IFもしも、ラインハルトに双子の妹がいたら。
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少女編
伝えたいのに。
前書き
更新出来なくてすみません。。・°°・(>_<)・°°・。
続きをどうぞ。
前半、甘々。後半シリアスです。
あまり、更新できそうに無いです。
ラインハルト兄上は、覚悟を決めたように、
ティアナの手の甲にそっと口づけた。ティアナの手を持ったまま、目線だけ上に動かし
顔を上げ固まっているティアナをとても、愛しそうにティアナを見つめ
「ティアナ。俺は、お前が好きだ。」
とストレートに告げた。
ティアナは目をまん丸に開き、口を何度も開け閉めする。
ティアナのエメラルドのような緑色の瞳には迷い、期待、困惑の色が浮かび、
思わずと言ったように
「うっ嘘ですわよね?」
と噛み慌てて手を引っ込めようとする。
だが、ラインハルト兄上はそうはさせないとティアナの手を引っ張り
反対の手を腰にダンスをする時のように密着させる。
もちろん、 ティアナの手の甲に口づけたまま。
「嘘では無い。もちろん、いたずらでも無い。俺は、ティアナが好きだ。
異性としてだ。俺は、ティアナが欲しい。
だから、あと、5年待っていてくれないか?
俺が、ティアナの事を守れるようになるまで。
今でも、ティアナの事を守りたい。
でも、俺は子供だ。ティアナの隣に立つのに相応しい男になろう。
だから、無理には言わない。だが、俺の気持ちは覚えておいてくれるとうれしい。」
ティアナの顔は真っ赤に染まっていた。
ラインハルト兄上の告白を聞いている時からじわじわと。
今では首まで真っ赤に染まっている。
ラインハルト兄上は、耳が紅い以外は特に変化は起きていない。
まさか、こんな情熱的な告白をするなんて……………。
私が、驚いて固まっている中、オスカー様は、まるでこうなる事が当然のように私の髪を優しく撫でていて、文句を言おうとしたけれど、アンネローゼ姉上とヒルダが、目をキラキラさせて、私とオスカー様。ラインハルト兄上とティアナを見ていた。
ジークはニコニコとニヤニヤの中間点のような顔で笑い。
レオンは、もう見てらんねーという風に手で顔を覆っている。
そんな、カオスな雰囲気でも心地良い空気の中、何故か私は、嫌な予感を感じた。
カタリナ公爵領にいた時何度も感じた殺気。
それが、ラインハルト兄上とティアナに向けられていると感じた瞬間思わず
「ラインハルト兄上!ティアナ!危ない!」
そう、叫び2人の事を突き飛ばした。
嫌な予感は、私は良く当たる。
良かった。と思った瞬間、私の胸は光の矢に貫かれた。
私は、キョトンと自分の胸を見た。
穴が開いていた。
そう認識した瞬間想像を絶する痛みが襲ってきた。
頭も撃たれた見たいで、右目に血が入ってきている
私が、最後に認識したのは私の身体を支えるオスカー様の姿と呆然自失するラインハルト兄上とティアナ。
慌てて駆け出すジークとレオン。悲鳴をあげるアンネローゼ姉上とヒルダ。
誰かの声が聞こえる。
「死ぬな!クラウディア!逝くな!」
焦ったような声。私の中から温かいものがどんどん流れていく。
もう、身体が重くて動かせない。私は、身体を支えてくれている人の手の掴み
「ごめんなさい。ラインハルト兄上とティアナを………。」
声が出ない。出したいのに。伝えたいのに。
「………。オ……………スカー……………さ…ま。……………。」
私は、闇の中へ引っ張られていく。
まだ、伝えていないのに。
死ねわけにはいかないのに。
私の意識は、闇に沈んで行った。
私を呼ぶ誰かの声を聞きながら。
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