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銀河英雄伝説〜門閥貴族・・・だが貧乏!

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第10話 悪女グリューネワルト伯爵夫人

先に此方が出来ました。

グリューネワルト伯爵夫人は恋姫無双の袁紹のイメージです。
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第10話 悪女グリューネワルト伯爵夫人

帝国暦479年3月

■オーディン ノイエ・サンスーシ グリューネワルト伯爵邸
          アンゲリーカ・フォン・グリューネワルト伯爵夫人

 グリューネワルト伯爵邸では館の当主である伯爵夫人が高笑いをしていた。

「オーホホホホ、寵姫というのは何と素晴らしい事なんでしょう。
贅沢し放題、一族は出世し放題ですわ。
わたくし、アンゲリーカ・フォン・グリューネワルト伯爵夫人こそ、
寵姫の中の寵姫ですわ、あんな26過ぎのババアなんぞに負けるわけが有りませんわ!

ベーデミュンデだかベーコンエッグだが忘れましたが、次の皇帝陛下を生むのは、
このわたくし、アンゲリーカ・フォン・グリューネワルトですわ。
オーホホホホ。小うるさい外戚など無視すればよいモノを国務尚書もだらしがないですわ、

陛下に頼んで、父を国務尚書にするように致しますかしら。
それとも兄を宇宙艦隊司令長官にしていただこうかしら。
いっそのこと両方頼みましょうか。それにしても愉快な事ですわ。

陛下から頂いた、グリューネワルト伯爵領は豊ですから、精々平民共から搾り取ってあげないといけませんわね、平民共は生かさず殺さずが基本ですわ、オーホホホホ。
平民共がパンを食べるなんて持っての他ですわ!奴らはフスマでも食べればいいのです」

メイドが紅茶を持って恭しく捧げる。
それを飲む伯爵夫人だが、呑んだ瞬間怒りの顔をメイドに向ける。

「アリーア、なんですかこの味は!温度も悪いし!入れ直してきなさい!!」
そう言ってメイドに紅茶をぶっかけて、カップを投げつける。
カップはメイドの顔に当たり下へ落ちて、割れてしまった。

「アーリア、何故よける!カップを割ったわね!それは皇帝陛下より頂いた大事な品!
お前ごときの命とどちらが大事か判るはずよ!」

震える声でアーリアは誤りまくる。
「ご主人様申し訳ございません。平にご容赦下さい」
伯爵夫人は爬虫類が獲物を狙うような目でアーリアを見ている。

「判ったわ、此が出来れば許してあげますわ」
「何でも致します」
「お前は未だ生娘でしたわね、我が兄の慰めモノになりなさい」

アーリアは、それを聞いて涙を流し始める、何故なら彼女には婚約者がいるのである。
「いやか、いやなら良いのですよ、お前だけでなく家族全員が陛下に対する不忠で流刑にいたしますわよ」
「ご主人様、それだけはご容赦下さい」

「では、兄のモノになるのです」
もはや此までとがっくりとしながら、アーリアは返事をした。
「ご主人様、仰せの通りに致しますから、家族には何もいたさないでください」

「判っていますわ、お前がおとなしくしていれば何しませんわ」
アーリア自身は穢されるぐらいなら、死のうと思っていた、死ねば家族も救われると。
「言っておきますが、死んだりしたら家族を流刑にいたしますわよ」

完全に逃げ道を塞がれたアーリアはもはや人生を儚みながら、
婚約者に別れを告げ伯爵夫人の兄、レオンハルトの玩具として過ごす事になったのである。

「オーホホホホ、兄上も悪ですわね、略奪や寝取りが大好きとは困ったモノですわ、
けれども妾も面白いからの、此からドシドシ罠にはめてくれましょう」


帝国暦479年3月

■オーディン ノイエ・サンスーシ   

 ノイエ・サンスーシでは国務尚書リヒテンラーデ侯爵が苦虫を噛みつぶしたような顔をしながら、
頭の痛い問題の思案に暮れていた。その問題とはグリューネワルト伯爵夫人の事である。

寵姫になる前は、温和しい令嬢に見えたが、皇帝陛下のご寵愛を一身に受け始めると、
途端に本性をさらけだし我が儘放題に政治や人事への介入を始めたうえ、他の寵姫との仲も最悪状態であり、そのすごさは門閥貴族達も憤るほどである。

更に自分の一族を高官に据えるように陛下へお強請りを行い続けている。
また、税金を搾り取るだけ搾り取り贅沢三昧を行っていて、税率が90㌫を超えている星もある。
また、職位につきたい者達から、賄賂を多数集めては売官を行ったりと酷い状態である。
現在の財務尚書カストロプ公爵に匹敵するほどの守銭奴である。

うむ、グリューネワルト伯爵夫人にも困ったモノじゃ、あれでは陛下の評判が悪くなる一方ではないか、このままでは平民の憎悪の対象に成りかねない状態じゃ。
あの者が皇子でも生んだら帝国はお仕舞いじゃ、何とか陛下の興味を他の寵姫に移せないモノかの。

あの者のように馬鹿で強突張りでは困るしの。
聡明で心優しき寵姫は何処かにいないであろうか。
もう一度寵姫を探させるのも一つの手かもしれんな。
ノイケルンと相談してみるか、それしか有るまい。


帝国暦479年3月

■オーディン ファーレンハイト邸  ラミディア・フォン・ファーレンハイト

 惑星開発会社は順調に活動しています。ラインハルトもジークも勉強の合間に色々手伝ってくれて居るんですよ。流石に2人は優秀ですね、アンネローゼは事務手伝いしてくれています。
最近ジークとアンネローゼが怪しいんですよ、手を繋いだりしてますから。

アンネローゼはショタなんですね。
んで、何故かラインハルトが家の姉フェリシアと怪しい状態なんですよ。
姉がアンネローゼと2人して話しているのを聞いたんですけど、

『年上だって大丈夫ですよ、押し倒せば弟は責任感が強いからそのままなし崩しにいけますよ。私もジークを押し倒したくてしょうがないんですから』

おいおい、姉もショタだったのかよと思いましたけど、まさかやるとは思ってなかったんですけどね。
怪しい雰囲気が漂っていますが、行ったってキス止まりですよね、きっとそうだよね。
アンネローゼがそのような方だとは思いたくないからだーーー!

畜生!ジークだけでなく、ラインハルトを盗られたら、私の行く先がないじゃないか。
ラインハルト達が軍人に成らないから、ミュラーとかに会えないし出会いがないじゃないか”!!

仕方ない、今度庭の整備を数十年ぶりに出来るから、
ミッターマイヤーの親父さんに頼んで、その線から疾風と知り合いになって。
疾風繋がりで友人を紹介して貰おうかな、それしかないそうしよう。

 
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