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魔法少女リリカルなのはエトランゼ番外編1 FATAL FURY

作者:南條 綾
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1部 サウスタウン
1章 出会い
  兄妹

 改めて魔法使いの頭脳というのはすごいと感じた。
渡米してきた時は僧侶呪文のタンズという呪文で会話をし、魔術師呪文のコンプリート・ランゲージズで言語を理解していたものだが、そうこうしているうちに1週間もかからずに英語をネイティブ並みに話せるようになっていった。
本屋に行けばほぼ毎月のように出ている英語の勉強の本がこんな簡単に日本人にとっては夢のような話かもしれない。

 テリーとジョー兄に出会って次の朝日課の朝のランニング
これも魔法使いになってわかったことなんだが、魔法を使うのに、思った以上に体力が必要だという事
確かに精神力は大いに関係があるのだが、体力もすごく奪われる
ではなぜ普通の魔法使いは体力がないのかというとそれ以上に魔法の研究をしないと会得が出来ないから、時間が足りない。
それこそDBの精神と時の部屋が必要なぐらい
俺はというと基本がD・Sなだけあって体力はある
この世界に来てある事件から身を守るために格闘を練習したおかげもある。
 
 イーストアイランドに行くのだが残念ながらここからあそこまで行くには少し距離がありすぎる
入り口まで約20マイル。キロ計算だと約32キロそんなに走れるかって言うわけで不可視(インヴィジビリティ)呪文で姿を消して、
瞬間移動(テレポート)でいつもの場所に行く。
そして周囲に人がいないかを確認して不可視の呪文を解く

 瞬間移動の呪文はやはり厄介
自分の知っている場所じゃないとどこに飛ばされるかわからないと来ているから、DBの悟空の瞬間移動があれば良いのだが、これものちの課題だな

 イーストアイランドのサウンドビーチで軽い汗をかき、朝ごはんにもう定番のパオパオカフェに行こうとしたところでその光景を見てしまった。

 何とテリーと昨日の騒動の張本人サウスタウンクイーンのリリィが一緒にいるところをそして、リリィがテリーの手のひらをなめているのは少しどころがすごくエロく感じた。
その周囲には多分ストリートチルドレンかもしれない子供たちが大勢集まっていた。
リリィはそのまま後ろの黒い車に乗っていった。

「テリー朝から熱いわね」

 テリーはすぐさま俺の方を向いた。

「綾見てたのか」
「丁度パオパオカフェに行こうとしたところでラブシーンでちょっと恥ずかしかったかも」
「はは、そんな関係じゃないぜ」
「ジョー兄と一緒かなって思ったら朝からのあいびきなんて」
「朝通りかかったら丁度あっただけさ」
「そうなんだ、一瞬思い詰めた感じがしたんだけど何かあったの」

 俺はリリィが去っていく瞬間のあのテリーの顔が変わった瞬間を見逃さなかった。

「いや、俺が子供のころに合った女の子に似ている感じがしてな」
「ふ~ん、テリー今から朝を食べに行くんだけど、一緒にどう?」
「良いぜって言いたいところなんだが、今からアンディとの約束があってな」
「あれ、私アンディさんと会ったよ」
「ならそろそろ行かないとな」
「違う違う、テリーと会った日に会ったの。まだ合流してなかったの?」
「あぁジョーからも強くなったと聞いたから会うのが楽しみだ」
「ジョー兄が言ったのなら言う必要ないと思うけれど、すごい身のこなしだったよ」
「そうか」

 テリーは弟のアンディの事を聞いてすごくうれしそうだ。
確か10年ぶりとか言ってたような

「綾も来るか?」
「兄弟水入らずな野に行ったら邪魔になるだけだって」
「私サウンドビーチでランニングしたおかげでおなかすいたからそろそろ行くね」
「じゃあな」
「また」

