遊戯王ARCーV 宝石商一家の長男が征くデュエルロード
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1話 もう(原作)始まってる!!
前書き
ようやくデュエルシーン書きます。
でもちょっとだけでした。
前回同様真面目感ZEROで書いてます。
「さて、来たのはいいが…忠告ねぇ」
思い立ったが吉日と遊勝塾へ来たのはいいのだがどうやって入ろうかと現在思考中。
『今度妹とその愉快な仲間たちが喧嘩売りに来るけどごめんね?とでも言うのかい?』
「叩き出されるわ」
『どう繕っても忠告するなら結果的にそんな内容になると思うけどね』
確かに。というか忠告してどーすんねん。いつ来るかもわかんねぇのに。
「あっ、真也さん!?」
おおっと、色々考えてたが向こうからのコンタクトは想定外だ。どうしよう……とりあえず大人の対応を……
「やぁ、遊びに来たぜ遊矢」
わぉ、完全に子供だ俺。
どこの海産物一家のホームドラマ(アニメ)に出てくる中島さんですかね…。
その頃どこかのビルの最上階の社長室でくしゃみをして社長の椅子に座っているメガネに嫌な顔をされているグラサンの男がいたかもしれないらしい。俺は知らない。
それにしても数分悩んでいたのは何のためだったのか…時間無駄にした…
「本当に来てくれたんですね!塾長もお礼を言いたがってたんです!入って入って!!」
そう言って俺を引っ張っていくトマトヘアー(色も形も)の少年は榊遊矢。この遊戯王アークファイブの主人公だ。父親のように人を楽しませるデュエリストになる為に日々頑張っているらしい。それ以上の事は知らん。あ、デッキは[EMオッドアイズ魔術師]。
「ただいまー!」
「遅いわよ遊矢!…と、そこの方は?」
元気よく玄関を開けた遊矢を迎えたのはこれまたメインの登場人物、メインヒロインの柊柚子。この遊勝塾の塾長、柊修造の一人娘だ。デッキは[幻奏]。アリアエレジーの布陣強いよね。前世のADSで一方的に殺されました(半ギレ)
「初めまして、光津真也だ。遊矢とはちょっとした縁があってね。今日は遊びに来させてもらった」
「真也さんはデュエルがすっごく強いんだぜ!?暗黒寺に絡まれてた時デュエルで追い払ってくれたんだ!!」
遊矢が言ったのが俺達の知り合ったきっかけだ。
憐れトマ坊…じゃねーや遊矢はペンデュラム召喚という新しい召喚法を生み出してしまったが為に前から事あるごとに喧嘩を売ってきていた暗黒寺ゲンにその日も絡まれていた。そこに俺(当時は前世の記憶は無く、遊矢がアニメの主人公だと知らなかった)が割って入り、軽〜くひねってやったわけだ。大人げない?否定はしない。
「そんなことが。真也さん、遊矢を助けてくれてありがとうございました」
「いや、そんな大層なことじゃないって」
しっかし記憶が戻ってから考えると面白いなほんと。デュエルで人助けができるなんて。
「真也さん!今日は俺とデュエルしてくれませんか!?」
「こら遊矢!いきなり何頼んでるの!?ごめんなさい真也さん、お茶も出さずに」
さすが幼馴染、いいストッパーになってるな。いい夫婦になれるよ。……アニメ最終回まで二人とも生きていたら(ボソッ)
『一応本編ハッピーエンド(?)だからね?原作介入で下手に死人出そうものなら批判が来るよ?具体的には僕達より物理的に次元が一つ上の方々から』
神の使い(一応)から忠告が入ったのだが次元が一つ上とか言い出すあたり変な電波受信してそうで心配だ。
後任はマトモな奴だといいが…
『解雇前提かよ』
「ーーーさん?真也さん?」
やべ、現実から意識が離れてた。
「気にしないでくれ。俺もデュエルするつもりだったんだ」
「じゃ、アクションフィールドに行きましょう!今日は俺がカッコいいとこ見せますよ!!」
そう言って遊矢は走っていった。
ハイスピードで話が進みすぎてる……
何が起きてるんだ…?
テレビで日曜朝に活躍中の時を止める仮面ライダーでも居たのかな?
