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銀河英雄伝説〜門閥貴族・・・だが貧乏!

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第8話 原作乖離

やっちまいました、迷走開始。
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第8話 原作乖離

帝国暦476年10月10日

■オーディン ファーレンハイト邸  ラミディア・フォン・ファーレンハイト

 本日は私の誕生日です。ジークは何回か来てますけど、今日は何人もの友達がやって来ます。
家の古さは相変わらずですけど、料理だけは今回は奮発しましたよ。
父さんが、典礼省書記局次長に昇進したので若干の余裕が出来たので、
家の修理は未だですけど、食事の内容は向上したのですよ。

お昼前に、ジーク以下のお友達がやって来ました。
「初めまして、こんにちは、ジークフリード・キルヒアイスと申します。
この度はお呼び頂きありがとうございます」

皆が来て挨拶してくれます。
早速パーティーが始まります。

アリーヌ母様が腕によりをかけてくれた料理が並びます。
フェリシア姉さんもお手伝いしてくれました。
みんな、喜んでくれれますよ。

ジークが姉さんを見てボッーとしていますよ。
やっぱ年上趣味なんですかね。
私は父さん譲りの銀髪ですが、姉さんは母さん譲りの金髪なんですよね。
と言う事は、ジークは金髪年上趣味だったのか、アンネローゼもそうだったから。
グファ、身内がライバル。

早いモノであっという間に夕方です、此処でお開きです。
みんなを門まで送っていきます。

「みんな今日はありがとうね」
「よかったねー」
「ワイワイ」

しかし此処でKYな奴がいた!!
「けどさ、お前ん家、貴族なのにボロッチイな」

みんな、引いてますよ、判っていても誰も言わなかったことをあっさり言いやがった。
おい、マルティンお前はそれだからOVAで社会秩序維持局にあっさり捕まる目に遭うんだ!
もう少し話し方を考えた方が良いぞ。

「まあね・・」
苦笑いするしか無いですよ。
みんなは、阿呆という顔でマルティンを見てますけどね。

結局ジークが引きずって帰って行きましたよ。
あー疲れたですよ。


帝国暦477年になりました。
今年から情報収集しながらラインハルトが来るのを待ちます。
今年は兄さんの卒業もありますからね。

大体OVAとか見ると春の絵が出てますから、
3月か4月ぐらいにラインハルトが引っ越してくるのかと思っていますよ。
更に父さんの伝手で宮内省の新寵姫探しが始まったら教えて貰えるように頼みましたよ。

その時の父様はビックリした顔で、『陛下でも10歳児は求めないと思うぞ』って、
父様その言動、不敬入ってますよ。
寵姫に立候補なんかじゃ無いと言っておきましたけどね。

アンネローゼって買い物中に宮内省官吏に車から発見されて、
後に連れ攫われたんだよね、それどうしようかな。
ラインハルトとアンネローゼの性格見てから考えよう。

帝国暦477年3月になりました。

 ラインハルトの家になる予定の家を観察しながら、ジークパパの蘭を観察しています。
前世の知識のお陰で花とか植物に詳しいので話が合うんですよね。
最近は学校の帰りに必ずジークの家に寄ってから帰るようにしています。


遂に遂にその日が来ました、OVAで思い出して確か休みの日にジークが庭から隣を覗いて引っ越してきたラインハルトと会ったことを、その為土日も遊びに来るようにしました。

その努力が実って本日3月10日、ジークとジークパパと庭弄りしていたら隣りに引っ越ししてきたんですよ。きっとラインハルトです。パパに聞いたら隣りに帝国騎士が引っ越してきたと言ってくれました。
この辺がOVAとの違いになってますね。

「ジーク、隣りはどんなひとなんだろう」
「そうだねラミィー」
「見て見ようか」

「柵越しなら平気かな」
「行こう行こう」
完全に誘導しててますよ、会わないと始まらないじゃないですか。

いるかな、いるかなーと思いながら覗いていると出たーー!!
ドアが開いて出てきた、ラインハルトだ!!

