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詩集「Variationen」

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Chacconne~真夜中の回想~



透明な空間に響くヴィオール
哀愁に満ちた旋律の流れ
永遠(トワ)に色褪せないパルティータ
未だ見えない遠い未来を
夜の闇に小声で尋ねる

星影も映らない深遠な夜
淋しさ紛れに聴くヴィオールの音
黙ったまま一人君のことを考える
伝えられない僕の心を
見えない月へ…そっと囁く…

刹那的な感情に身をまかせ
涙を流す夜もある
物悲しいヴィオールに
深い溜め息一つ零した

哀しい思い出ばかりじゃなかった
けれど君には届かない
どう打ち明ければいいのだろう?
ヴィオールよ 教えてほしい
愛する人へ告げる方法を…

この苦しみをどうすれば良かったのか?
語っておくれヴィオールよ
その脹よかな音色に隠された悲愛を
歌っておくれヴィオールよ
この淋しい夜が明けるまで
この涙が枯れるまで…



 
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