モンスターがスライムしかいない世界で勇者目指す
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プロローグ
「……ん~……ふぁぁ~あ。よく寝た。……ん?」
何か変な夢を見た気がする。
なんだっけと思い出してみるが、下半身に落ち着かないものを覚えすぐに考えるのをやめた。
夢というものははかないものだ。
目が覚めると、手の上にあった砂が滑り落ちて消えるようになくなってしまう。
ならなぜ夢を見るのだろうか。と疑問に思うが、今日の用事を思い出し、考えるのをやめた。
今日俺は冒険者ギルドに行くのだ。
冒険者ギルドとは、冒険者に仕事を提供したり、時には後ろ盾になってサポートしてくれるとても便利な施設だ。
冒険者になろうと思っている人たちは皆、ギルドに登録している。
このことは生きている人で知らない人はいない!と胸を張って言っても過言ではない。
リビングには、食事が出されている。トマトとパンだ。朝食は軽食ぐらいがちょうどいい。
「じゃ、行ってくるね。帰ってこないと思うから。」
「行ってらっしゃい。」
今まで住んでいた家を少しみて、父と母に笑顔をみせてその場を去った。
これからギルドに行くのが楽しみで仕方がない俺を
これからもっと暑くなる初夏の中、ギルドに行く俺を蝉の鳴き声が俺を足早にさせる。
夢にまでも見たギルドに登録できると思うと興奮する。
遠くギルドの看板が見えた為走っていくと、ギルドの前には人だかりができていた。
俺と同じ年の人達が登録しにきたから込んでいるのかな。と思い、人込みをかき分け様子を見る。
するとそこには、どうみても俺より体が一回りでかい男が乱闘をしていた。
「どうしてこんなことになっているんですか?」
と周りの人たちに聞いてみると
「酒だよ酒。……困ったものだよ」というので俺は疑問に思う。
酒場は去年にギルド内からギルドの隣に移動したはずだが……。どうやらこの状況だと、あまり意味がなかったようだな。と察する
そして、その反応に、正義感なのか良心なのかわからないが、内心の苛立ちを隠しきれずに止めに入る。
「なにやってるんですか?」
「……うるせーよ! 野次馬は入ってくるんじゃねぇ!」
乱闘をしているからって、初めてあった人にいきなり乱暴な言葉遣いはひどいんじゃないか?と思い再び声をかける。
「おめぇも殴られてえのか。」
といきなり俺を巻き込もうとする為、その言葉に危機を覚えた俺は、どうにかしようと試みるが本格的な乱闘経験のない俺には到底わかるはずのものではなかった。
だがひとつわかることがわかった。
(これカンチョ―すればワンチャンいけんじゃね……。)
そう思った俺は、気配を消しすかさず背後に立ちまわる。男の内一人は仰向けの状態で、上に乗っている男は地面に手をついている。
いわゆる地面ドン。
それがチャンスだと思った俺は、両手の人差し指を互いに合わせ人差し指に力を込めて、まず下にいる一人目をの穴に向かって挿す。
「うっぅぁぁぁ――――!! 痛ってぇー!!」
すかさずもう一人目の穴にも挿入する。
同じく大声で叫ぶものだから俺も驚く。
俺のカンチョーが渾身の一撃だったのだろう。
俺の指は蝶のように舞い、鳥のように速く挿した。
俺の指が速すぎて、爆弾を投下したかのような爆風が起こったのだろうか……。
野次馬たちが一歩後ずさる。
男二人は悶絶しているが、俺はいち速くギルドに登録を済ませたいので、ギルドに入った。
後書き
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