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【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。

作者:炎の剣製
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0097話『夏になった鎮守府の任務』

 
前書き
更新します。 

 




大本営から正式に今年の夏水着の告知が届いた。
だけど残念なことに改二の情報はなかったためになにやら球磨がサラトガになぜか「ドンマイクマ」と言って肩を叩いていたとか……。
球磨とサラトガの間に何があったのか知らないけど、まぁ改二が来なかったのは残念な結果であった。
まぁ、

「そうだな。大淀、今回追加された新任務をやっていくとしようか」
「はい。提督」

それで新たに追加された任務に目を通していくのだけど……、

「しかし、まさかついに戦闘食糧が改修できる日が来ようとはな」
「驚きですよね。報告によりますと改修には戦闘食糧が必ず一個は必要だそうですが代わりに☆6まではネジは要らないそうです」
「そうなのか?」
「はい。明石がそう言っていました」

それを聞いて思った。
倉庫に無駄に貯まっている戦闘食糧を消費することで毎日の改修の任務でネジが確実に一個は手に入る時が来たんだなと。
ネジ難民としては嬉しい限りだな。
それで手っ取り早く私は『新型戦闘食糧の試作』という任務を済ませて『戦闘食糧(特別なおにぎり)』を手に入れた。
手に入れたんだけど、やっぱり戦闘食糧をあまり多用しない私としては倉庫に備蓄するしかないんだよな。

「この戦闘食糧はやっぱり倉庫に眠らせておくしかないようだな」
「そうですね。使われる機会が来ればよいのですが……」

それで私と大淀は仕方なく腐らないように冷凍保存をしておくことにしたのであった。
さて、それでは気を取り直して次の任務といこうか。
次の任務は『民生産業への協力を継続せよ!』というやつだ。
以前に小口径主砲を提供する形になったけど今回は機銃を十個贈るらしい。
なにやら闇取引をしているみたいで気が引けるけどやるしかない。
鋼材が15000も消費するのは少しいただけないけどまた勲章が手に入るのは嬉しいのでさっそく機銃を解体して民生産業へと送る事にした。

「しかし、最近の勲章のありがたみが薄れてきているのはどうしてだろうか……?」
「提督。深く考えてはいけません。これも立派な企業への投資としての任務なのですから勲章をもらえるのもありがたいのです」
「そうだな。そう考えておくよ」

また気を取り直して次の任務へと取り掛かる事にした。
次はやっと出撃任務である『強行輸送艦隊、抜錨!』というもの。
でも、これは場所は鎮守府近海航路なのは別にいいのだけど航空戦艦二隻を含めた編成か。
私としては今までずっと水雷戦隊編成でクリアしていたからどうにも試したことがないルートに少し怯んでいるのかもしれない。
だってなぁ、話によると航空マスが二回あって潜水艦も結構いるっていう話で大破撤退が多いっていうもっぱらの噂だからな。

「とにかくやるしかないか。大淀」
「はい。なんでしょうか?」
「まずは航空戦艦二隻を扶桑と山城の二人に入ってもらおうと思っているので招集を頼む」
「わかりました。他はどうしますか……?」
「そうだな……。対空要員に摩耶と秋月を、後は千代田を入れて航空優勢を取りに行きたい。最後に大淀、主砲を載せつつソナーを積んで対潜をやってくれないか?」
「わかりました。それでは私を含めた六名をすぐに招集しますね」

それで大淀は電話を取って各自の部屋へと連絡をしていった。
それからしばらくしてメンバーが揃ったので、

「さて、みんな。集まってもらったのは他でもないんだけど新たな任務で鎮守府近海航路にこのメンバーでいってもらう」

私がそう言った瞬間大淀以外は少しどよめいた。
そりゃそうか。
指定した装備は明らかに高練度海域を指定したものなのだから。

「あのさ提督? さすがに近海航路だとあたし達の今の装備じゃ楽勝じゃないか……?」
「やっぱりそう思うんだな摩耶は。しかし、今まで一回もこの編成で行った事がないから分からないと思うが二回の航空戦がありそこで大破させられる事が多いと聞く。さらには潜水艦も結構当てて来るらしいのでできれば用心してほしい」
「あたしと秋月の対空装備でもきついのか……?」
「おそらくな」
「そうなのですか……秋月、用心してかかります!」
「そうだなぁ。いっちょやるか!」

