転生とらぶる
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ガンダムW
1753話
俺がその場所に姿を現した時、当然のように影のゲートから出て来た俺達に視線が集まる。
そうして、その場にいた中の何人かが、俺の姿を見た瞬間に叫ぶ。
『アクセル!?』
叫びながらこちらの方に近付いてくるのは、マリュー、シェリル、円、美砂、ミナト。……それから少し遅れてエリナが近付いてくる。
「おい、全員こっちに来てたのか? また、随分と物騒だな」
少しだけ呆れたような口調が出てしまったのは、ここがホワイトスターではなく、まだW世界だからだろう。
赤道線沿いにある、無人島のうちの1つ。
それこそ誰も住み着いたりはしていなかったのだろうと思われる草原のど真ん中にゲートは展開していた。
勿論、このような場所にゲートを設置している以上、警備は万全となる。
その証拠に、量産型Wが武器を持って待機しており、その中には何故かムラタの姿もある。
……まぁ、ムラタだからと考えれば、不思議でも何でもないが。
他にもヒュッケバインMk-ⅡとMk-Ⅲの2機がシャドウやメギロートと一緒にゲートの付近にいる。
その2機がいるということは、当然のようにパイロットはオウカとイザークだろう。
何だかんだと、あの2人もバカップルだよな。
勿論それをイザークに言えば、間違いなく怒髪天を衝くといった感じだろうが。
「まぁ、しょうがないでしょ。今まではアクセルの方からホワイトスターに戻ってきてたのに、今回に限っては全然戻ってくる様子がなかったんだから。……一応聞くけど、ゲートやマーカーを持っていったわよね?」
「ああ、それは間違いない」
全員が揃ったところで、確認するように……女達の代表として尋ねてくるレモン。
基本的に序列とかそういうのが決まっている訳ではないのだが、それでも俺の恋人達の中で一番付き合いの長いレモンがその代表といった形になることが多い。
「ああ、勿論だ。ただ……このW世界ではゲートを使っても何故かホワイトスターとの通信が繋がらなくてな」
そこで言葉を止め、俺達と一緒にここにやって来た綾子に視線を向ける。
それだけで、恐らく何か意味があるというのは分かったのだろう。
レモンが小さく息を吐くと、大体の事情を察したかのように口を開く。
「取りあえず、理由はともあれホワイトスターには繋がった。これはいいわね?」
「ああ。……恐らくだけど、このW世界からじゃなくてホワイトスター側からこの世界に干渉したのが大きかったんだろうな。おかげで、こっちも助かったよ。ニーズヘッグからホワイトスターに連絡を入れようとしてもどうにも出来なかったからな」
本当に、こっちからはどうしようもない事態となっていたのだ。
ゲートを使っても駄目、マーカーを使っても駄目、ニーズヘッグを使っても駄目。
それのおかげで、半ばこっちで数年……下手をしたら数十年暮らすかもしれないという思いすらあった。
もっとも、混沌精霊の俺は年齢がどうでも特に問題ないし、凛や綾子も時の指輪を使えば不老にはなれる。
そんな余裕があったからこそ、こちらとしてもそこまで急いでいなかったのだが。
「ふーん。そうなの? まぁ、新しい恋人がいたんだし、2人でゆっくりしていたいって気持ちも分からないではないんだけどね」
美砂が綾子の方を見ながら、そう告げる。
そんな美砂の視線に他の面々も当然気が付き、じっと綾子の方に視線を向けた。
「彼女はこのW世界だったっけ? ここで作った恋人なんでしょう?」
「いや、違う」
勿体ぶったような言い方で尋ねてくる美砂だったが、俺はそれに対して首を横に振る。
「何よ、もしかしてここまで連れてきたのに、実は恋人じゃないとか、あたしに言わないわよね?」
美砂と俺のやり取りを見ていたシェリルが、ストロベリーブロンドの髪を掻き上げながらそう告げてくる。
「恋人じゃないとは言わない。実際、恋人だしな」
「ちょっ、アクセル!?」
断言した俺の言葉に、何故か綾子が慌てた声を出す。
だが、俺はそんな綾子に構わずに言葉を続ける。
「以前俺が強制的に連れていかれた世界、Fate世界については覚えているな? ……ミナトとエリナは、シャドウミラーに来る前だから、データでしか知らないと思うけど」
その場にいるミナトとエリナの2人に視線を向けると、返ってきたのは無言で頷く姿のみ。
シャドウミラーに所属するということで、その辺りはしっかりと勉強してあったのだろう。
