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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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513部分:第四十一話 周喩、病が治るのことその五


第四十一話 周喩、病が治るのことその五

「次から次に来るしね」
「というか気付いたらなんですけれど」
 ボブの言葉だ。
「この世界にいたのは」
「全くだな。パオパオカフェにいたのにな」
「そうしたら急に」
 リーチャドと話をしている。
「この世界に来てだ」
「呆気に取られていたらダックさんに会って」
 こう話しているのだった。そうしてだ。
「バターコーン食べて一緒に踊って」
「周りは違うが知っている人間がいるのは有り難いな」
「そう」 
 クーラが言ってきた。
「それがわからない」
「貴女は」
 孫権はクーラの言葉に顔を向けた。
「確か」
「クーラ」
 孫権に対して答えもした。
「それが私の名前」
「そうだったわね。クーラだったわね」
「うん」
「貴女もこの世界に来たの」
「その通り」
 こう返す彼女だった。
「気付いたら」
「そう。同じなのね」
「同じ」
 孫権の言葉にこくりと頷くのだった。
「ここにいるのは」
「わかったわ。それで貴女も」
「ここにいていい?」
 クーラは孫権に顔を向けて問うてきた。
「クーラもここに」
「ええ、それは」
「勿論よ」
 孫権だけでなく孫策も応えた。
「貴女がそう願えば」
「是非ね」
「では我々もか」
「いいんですね?」
 二人がクーラに言ったのを受けてだ。リチャードとボブが言ってきた。
 そのうえでだ。孫策にあらためて問うのだった。
「ここにいて」
「本当に」
「ええ、腕が立つわね」
 孫策は彼等の腕は既に見抜いていた。その眼力は見事である。
「そして人間性も悪くないみたいね」
「そうよね」
 孫尚香も彼等を見ながら言った。
「いい人達よね」
「それならよ」
 ここでまた言う孫策だった。
「貴方達さえよければね」
「よし、それならだ」
「是非」
 こうしてだった。彼等は孫策の幕下に加わった。孫策達のところにもあらたな人材が加わったのである。
 そしてだ。さらにであった。
 また一人来ていた。黒い髪を鬣の様にして黒い袴とズボンを合わせたような服を着ている。鋭い目が印象的である。
 その彼はだ。ふとやって来た赤い髪の男に声をかけた。
「待て」
「んっ、どうした?」
「貴様は誰だ?」
 その男銃士浪はこう男に声をかけるのだった。男はすぐに彼に顔を向けてきた。
「我々と同じ世界の人間か」
「ああ、それか」
 男は銃士浪の言葉に応えてきた。
「実は違う」
「そうなのか」
「少し感じてな」
「感じた?」
「ああ、病に苦しんでいる者がいるな」
 こう彼に言うのだった。
 
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