恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
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526部分:第四十二話 于禁、事実を知るのことその二
第四十二話 于禁、事実を知るのことその二
「脚も長くてすらりとしてるし」
「ううむ、それでなのか」
「それでブルマって滅茶苦茶いやらしいですよ」
「それであたしもか」
「私もなのか」
馬超と趙雲も言ってきた。
「ブルマだとか」
「いやらしくなるのか」
「ブルマって存在そのものが武器だから」
こうまで言う馬岱だった。
「スタイルいい人が着ると滅茶苦茶なことになるのよ」
「それにしても」
ここで言うのは神楽だった。
「この世界ってブルマもあるのね」
「おかしいですか?それ」
「ううん、私の世界ではもう」
神楽は劉備の怪訝な言葉に返す。
「殆どないのよ」
「身体を動かす時に着るといいんですけれど」
「そのいやらしいってことで皆着なくなったの」
「そうなんですか」
「そうなの。私もスパッツだったしね」
「スパッツだったんですか」
「そう、それだったの」
彼女の通っていた学校ではそうだったというのである。
「私の学校ではね」
「神楽さんの世界ではそうだったんですね」
「ええ。ただ」
「ただ?」
「こっちの世界にもブルマはあるのね」
神楽は首を傾げさせながらこう言った。
「他にも色々な服があるし」
「それにです」
月も話す。
「この世界では色々な食べ物がありますが」
「それもなんですか?」
「ええ。それもなの」
こう鳳統に話すのだった。
「ジャガイモやサツマイモがあるのも」
「そちらの世界ではないんですね」
鳳統もそれはわかった。
「私達の世界は服や食べ物が相当発達しているんですね」
「そうなるわ。どちらもね」
そうだと話す月だった。
「こちらの世界はね」
「ううん、そういえば」
「私達の服はどうも」
孔明と鳳統が話す。
「そちらの世界の漢のそれとは違いますね」
「それもかなり」
「そうね」
黄忠も言う。
「私達の世界は違う部分の方がかなり多いわね」
「けれどこの世界に来ている」
ミナが言った。
「それはどうしてなのかしら」
「本当に幾ら考えてもわかりませんね」
「はい、何があるんでしょうか」
孔明と鳳統もそれはわからなかった。それでだった。
一行は歩いているうちにだ。ある村に来たのだった。そこは。
「むっ、この村は」
「かなり警護が厳しいな」
趙雲と関羽が言う。見ればその村はだ。
周囲に空壕がある。横にも広くしかも深い。
そして橋があるが吊り橋だった。しかも木で壁まである。四方をそうして厳重に護っている。そうした村であったのである。
「何かあるのか?」
「賊でもいるのか」
「そうでしょうね」
鳳統が言った。
「そうでないとここまでは」
「この辺りはまだ袁術さんの統治が及んでいませんし」
所謂南部なのだ。袁術の治めているそこのだ。孔明はそこを指摘するのだった。
「ですから。賊もまだ」
「いるんだと思います」
「そういうことかと」
「残念なことですが」
「袁術にも困ったことなのだ」
張飛は眉を顰めさせて言った。
「早いうちに南部まで治めていればこんなことにはならなかったのだ」
「それも理由がお化けが怖いっていうんだからな」
馬超は呆れた顔になっている。
「ったくよ、それってかなり恥ずかしいぜ」
「まだ子供だから仕方ないか?」
「いや、それは甘いだろう」
趙雲が今の関羽に対して告げる。
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