「では、アクセル。その綾子という女は他の世界から、このW世界に……私達みたいに転移してきたと?」
「そうなる。勿論狙ってやったんじゃなくて、半ば偶然のようなものだが。……そんな訳で、実は宇宙にあるピースミリオンという軍艦の中に凛がいる」
「でしょうね」
エリナが頷く。
相変わらずクールな知的美人といった感じだが、そんなエリナだからこそ夜に乱れた時は酷く魅力的なのは事実だ。
「ちょっと、何か妙な事を考えてない?」
「いや、特にこれといって」
相変わらず、この手の事には皆が鋭いな。
いやまぁ、俺が分かりやすすぎるだけなのかもしれないが。
数秒程ジトッとした視線を向けていたエリナだったが、それ以上は追及の手を伸ばすような事はせず、改めて口を開く。
「Fate世界でアクセルに手を出されてしまったのは、美綴綾子と遠坂凛……だったわよね? で、そこにいるのか美綴綾子なら、当然遠坂凛もこのW世界に来ていても不思議じゃないわ」
「……アクセル。お前、もしかしてあたしを抱いたとかそういうのを報告書とかに書いたりしたのか!?」
エリナの話を聞いていた綾子が焦った様子で叫ぶ。
「安心しろ……って言い方もちょっとどうかと思うけど、そういう関係になったという報告書を読めるのは、ここにいる俺の恋人達とシャドウミラーの中でも上層部くらいだ。もっとも……綾子の場合は今、全力で自爆したから、かなり知られたけど」
視線を他の面々……ムウやスティング、アウルの方に向けると、そこでは興味深そうな視線を綾子に送ってる3人の姿もあった。
当然他の面々も綾子の叫び声は聞こえたのだろうが、幸いにも……もしくは不幸にもか? ともあれ、聞こえない振りをしてくれていた。
「っ!?」
綾子もそれを理解したのだろう。顔を真っ赤にしながら俯く。
「あら、随分と初心ね。けど、アクセルに恋人になるのなら、それこそこのくらいの視線は慣れる必要があるわよ? 実情はともかく、私達はアクセルのハーレムメンバーという風に見られてるんだから」
そう告げるレモンだったが、そこに自らを卑下するような色はない。
寧ろ、俺のハーレムメンバーだという事に、誇りすら感じているような言葉だった。
……まぁ、実際、俺が言うのも何だけどレモンを含めて俺の恋人達は有能な人物が多い。
少なくてもシャドウミラーの実情を知っている者であれば、レモンやコーネリアといった者達を含めて、いわゆる情実人事って奴ではないというのは誰にでも分かるだろう。
俺自身が組織運営には向いていない為、それを半ば放り投げている状態だしな。
ただ、シャドウミラーの幹部の中で政治班のトップのエザリアのみは、俺の恋人という訳ではないんだが。
ともあれ、自分達でしっかりとシャドウミラーを動かしているという自負があるからこそ、俺のハーレムメンバーという風に言われても全く気にした様子はなく……いや、寧ろ嬉しそうですらあるのだろう。
実際、このW世界にしてもそうだが、俺がいない間もしっかりとシャドウミラーを運営しているのだから。
「う……それでも……」
それでも、綾子は基本的にそういうのに慣れてはいない為か、少し口籠もる。
いや、そもそも俺と凛と綾子の3人が揃ってそういう関係だというのは、シャドウミラー……このW世界のシャドウミラーでも有名な話だったんだが。
息を呑む程の美人2人を侍らせているのだから、当然のように男にとって……あるいは女も含めて、俺は嫉妬の対象となる。
ぶっちゃけ、シャドウミラーが連合軍に実力程に受けれいられていないというのは、俺達の持つ戦力が極めて強力だからというのもあるが、凛と綾子の2人を侍らせているというのもあった筈だ。
「そういう目を向けられるのが嫌なら……アクセルと一緒に来るのを諦める?」
「それは嫌だ」
レモンが尋ねた瞬間、数秒前までは顔を赤くして俯いていたとは思えない程、即座に断言する。
「あたしは、アクセルと一緒にいる。それはこの世界に入ってから決めていた事だ。その為に、家族も友人も捨ててこの世界に来た。……正確にはこの世界に来たのは半ば事故のようなものだったが、そういう心構えだったのは間違いない」
「ふふっ、いい目をしてるわね」
視線を逸らさず、真っ直ぐに自分を見てそう告げてくる綾子に、レモンは艶然とした笑みを浮かべ、嬉しそうに告げる。
そんなレモンの言葉に、改めて綾子が何かを言おうとした時、その機先を制するような形でレモンが口を開く。
「それなら、自信を持ちなさい。貴方はアクセルに選ばれたのよ。そしてアクセルを選んだ。そうでしょう? なら、ハーレムメンバーだと見られるのは光栄に思える筈よ。それに……」