「……とりあえず、行ってくるね」
「……幼馴染がすみません」
このヒロイン、苦労してそうだった。
アニメの時脇しか見てなくてごめんなさい。
『(無言の中指)』
正直すまん。
「さぁ、始めましょう!」
「あの時は俺が割り込んだせいでお前の実力が見られなかったんだよな。ーーー楽しませてくれよ?」
アクションフィールドがまだ発動していない広い空間で俺達は向かい合っていた。
お互い気合十分、いつでも戦える体制だ。
(そんじゃ初仕事だ。頼むぜミスト)
『どうせあの映画泥棒の効果で墓地送るだけじゃないのかい?』
(お前融合メインのHEROじゃ基本墓地送りが仕事だろうが)
『……仕事があるだけマシだと思おう』
声に出さずにミストと会話していると、その間に準備が出来たようで、柚子の声がスピーカー越しに聞こえる。
『準備が出来たわ!アクションフィールド、オン![アスレチックサーカス]!!」
無機質な壁や天井が鮮やかに彩られていき、瞬く間に幾つもの柱が立ち、空中ブランコ等が浮かぶサーカスの舞台が完成する。
「行きますよ!戦いの殿堂に集いしデュエリスト達が!」
お、これ言ってみたかったんだよなぁ!
記憶が戻る前含めて初めてのアクションデュエル、この口上すら楽しい!
「モンスターと共に地を蹴り、宙を舞い!」
柚子『フィールド内を駆け巡る!!』
「「見よ、これぞデュエルの最強進化系!」」
柚子『アクショーン……』
「「デュエル!!」」
遊矢 LP4000
真也 LP4000
掛け声と共にアクションカードが飛び散る。
…折角だけど、アクションカードは使わない方向で行きたい。
面白いとは思うし、頼らないと負ける場面もあるかもしれないけど、やっぱり自分のデッキに入ってないカードをアテにするのは抵抗がある。
「先攻は……俺か。じゃ、早速行こうか」
最初に出すべきモンスターなぁ…
ダークロウならマクロコスモス効果がペンデュラムには効かないとはいえサーチされたら一回ハンデスできる。とはいえ打点上げてくるEM相手では少し打点が心許ない。
zeroは…破壊してもどうせ次のターンペンデュラムで出てくるし…
……うん、無難に行こう。
「俺は[E・HERO エアーマン]を通常召喚!」
エアーマン
レベル4 風
1800/300
現れるのはファンを背負った青いHERO。
つい最近制限から準制限に。
この調子でシャドーミストも準制限にならねえかな…。
「リアルソリッドビジョンで見るとすげーなこの筋肉……あ、違う違うそうじゃない。[エアーマン]の効果でデッキから[E・HERO オネスティ・ネオス]をサーチする」
よし、打点補助要員確保。
「カードを3枚伏せてターンエンドだ。……あの、エアーマンさん」
ターンを終え、恐る恐る自分のモンスターに話しかけてみると、バイザーに隠された顔をこちらへ向けてくれた。
「……もしかして、俺を乗せて空飛べたりします?」
『(無言の頷き)』
「ヤッター!!!まじか、お願いします!」
『(無言の背負い)』
「お、すげえあっさり持ち上げられ、あっ何か浮いてる浮いてうおおおおお飛んだああああああ!!!」
『(無言の苦笑)』
飛んでるよ俺!
俺より少し大きいくらいだから背中に乗るのにそれほど余裕は無いけど安定して飛んでるよこのエアーマン!!
リアルソリッドビジョンすげえぇぇぇ!!!
「そ、そんなに驚く事か?アクションデュエルならよくあr……ん?」
「??どうした遊矢?お前のターンだぞ?」
「……俺、飛べるモンスター持ってない……」
「『あっ』」
まだオッドアイズはペンデュラムモンスターになっただけで進化体がいない。EMも飛べそうなのはまだ持ってない。魔術師は普通に人型。
Q、モンスターに乗って空を飛べるのはアクションデュエルではよくある事?
A、デッキによります。
……現実って非常。
「……俺のターン!!」
…あ、ヤケクソ気味にドローした。
「レディース&ジェントルメーン!!」
何事も無かったかのように何か始まったーーッ!!?
続け!!
後書き
この話は下書きが残っていなかったため書き直しました。
再投稿に当たって主人公のデッキは基本的に融合HEROに変更しました。前回は親が宝石商ということでクリストロンだったりアモルファージ使ってたり。
今後別のデッキを使うこともある予定ですが、基本的にはHEROで戦わせます。
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