惑星戦争
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第三話惑星エデン
前書き
どうも主です。
今日はちょっと飛び飛びになりそうです。
「あぁ~,まずいな」
今,グレーの前には何百の甲冑を着た兵士たちが剣と盾を構え,目の前の兵士たちは今からでも斬り殺されそうな程な威圧を感じられる。
そもそも,何故このような状況に陥ったのか?理由は簡単である......単縦にグレーが馬鹿をやらかしたのである。
今から二時間前。
「ははは,もうお婿に行けないよ~」
空間移動船【powered】≪パワード≫に搭乗してる男,グレーは乾いた笑いを零しながら東棟ドックで起きた悲劇(グレー視点)を思い出しながら生星,通称【惑星エデン】の調査に向かっていた。
「先輩メンタル弱いですね」
「うるせぇ!!あのマッドサイエンティストのせいで俺の男としてのアイデンティティ崩壊寸前だよ!?分かってる!?」
「お前は相変わらず弱いな」
「良いじゃない~あの時のグレーちゃん可愛かったわよ?」
「うるせぇ,兎に角!今は任務に集中s(ポチッ☆)へ?...あ」
グレーが立ち上がる時に降下ハッチ開閉スイッチを押してしまい,ハッチが開く。
幸か不幸か会話をしてる時に惑星エデンの大気圏を突破していたので,宇宙空間で窒息死又は大気圏で塵も残さず燃え尽きる心配は無いが,どの道落下死は免れないだろう。
「ぎゃぁぁぁ!!助けてぇぇーー!!死ぬ死ぬ!!マジで死ぬ!」
勿論,ハッチの近くに居たグレーは案の定powered≪パワード≫から落ちそうになるが,固定されてる支給物資に掴まって耐えているが,限界が来て投げ出されるのも時間の問題だろう。
「あぁ!クソ!アンリ―!物資の固定器具を外せ!」
「了解です!!」
サイタがアンリ―に指示を出し,アンリーが固定器具を外すために物資に近づく。
「待て待て待て!お前ら俺を殺すつもり!?この高さから落ちたら死ぬよ!?」
グレーが抗議の声を上げる,それもそうだ固定器具を外す=物資ごとグレー落下=冥界への片道切符と言う図式が出来上がる。
だが,サイタも脳筋だが馬鹿じゃない。
「落ち着け,物資には必ず降下用パラシュートが付いてるそれを使え!」
サイタは自慢げに知識を披露する,だがグレーは抗議の声を上げた。
「この馬鹿脳筋!それは輸送船の場合だろ!何の為にこの物資に車輪が付いてると思ってるんだ!」
そう,サンドワークの一般的な物資提供知識では,直接渡すのが難しい状況の時に使うのが降下用物資≪パラシュート付き≫と直接渡す移動用物資≪パラシュート無し≫があるが,調査の時は基本的に移動用物資を使う。
まぁ,つまり固定器具を外したら冥界入り確定なのである,そして時すでに遅し。
「あ...」
アンリーも咄嗟の判断で動いてしまい,その事に気づいていなかった。
そして,固定器具解除を意味するガチャリと言う音が鳴り。
「お前らぁぁぁぁ~~!!」
物資と共に高度300mから地面に向けてパラシュート無しのスカイダイビングへと旅立っていった。
「クソ!どうする!?このままじゃ」
グレーは高速で落下して行く中で思考を続けていた。
普通の人間ならこの時点で死を受け入れ生を手放すだろう,だがグレーは違う,そんな事をしてる暇があったら生き残る方法を探す。
これはグレーが幾度となく絶対絶命の危機に晒されても尚生き残った証拠だ。
「ん?確か,最新型移動用物資にはブースターが付いてる筈だ....賭けるしかないか。」
そう言うとグレーは落下を続けてる物資の下を見て,ニヤリと笑みを浮かべる。
「システムに入れれば,ブースターの向きを...よし,後は神頼みだ」
そして,地面まで後90m,80,70,60,50,40,30,20,10,5mに差し掛かった時に物資に掴まり,物資のブースターを質力全開で落下の速度を殺し,無事地面に足をつける事が出来た。
「助かった~今回だけは,あのマッドサイエンティストに感謝しなきゃな」
奇跡の生還の喜びもつかの間,遠くの方で馬が駆ける音が聞こえる...こっちに向かって。
そして,グレーの必死の逃走と弁解も虚しく捕まり,冒頭の状況に戻る。
「あ,あの~俺の話を」
「黙れ!!」
このやり取りが一時間にわたって続いていて,正直グレーもうんざりしていて【電撃手榴弾】≪ショックグレネード≫に手を掛けようとしたところで,凛々しい声が響いた。
「何の騒ぎだ?皆の衆?」
「女王様!?」
その人物が通ると大勢居た兵士が2つに割れる。
「ん?私か?」
「お,俺...?」
その人物は幼い顔に凛々しさを持ち合わせてるグレーと瓜二つの少女だった。
後書き
どうも主です。
いや~夏の宿題を捌くのが忙しくて中々,こっちの方に力を入れることが出来ませんでした。
申し訳ありません!
と言う事で今回はどうでしたでしょうか?東棟ドッグでの出来事は番外編でやりますのでそちらの方も宜しくお願いします!
では,また
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