レインボークラウン
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第四百五十四話
第四百五十四話 作るスパゲティは
今田先生と今日子先生はスーパーでスパゲティを買いに行った、この時に今日子先生は今田先生に尋ねた。
「どういったスパゲティにするの?」
「あっ、そのことね」
今田先生は今気付いた様な顔で応えた。
「実はね」
「どういったスパゲティにするかまでは考えてなかったの」
「実は」
「それ言うと私もだけれど」
「今日子ちゃんもだったの」
「スパゲティは決まっていたけれど」
それでもというのだ。
「ソースまではね」
「そうだったの」
「とりあえずカルパッチョは生魚で」
刺身用のそれである。
「サラダも作るけれど」
「サラダはレタスね」
何といってもこれは外せないというのだ。
「キュウリにアスパラガスとあとトマトにセロリね」
「後の二つスパゲティのソースに使えるじゃない」
「あっ、そうね」
「そこに茸も入れたら立派なソースになるわ」
「それでガーリックも入れたら」
今田先生はさらに言った。
「もう完成ね」
「そうね、じゃあね」
「それでいきましょう」
「ええ、お野菜と茸のソースのスパゲティね」
それでいこうとだ、今日子先生も応えた。
「それと赤ワインね」
「これでいいわね」
「あとデザートは軽くクッキーにしましょう」
「食べても大丈夫?」
デザートと聞いてだ、今田先生は今日子先生に心配そうな顔で尋ねた。
「甘いものは」
「少しなら大丈夫だから」
「少しね」
「そう、じゃあワインも買って」
今日子先生はにこにことして今田先生に話した。
「二人で楽しみましょう」
「今夜はね」
サラダとカルパッチョそれに一番食べたいスパゲティにそれにデザートのクッキーもだった。当然ワインも入っている。
「チーズも買いましょう」
「それもあったわね」
「ワインにはチーズね」
「それは忘れたらいけないから」
「そうね、パスタにはチーズ」
「そっちにもね」
何はともあれチーズは忘れてはいけないというのだ、二人共スパゲティだけでなくそちらも忘れてはいなかった。
第四百五十四話 完
2017・6・8
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