサビ:お好みで
さて、作っていこう。このつけ汁のポイントは、何といってもオクラと山芋。この2つのネバネバ食材で麺によく絡むつけ汁を拵える。
まずは野菜の下準備から。オクラは板摺りをしてから茹で上げていく。板摺りってのはまな板の上なんかに塩を振って、その上でオクラを転がして表面の産毛を取る行程の事だ。コレをやらないとオクラの口当たりが悪いからな。茹で上がったオクラはヘタを取り、1本は飾り用に5mm幅位の輪切りにしておく。長芋も半分は飾り用に千切りに、残りは加工しやすいように角切りにしておく。薬味のネギは小口切りにしておく。
ミキサーを準備するぞ。ミキサーにオクラ、角切りにした山芋、レシピの半分の量のめんつゆと水を加えて撹拌。滑らかになるまでミキサーにかける。もしもワサビを入れる予定なら、予めここで混ぜておくと汁に混ざっていい感じだぞ。滑らかなペーストになったら、残りのめんつゆと水を加えて更に混ぜ合わせる。
器に盛り、薬味を添えれば汁の準備は完了。素麺を茹でてしっかりと〆て添えてやればOKだ。
「ホイきた、お次はオクラを使った『グリーンつけ汁』だ」
素麺をオクラの鮮やかな緑のつけ汁に浸けると、オクラと山芋から出た粘りのお陰で、麺に汁がよく絡む。うっすら緑色に染まった素麺を啜り上げると、口一杯にオクラと山芋の風味が広がる。
「おぉ……これはいいな!」
「うんうん、オクラの青臭さがいい感じだよね!」
「ほんのりと効いてくるワサビも食欲をそそりますね」
オクラも山芋も夏バテにいいとされるスタミナ食材だからな、今の時期にもうってつけだろうさ。
さっぱりしたつけ汁だけ、ってのも飽きてくるか。お次はクリーミーなゴマを使ったつけ汁を2つ。
《クルミとゴマで濃厚つけ汁》※分量2人前
・めんつゆ(希釈済み):100~120cc
・すりごま:大さじ1
・クルミ:大さじ1(15g)
・練りごま:大さじ2~4
・砂糖:小さじ1~お好みで
・おろししょうが:小さじ2
・味噌:小さじ2
さて、作っていこう。まずはごまに合わせてクルミを擂り潰す。市販されてるすりごまをそのまんま使ってもいいが、食べる寸前に擂った方が香りが良いからな。擂り鉢が無い時にはミキサーとかを上手く使ってやってくれ。クルミ自体が無い場合には代わりにすりごまを大さじ1足せばいいぞ。
ゴマとクルミが擂れたら、砂糖、練りごま、おろししょうが、味噌を加えて更に混ぜ合わせる。練りごまの量で汁の濃淡が変えられるからな、さっぱりした方がいいなら少な目、こってり濃厚なゴマだれを味わいたいなら多目に入れるといい。今回は大さじ4を入れた……俺の個人的趣味で。
すりごまと調味料か混ざったら、めんつゆで少しずつ伸ばしていく。一気に全部を入れるのではなく、少しずつ加えて様子を見ながらやると失敗が少ないぞ。
器に盛り、茹で上げて〆た素麺に添えたら完成。
「ハイよ、今度はゴマだ。《ゴマとクルミのつけ汁》……ゴマを多目に入れてあっから、濃いと思ったらめんつゆを適宜足してくれ」
「ゴマだけじゃないな、これは……」
「クルミ?でしょうか……ナッツのような香ばしさを感じます」
「流石は鳳翔、鋭いな」
「いえ、そんな……」
顔を真っ赤にして照れる鳳翔。そこのドカ食いしてる空母コンビにも、このくらいの淑やかさを学んで欲しいモンだが……無理だろな。
《超濃厚!ゴマ味噌豆乳つけ汁》
・味噌:小さじ2~3
・醤油:小さじ1~2
・ほんだし:小さじ1
・砂糖:小さじ2/3
・豆乳(無調整):300cc
・酢:小さじ2弱
・鰹節:適量
さっきのゴマだれも美味いが、さらにクリーミーで濃厚なのが食いたい時にはこっちがオススメだ。容器に味噌、醤油、ほんだし、砂糖を加えてよく練り、豆乳を少しだけ加えて味噌を溶く。残りの豆乳を加えつつよくかき混ぜ、豆乳が全て混ざったら仕上げに酢を加えて混ぜれば汁は完成だ。
器に盛り、鰹節を散らしたりお好みの薬味を足して召し上がれ。
「こっちもゴマだれだがな。こっちはめんつゆを使わずに味噌ベースの味付けにしてあるぞ」
「随分とシンプルな見た目だな?」
怪訝そうに眉を顰める武蔵。確かにさっきまでのつけ汁に比べて派手さはない……が、だからこそのウリがあるのさ。
「そいつは大概の薬味に合うように作ってあるからな。時分好みの味にしてくってくれ」
刻みネギ、おろししょうがにおろしにんにく。ワサビに辛子、ゆず胡椒に練り梅。変わった所だと食べるラー油。大体この辺りは俺も試したが相性がいいと思った薬味だ。後は個人の好みの問題だ。
「おぉ……柚子の香りと唐辛子の辛味が引き立ててくれるな」
武蔵はゆず胡椒を選んだらしい。
「こっちの生姜も美味しいですよ」
と、大和が応じる。大和は生姜……それも、新生姜の甘酢漬けを刻んだ奴を入れてみたらしい。
「担々麺っぽくて美味い!」
「幾らでも食べられちゃうね!」
二航戦コンビは食べるラー油のようだ……というかコイツら食べるペースが落ちてねぇぞ。
「どうだ?鳳翔」
「ゴマとお味噌、それにおかかと梅の相性がとても良いですね。濃厚なんですが後味はサッパリとしています」
鳳翔はおかかと練り梅を選んだのか……何というか、それっぽいチョイスだな。とにかく、今の所は概ね好評か。さて、この調子でバンバン作るとするか。
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