「誰だ!」
「隣の家の者です」
「友達です」

「名は?」
「ジークフリード・キルヒアイス」
「ラミディア・フォン・ファーレンハイト」

「ジークフリード、俗っぽい名前だね」
「ラミディアは響きが良いね」

「だけどキルヒアイスって名字はいいなとても爽やかな感じがするよ、
高原を吹き抜ける風のようだ。僕は此から君のことをキルヒアイスと呼ぶよ、
ラミディアはラミィーと呼ぶよ」

「でも」
「君達は僕と友達になりに来たんだろう、僕はラインハルト・フォン・ミューゼル、宜しく」
「あっ宜しく」

ジークに握手を求めてきた。
しかしこの頃から生意気だな、礼節を知らんぞ、何しているアンネローゼ!
次に私にも握手か。
「宜しくね」

「ラインハルト」
姉が出てきた。
「あ、姉さん紹介します、。ジークフリード・キルヒアイスとラミディア・フォン・ファーレンハイトです、たった今友達になりました」

「私はアンネローゼ、ジーク、ラミィー弟と仲良くしてあげてね」
天然だけあってジークが一発で陥落だー。
「あっはい」
「はい」

ジークが逃げていったよー!
一目惚れですね、負けた!!
私は残ってますよ。

「どうしたんだ彼は?」
「さあ」
「ああ、ジークは一人っ子だからお姉さんに見とれちゃったんですよ」

「まあ」
「そうなのかい?」
「そうだと思うよ」

「恥ずかしがり屋なのね」
「お姉さんが綺麗すぎるんですよ」
「姉さんは綺麗だものな」

「まあ2人とも」
「所で、お二人はおいくつなのですか?」
「私は15歳よ、弟は10歳なのよ」

「では、同級生ですね」
「まあ弟と学校で一緒になったら宜しくね」
「了解です」


こうしてファーストコンタクトは成功裏に終わった。
それからラインハルトが転校してきて、OVAの様に喧嘩するんだもんな。
仲裁に入る私を見てついた渾名が、弁護士だよー。

流石に石で殴るのは禁止させましたよ。
ラインハルトも家に来るようになったんですけど、やっぱKYですわ。
男爵でも貧乏ですから、家の古さに呆れてましたね。

アンネローゼはいい人ですね、家に呼んで姉と意気投合しましたしね。
姉と一緒にケーキ焼いたりしています。
夏が過ぎて秋が来てっ歌じゃないけど秋が来ました。

未だにラインハルトとキルヒアイスはため口です。
完全にキルヒアイスはアンネローゼに首ったけです。
まあ仕方が無いと最近は諦めモード。

ただねーラインハルトも最近は丸くは成っているんでよね。
アンネローゼに少々チクリまして修正したらしいんですよね。
2人には気づかれませんでしたよ。

アンネローゼと私の秘密ですから。
ラインハルトとは親友に近い状態にまでいけましたね。
アンネローゼの親友になりましたから。

そうこうしている内に10月になり、遂に父様から情報が入りました。
皇帝の新たなる寵姫を探すという命令が宮内省で発せられたと。
アンネローゼをこのまま見殺しにするのも何なんですが、

後宮行かないと銀河英雄伝説が始まらないのですよ。
スゲー悩みますよ、けどアンネローゼの優しさを考えた結果小細工をすることにしました。

ラインハルトとキルヒアイスに重大な話があるとキルヒアイス家に集まりました。
「ラミィー、重大な話ってなんだ?」
「そうだよ、何か有ったの?」
「アンネローゼ姉様の事です」

「姉さんがどうかしたのか?」
「何か有ったの?」
「未だ決まった事じゃ無いけど」

「なんだい?」
「うちの父が宮内省の友人から聞いた話だけど、
皇帝陛下が15歳ぐらいの新しい寵姫を市井から求めているんだって、
それを探す宮内省の職員が車で回って物色するそうだよ」

「なんだって、姉さんが危ないのか」
「アンネローゼ姉さんが危ない」
もう怒ってるよ2人、瞬間湯沸かし器か少しは落ち着け。

「アンネローゼ姉様ははっきり言って美人だし目立つから絶対危険だよ!」
「どうすればいいのだ」
「なにかないのか」

「任せて、此までの寵姫の傾向を調べたわ。
その結果、眼鏡女性は誰も寵姫になっていない!」
「眼鏡か」
「眼鏡」

「そう、アンネローゼ姉様に此から暫く眼鏡とマスクをして生活して貰おう!」
「大丈夫かな」
「やりましょう」

「いいか!アンネローゼ姉様の興廃この一戦にあり、各員一層奮励努力せよ!!」
「ラミィー逞しいな」
「ラミィーが凄い」

「女は、こういう時には強いんだ!!、アンネローゼ姉様に談判にいくぞー!」
「おー」
「おー」

こうして隣のミューゼル家に突撃した。

「あら、勢いよく3人ともどうしたの?」
「姉さん実は…」
「ラインハルト、私に任せて」

ラインハルトじゃ旨く言えないだろうから私が説明するのだ。
「ラミィーどうしたの?」
「アンネローゼ姉様、此は極めて重要な話です、心してお聞き下さい」
アンネローゼが3人の気迫に身を正したね。

