オズのジュリア=ジャム
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第三幕その一
第三幕 青い国で
草原の色が一気に変わりました、緑から青に。絨毯が代わる様に。そして木々の葉の色もそうなりました。
神宝は色が変わったのを見てです、笑顔で言いました。
「マンチキンのl国ですね」
「ええ、今入ったわ」
ジュリアが神宝ににこりとして答えました。
「これでね」
「そうですよね」
「オズの国はこれでわかるわね」
「はい、色が変わって」
「どの国に入ったのか」
まさにこのことがです。
「わかるのよ」
「もうすぐに」
「そしてこの国の海によ」
そこにというのです。
「人魚の国があるのよ」
「もうずっと東ですね」
「東も東でね」
まさにというのです。
「端にあるのよ」
「海ですから」
「オズの国は四方全て海に囲まれてるから」
「端になりますね」
「海にある国はね」
「それぞれの国のですね」
「そこにあるわ」
まさにそこにというのです。
「人魚の国もね」
「わかりました、それじゃあ」
「もっと東に行くわよ」
オズの東のマンチキンのさらにというのです。
「端までね」
「今回は長い旅になるね」
ジャックは上機嫌で言いました。
「歩く距離が長いだけに」
「それまでにも色々あると思うけれど」
かかしはマンチキンの青を見て故郷に帰ったと思ってです、そうしてあらためてにこにことして言ったのでした。
「皆で乗り越えて行こうね」
「僕達でね」
木樵も言います。
「そうしていこうね」
「今度は何があるのかわからないけれど」
モジャボロも先のことを考えています。
「皆でやっていこうね」
「村でのことは無事に終わったけれど」
ジャックはディックのことを思い出していました、笑顔で別れた彼のことを。
「次もそうしていきたいね」
「ええ、皆でそうしていきましょう」
ジュリアはジャックに笑顔で応えました。
「そうしていきましょう」
「そうだね、皆がいるからね」
「そうしていきましょう」
「さて、まずはね」
モジャボロは青い世界を見回しつつ述べました。
「ジンジャー将軍のお家に行こうか」
「そうね、マンチキンの国に来たから」
ジュリアもモジャボロに応えました。
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