恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
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594部分:第四十六話 馬岱、乳を羨むのことその八
第四十六話 馬岱、乳を羨むのことその八
「幾ら努力してもなのだ」
「大きくならないけれど」
「そうですよね、それは」
「二人の言う通りです」
孔明と鳳統は困った顔で話す。
「胸なんて。そう簡単には」
「大きくならないです」
「そうかしら」
劉備は四人の言葉に首を傾げさせている。
「本当に気付いたら大きくなるけれど」
「その通りだ」
関羽が巨乳組を代表して劉備に続く。
「そんなものは自然にだ」
「はわわ、世の中不公平過ぎます」
「そうです」
軍師二人も言う。
「何でこんなことになるんですか」
「私達なんてとても」
「とにかくこの胸は」
魏延はまだ劉備の胸をまさぐっている。最早洗ってはいない。
「恐ろしいまでの威力が」
「威力だなんて」
「威力があり過ぎます」
魏延はさらに言う。
「劉備殿、こうなれば」
「こうなれば?」
「この魏延、何があろうとお仕えします」
「お仕えだなんて」
そう言われるとだった。劉備はそれは否定するのだった。
「それはいいです」
「いいとは」
「魏延さんは友達だから」
こう言うのだった。
「だからそれで」
「友達ですか、私が」
「ええ、だから」
それでだというのである。
「お仕えだなんて」
「では。私は」
「友達。だからね」
「はい、だから」
「真名で呼んでいいかしら」
こう魏延に顔を向けて言った。
「それでどうかしら」
「真名で」
「ええ。まずはね」
自分から名乗った劉備だった。
「私の真名はね」
「はい、確か」
「桃香」
それをそのまま告げたのだった。
「宜しくね」
「桃香様ですか」
「そう、桃香よ」
またぎ延に話す。
「それで魏延さんの真名は?」
「は、はい」
座りながら姿勢を正す。そして劉備から手を放してだ。こう名乗るのであった。
「私の真名は」
「何ていうの?」
「焔耶です」
「焔耶ちゃんね」
「はい、宜しく御願いします」
姿勢を正したままで話す。
「それではこれからも」
「ええ。それにしても焔耶ちゃんって」
劉備は彼女の身体を見てだ。こう言うのだった。
「あれよね」
「あれとは?」
「スタイルいいわよね」
「そ、そうでしょうか」
「胸は大きいし」
それはその通りだった。胸は確かにある。
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