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オズのジュリア=ジャム

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第四幕その一

                 第四幕  植物達のダンス
 一行はさらに東に進んでいきます、そんな中日が暮れるとテントを出してテーブル掛けから晩御飯を出して食べます。今日のメニューは飲茶でした。
 麺に海老やフカヒレの蒸し餃子ににら餅、焼売にお饅頭それに八宝菜や豚腹煮込みもあります。そうしたものを食べながらです。
 ジュリアはにこにことしてです、お茶も飲みつつ言いました。
「オズの国の中華街でもね」
「あっ、オズの国にも中華街ありますね」
「ええ、あるでしょ」
 こう神宝に答えました。
「都にもあるしね」
「そうですよね」
「大きな街には大抵あるわ」
 オズの国でもというのです。
「そしてそうした場所でもね」
「こうしてですね」
「食べられるし」
「今みたいにですね」
「テーブル掛けでも出せてね」
 そうしてというのです。
「食べられるのよ」
「それも美味しく」
「そうよ、中華料理の中では」
 ジュリアは海鮮麺を食べつつ言いました。
「これが一番好きかしら」
「飲茶がですか」
「そうかも知れないわ」 
 炒飯を食べる神宝に言うのでした。
「私はね」
「中華料理は他にもメニューの形がありまして」
「飲茶以外にもよね」
「これは大体広東の方ですね」
「確か君はそちらの生まれじゃないね」
「はい、ですから」
 神宝はモジャボロにも答えました。
「本場かといいますと」
「同じ中国でもだね」
「違います」
「そうだったね」
「北京や上海、四川でまたお料理が違いまして」
「確かこれは本来は四川料理だね」
 モジャボロは自分が食べている麻婆豆腐を見ながら神宝に尋ねました。
「そうだったね」
「はい、そちらのお料理です」
「僕の好物の一つだけれど」
「本当は飲茶には入らないですね」
 広東料理にはというのです。
「広東料理は海鮮ものが多いですから」
「ううん、僕は食べないけれど」
 かかしや木樵と一緒に皆が食べるのを見て楽しんでいるジャックがここで神宝に尋ねるのでした。
「確かに海鮮ものが多いね」
「フカヒレスープとかね」
 ジュリアはジョージが飲んでいるそれを見ています。
「あるしね」
「そうだよね」
「まさか鮫を食べるなんて」
 ジュリアはそれが信じられないといったお顔でした。
「想像もしなかったわ」
「これがまた美味しいんですよね」
 神宝はそのフカヒレスープに言及しました。
「本当に」
「そうなのよね、私そのスープも好きよ」
「お野菜も多くて」
 恵梨香は八宝菜を食べています。 
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