 はぁ~俺のご飯がまた遅くなるなぁ~
路上で物干し竿を持った金髪のおさげの少女が、
少し困ったような表情でナンパ男を断っているのが見える。

「あの~お兄さん。彼女困っているようなんですか?」
「はぁ~お前には関係ねえだろうが姉ちゃん。嫌よ嫌よも好きなうちってな。
何ならあんたも俺らと遊ぶか?」

 下品な表情で俺に言い寄ってくる。
俺らと言ったので周囲にいる小僧たちはどうやらお仲間の用で・・・

「おれらよ、この町に始めて来たばかりで、この子にガイドをしてもらおうかと思ってね」

「ふ~ん、あなたガイドさん?」

「え!あっいいえ、違います」

「違うってさ、断ってるんだから、返してあげなって」

「いやいや、女の子一人じゃかわいそうだから君も俺らと遊べばいいよ」

 この子のガードか俺が出たので出そびれたって所か、しかも普通のガードじゃなくヤバ系の人のガードっぽいなぁ

 俺は男たちと少女の間に立ったその時俺の方を触ろうとしたのでその手を弾いて振り向きざまにスナップを利かした顔面にケリを入れる。

「なれなれしく女性の体に触れないでよね。条件反射で攻撃しちゃったじゃないの」

「何しやがる」

「だから、勝手に触れようとしたあんたらが悪いでしょうが」

「おい、みんなこいつをボコって遊ぼうぜ!!」

「おお」

「はぁ~こうなるんだよね」

「えっっっと大丈夫ですか」

「あぁこれぐらいならね、私の後ろから離れないでね」

「あ、はい」

 周囲を見ると、どうやら俺が倒れると同時にガードが出てくるみたいだけれどもそんな痛い目を見たくないので終わらせよう

 最期の餓鬼を倒した瞬間向こうからバンダナをかぶった男がこちらの方に走り出してきたので俺はこいつらのボスかなんかだと思い500円通貨を投げ銭の要領でバンダナの兄ちゃんに投げたのだが、こん棒を走高跳の要領でジャンプをして躱し、こん棒を持ち上空から俺をめがけて襲い掛かった。
それを俺はバク転をして躱
し、今日初めて構えを取る。
 
 こいつ、強いな
[ティア体強化よろしくね]
[良いのですか?綾様]
[魔法は使えないけれど、通常の女の子バージョンじゃヤバイ]
[わかりました]

「手前、ぶっ殺す!!」
「私に喧嘩を売ったのなら相手してあげるよ、あんたの部下の様にしてあげる」

 俺らが踏み込んだ瞬間

「やめてお兄ちゃん。その人は私を助けてくれた人なの」

 え、お兄ちゃん
おれは、彼女とそのバンダナ男をきょろきょろしながら見直した。

 男は棍を持ち換えて彼女を見てから改めて構えを解き俺の方を見た。

「悪かったな、妹がチンピラにかまられてるって聞いてな」
「私ってガラが悪いかしら」
「って言うか、てめえ俺に攻撃をしてきやがっただろうが」
「そりゃ助けなんて思わなかったし、怖い形相でこちらに来たからついね」
「それでも妹の恩人だ・・・どこかで見た面だな」
「あぁ思い出した。クイーンの警護の人でしょう」
「ちっ俺も思い出したぜ、まぁいい助かったぜ。俺の名はビリーってんだ」
「KOF最多優勝者のビリーさん」
「まぁそんなところだ」

「お兄さんが来たからもう安心かな」

 俺は彼女の方を向いて話をかけた

「はい、助かりました。私の名前はリリィ・カーンと申します。もしよければ」

「私の名前は綾だよ。よろしくね」
「はい綾さん」

「それじゃあね。私おなかすいたから」

 俺はビリーの横をすれ違
った瞬間

「借りが出来たな。テリーたちとつるむのはやめろ。警告だ」

 ビリーはで俺だけに聞こえるような声で話をかけてリリィの方をやさしく掴んであちらの方に向かっていった。

 俺はこの町の象徴ギースタワーを見ながらこの町に何かが始まっているよ感を覚えた。
 
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