「父の友人からの話ですが、宮内省が皇帝陛下の新たな寵姫を市井から求めるそうです。その際の決めるモノが15歳ぐらい、金髪、美人と来ています。つまり姉様がドンぴしゃなんですよ」

「けど、私が見初められる事はそれこそ万に一つの確率でしょ?」
「姉上、そんな事言っていないで」
「アンネローゼお姉さんそうです」

「いえ、情報によると、宮内省下級官吏が車でハンティングしている状態だそうです」
「姉さんですから」
「けど、家にいるわけには行かないわよ」

「そこでです、姉様は私の許可が出るまで、髪を染めて、眼鏡とマスクで変装して貰います」
「そこまでしないと駄目なの?」
「姉さんお願いです」
「アンネローゼ姉さんお願いします」
「姉様一生のお願いです」

考えてるな、けどしてくれないとそのまま、寵姫だよ!
「判ったわ、みんながそんなに必死なら変装しましょうね」
「やったー」
「万歳ー」
「よかったー」


早速その日の内に持ってきた毛染めで髪を黒く染めて、ぐるぐる眼鏡と風邪用マスクをした、アンネローゼが誕生しました。もの凄く恥ずかしがってるけどね。

10月中旬、危険なのでアンネローゼと私で買い物中です。
確か買い物の帰りに見つかったんだよね。私もだて眼鏡かけてますよ。
ん?OVAで見た宮内省仕様の黒塗りの車が近づいてきたぞ。

「姉様、恐らく宮内省です、気を付けてね」
「ええ。判ったわ」
ここまで行くとアンネローゼも警戒しましたね。

近づいてきたな、横に並んで此方を観察している。
じろじろ見てるな、ん諦めたのかな、帰って行ったが。
危険だから、遠回りして家へよってから帰るようにしよう。

「姉様、危険ですから一旦我が家によってから帰りますよ」
「ええ、判ったわ」




宮内省官吏コルヴィッツは自らの出世の為に新たな寵姫を探していた、
市井の者を探しまくりながら半月経つが未だに探せられなかった。

あー今日もめぼしい少女がいない。
ん?彼処の2人の少女はどうだろう?
「運転士、あの娘達の横へ並んで顔を確かめたい」
「はっ」

ん?黒髪か、小さいのは銀髪か次善の策だな。
顔はどうだ、あー眼鏡か。此では駄目だ、仮に寵姫が子供を産んだとして遺伝的に眼鏡は駄目だ。
「運転士、仕方ない今日は諦めるぞ」
「はっ」



帝国暦477年11月

 父様からお話がありました。皇帝陛下の新寵姫が決まったそうです。
おー此でフラグが折れたのか?
話を聞くと、ライヒスリッターの娘だそうです。

名前とかを教えて貰いました。
アンゲリーカ・フォン・ミルデンブルクで、金髪だそうです。
でグリューネワルト伯爵夫人の称号を貰ったそうです。

弟はいなく、兄が士官学校4年にいるようです。
そういや、アーダルベルト兄さんは無事士官学校を卒業して任官しました。
これで、完全に原作を壊してしまいましたね、後のことが全く判らなくなりましたね。

早速アンネローゼに連絡ですよ。
ミューゼル家へ行って挨拶です。
「アンネローゼ姉様」
「あら、ラミィーちゃんいらっしゃい」

思わず笑いそうになってしまいます、未だにぐるぐる眼鏡の姿ですからね。
「あの件が終わりました」
「本当に」

「ラインハルトは?」
「ジークと買い物に出てるわ」
「で、寵姫が決まったので安心だと思います」

「良かったわ」

「姉さんただいま」
「アンネローゼ姉さんただいま」
「お帰りなさい」
「おかえりー」

「「ラミィー」」
「フフフ、作戦成功だよ。寵姫が決まりました」
「やったー」
「よかったです」

「ラミィーのお陰で姉さんが助かった、ありがとう」
「どういたしまして」
「危なかったわよね」

「そうそう、車からジロジロ見られたんだよ」
「良かった良かった」
「じゃあみんな、ケーキを焼いたわ食べてね」

「「「はいー」」」

まあ歴史が変わったが、後は2人が徴兵されたりしないように、
家の事業を何とかして全員を雇って家の子にすれば、取りあえずは徴兵逃れが出来るから、
頑張って事業が出来る様に考えよう。

昔爺さんが騙されて買った、不毛の恒星系があるからそこで何とかでないか考えよう。
 
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