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レーヴァティン

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第十三話 狩人その十

「話をしような」
「それでは」
「三人でお話をしましょう」
「そうしような」
 三人で話してだ、そしてだった。三人で智の家に入ってそうしてだった。共に話をするのだった。
 お互いの話をしてドラゴンの話もした、そしてだった。
 話が一段落してだ、久志は首を傾げさせて腕を組んで言った。
「やっぱりおかしいな」
「それだけ大きなドラゴンが見付からないとは」
 順一も言う。
「流石に」
「そうだよな、森にいないなら」
「何処にいるんだ?普段」
「巣かな」
 智は考える顔で言った。
「森の何処かにあるな」
「洞窟とかか?」
「ああ、そうしたところにな」
「そんなでかい洞窟あるのかよ」
 久志は智のその言葉 に考える顔で問い返した。
「ここに」
「今それも探してるんだよ」
「森の中を巡ってか」
「強いモンスターは多いんだよ」
「マンティコアとかか」
「ああ、そういうのはいるけれどな」
 それでもという返事だった。
「けれどな」
「ドラゴンの手掛かりはか」
「一切ないんだよ」
 そうしたものはというのだ。
「俺が探した辺りじゃな」
「そうなんだな」
「今のところはな」
「あの」
 二人の話が一段落したところで順一が言ってきた。
「そのドラゴンですが」
「ドラゴンが?」
「はい、ドラゴンといっても種類は色々ですが」
 順一が言うのはこのことだった。
「そのドラゴンの種類は」
「いや、そこまではな」
 順一のその問いにだ、智は微妙な顔になって答えた。
「実はな」
「聞いておられないですか」
「全然な」
「そうですか、ですが」
「ですが?」
「森にいるドラゴンは決まっています」
 その種類がというのだ。
「グリーンドラゴンです」
「グリーン?緑か」
「はい、その色のドラゴンです」
 こう智に話した。
「知識欲が旺盛で塩素ガスを吐きます」
「そうしたドラゴンか」
「はい、しかし」
「しかし?」
「そのドラゴンでしたら」
 グリーンドラゴンならというのだ。
「森のかなり奥深くにいます」
「ここみたいにか?」
「いえ、遥かにです」
 今彼等がいるその森以上にというのだ。 
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