Re:童話姫たちの殺し合いゲーム
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お菓子の国の物語(5)
「おかし~♪ おいしい~♪ おかし~♪」
玉砕に座ってルンル~ンなの♪
今コック長のプレートアーマー達がお菓子を作っているの♪
美味しい 美味しい お菓子
材料はもちろん 森にあるもの
「おかし~♪ おいしい~♪ おかし~♪」
『ラプンツェル様……ケーキが焼き上がりました』
「けーき!」
目の前に置かれた 真っシロ まんマル アカ三角~♪
「これが"けーき”おいしそなの~♪」
パクリと一口
「!!?!!!?」
ビビビッてキタの!
体の中をビビッビってデンキが走ったの!
もう一口 パクリ
「!!?!!!?」
ビビビッてクルの!
体の中をビビッビってデンキが走るの!
「ハグハグハグッ
あ。もうないの」
"けーき”一二分で無くなってしまったの つまらないの
もっと…
もっと…
「もっと食べたいの…」
「…ラプンツェル様?」
「もっとちょうだいなの! けーき! おかし食べたいのーーー!!
わあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
「わ、わかりました! すぐにでも用意させますので、あ、暴れ」
「はやく! ちょうだいなのーー!! けーき! けーき!
おかし食べたいのぉぉぉぉぉ!!」
『お、お待たせしました! プリンアラモードです!』
『こちらはラスクです!』
『紅葉饅頭です!』
「あむ、ハグハグハグッ! ハグハグハグッハグハグハグッハグハグハグッハグハグハグッハグハグハグッハグハグハグッハグハグハグッハグハグハグッハグハグハグッハグハグハグッハグハグハグッハグハグハグッハグハグハグッハグハグハグッハグハグハグッハグハグハグッ!!」
たりないの
食べても食べても たりないの
いくら食べても満たされないの
「もっと……」
「申し訳ありません、ラプンツェル様。
材料が…お菓子を作る材料が底をつきました…」
「ハ?」
「材料がなくてはお菓子が作れません!!」
「お菓子が……ない?
アア……アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!
ふざけないでなの! お菓子を持ってこいなの! 今すぐに!!」
「し、しかし…我々は森から外には出られません…ので…その…」
「……そう…だなの」
「…へ?」
不意に???お姉チャンが言っていたことを思い出したの
『なにイッてんだ、ラプンツェル。
遊ぶ相手がいないのなら、自分でウめばいいんだよ』
そうなの… 材料がないのなら お菓子がないのなら
アタチ
「自分で作ればいいの」
「ラ、ラプンツェル様…?」
「おこってワルかったの…、ちょっと一人にしなの」
「は…はい了解でございます」
アタチはアタチの部屋にこもって準備するの
美味しい 美味しい お菓子を 永遠に食べ続けられる
アタチだけの国を作るためになの
「キャハ♪ キャハハ♪ キャハハハハハハハハハハハハハハハハハ
ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ♪」
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