一旦言葉を切ると、一瞬前まで真面目に話していたのが嘘のように、悪戯っぽく笑いながら言葉を継げる。
「アクセルを一度知ったら、もう他の男に抱かれようとは思わないし、思えないわよ?」
「そ、それは……」
レモンの言いたい事が何か分かったのか、綾子の顔は再び真っ赤に染まる。
「ふふっ、戦闘技術とか操縦技術とかそういうのも高いけど、アクセルの場合夜の技術の方がもっと高いんじゃないかしら?」
「底なしだしね」
「うむ。私達が全員体力の限界まで責められるからな」
マリューとコーネリアの話を聞き、綾子の顔は更に赤く染まる。
「とにかく、綾子はアクセルと一緒に来ると。……じゃあ、もう1人にもこれからどうするかを聞きに行きましょうか」
「凛は間違いなく、あたしと同じ結論を出すと思うけどな」
「それならそれでいいわよ。……綾子だったわよね? 綾子が経験したと思うけど、アクセルは他の世界に行っては女を作って戻ってくるのよ。このW世界ではそういう事もないようだけど、これは非常に珍しい事なの」
そんなレモンの言葉に、他の恋人達も頷いている。
俺はと言えば、そう言われても何も言い訳を口にする事は出来ない。
実際、これまでの世界では何だかんだと言って多くの恋人達を連れてきているのだから。
俺が育ったOGs世界ではレモン、スレイ。
ギアス世界ではコーネリア。
SEED世界ではマリュー。
ネギま世界では、あやか、千鶴、円、美砂。
マクロス世界ではシェリル。
ナデシコ世界ではミナトとエリナ。
……うん?
「異議あり! 異議ありだ、議長」
「却下よ」
俺の異議ありの声に、レモンはあっさりとそう告げてくる。
「いや、少しはこっちの意見も聞いてくれ」
「……仕方ないわね。で、何かしら?」
「確かに俺は色々な世界に行く度に恋人を作ってきた。それは認める。けど……マブラヴ世界と門世界では恋人を作ってないぞ!」
「ふーん……まぁ、そうね。門世界の方はそうでしょうけど……マブラヴ世界の方は、色々と怪しい相手がいるでしょう?」
「それに門世界も、超自然現象で向こうと繋がっていた門が閉じたから恋人が出来なかったけど、もう少し長ければどうだったのかしら? ほら、あの滅亡した帝国の皇女がアクセルに言い寄ってたみたいだし」
レモンの言葉にマリューが笑みを浮かべながらそう告げる。
「い、いや。ピニャは別に俺に好意を抱いているとかそういう事はなかったぞ。寧ろあの女は、少しでも自分達の国をどうにかする為の手段として色仕掛けをしてきただけだ」
「それでも、ピニャ皇女は中々にアクセルの好みだったでしょ? 胸も大きかったし、気が強かったし」
「……俺の好みを誤解していないか? いや、胸の大きさはともかくとして。別に俺は気の強い相手が好みって訳じゃないぞ? 自立している女に魅力を感じるのは確かだけど」
そもそも、気が強いという意味では、マリューや千鶴は当て嵌まらない。
もちろん芯が強いという意味では当て嵌まるが……
「まぁ、そっちはともかくとして……マブラヴ世界の方はどうなのだ? 私から見ても、レモンと仲のいい夕呼や、日本帝国がアクセルとくっつけようとしている恭子とはそれなりに仲がいいように思えるが」
「それは……」
コーネリアの言葉に、思わずといった様子で言葉に詰まる。
実際ピニャはともかくとして、夕呼や恭子に魅力を感じていないかと言えば、答えは否なのだから。
「ラピスちゃんも霞ちゃんとは仲がいいみたいだし、結構いい感じじゃないの?」
美砂のからかうような言葉。
「そう言えば、ラピスはどうしてるんだ?」
「今日は学校よ。ほら、学校に行くって言ってたでしょ? 結局オーブの学校に決まったのよ。ルリもオーブの学校に通ってるわ。……本人達は一緒に来たがったんだけど」
そう告げるレモンの言葉を聞き、この場に養女のラピスがいない事に、俺は安堵すればいいのか、がっかりすればいいのか……どことなく微妙な気分を味わうのだった。
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:1435
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1415
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1389
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