それで摩耶と秋月は気合を入れていた。

「……ああ、ですから私と山城には晴嵐を積んだのですね」
「確かに納得ですね。航空戦で少しでもお役に立てればいいのですが……」
「そこらへんは臨機応変に頼む」
「それじゃ千代田はとにかく制空権を取るのに努力するね」
「ああ。よろしく」
「それでは提督。行ってまいりますね」
「おお。道中気をつけてな」
「はい」

それで大淀達は鎮守府近海航路へと出撃していった。
……のだけど、最初の潜水艦はやり過ごして艦隊戦もなんとかなったんだけどさっそく一回目の航空マスで大破者が続出する騒ぎになっていた。
無線先で旗艦の山城が、

『提督……何名かが航空戦で大破しました。撤退しますね』
「ああ。分かっていた事だけどやっぱり大破者が出たか」
『はい。手ごろな海域だと舐めていたのもあるのでしょうが油断なりませんね』
「その通りだ。だからもっと気を引き締めてかかっていってくれ」
『わかりました。すぐに帰投して入渠した後に再出撃しますね』
「わかった」

それで山城との通信が切れた。
ううむ。やっぱり航空マスで大破が出るか。
意外にやっかいだな。
摩耶か秋月を抜いてもう一隻軽空母をいれるのもありだけどそうすると防空が心配になってくるからな。
とりあえずこのまま頑張ってみるか。
それから山城たちが出撃する事、五回ほど。
それでなんとか二回は輸送マスへと到着することが出来たのでよかったのだけど鎮守府近海航路のもう一つの顔を見た感じだったな。
それと話は別になるのだけど、その後の任務である『前線の航空偵察を実施せよ!』というグアノ環礁沖海域への出撃は神通と阿武隈が頑張ってくれたおかげですぐにクリアできたことをここに記しておこうか。
今回の大本営の情報で神通の火力がアップしているという報告があったから試しに行かせてみたらすごい威力を出していたからな。
さすが神通、やってくれるな。


 
 

 
後書き
1-6 出撃編成

山城改二   41㎝三連装砲改、アイオワ砲、一式徹甲弾、試製晴嵐
扶桑改二   試製41㎝三連装砲、アイオワ砲、一式徹甲弾、試製晴嵐
大淀改    SKC34 20.3㎝連装砲×2、零観、三式水中探信儀、Bofors
摩耶改二   SKC34 20.3㎝連装砲、12.7㎝高角砲+高射装置、零観、FuMO25 レーダー、25㎜三連装機銃 集中配備
秋月改    10㎝連装高角砲+高射装置×2、13号対空電探改、ポンポン砲
千代田航改二 村田隊×2、岩本隊、彩雲

6-3 出撃編成

千歳甲   試製晴嵐、晴嵐(六三一空)、甲標的
阿武隈改二 甲標的、SKC34 20.3㎝連装砲×2、ポンポン砲
神通改二  SKC34 20.3㎝連装砲×2、夜偵
朝潮改二丁 10㎝連装高角砲+高射装置×2、四式水中聴音機
夕立改二  10㎝連装高角砲+高射装置×2、33号対水上電探、Bofors
初霜改二  10㎝連装高角砲+高射装置×2、33号対水上電探、25㎜三連装機銃 集中配備



今回は初めて1-6の上ルートをいきましたが大破撤退が多かったイメージですね。
たまにル級もいるパターンがあってそこで必ず大破させられていましたのでイライラが溜まりましたね。
文中には書きませんでしたが遠征の任務はおにぎりだけとかいう……。




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