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詩集「Variationen」

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MIDNIGHT FRAGRANCE



走って走って駆け抜けた思い出たち
星々のように煌めいて
遠く近く揺らめく記憶の中
廻り巡る蜃気楼

いつか見た夢 叶えてるかな?
フッと思った過去の残像
諦めきれない想い繰り返す季節
きっとどこかで繋がっているはず

midnight fragrance 優しく香る
幻なんかじゃないずっと傍にいる
切ない願い 届かなくたっていいこの気持ち

バカバカしい?こんな生き方
でも、いいじゃない?
傷付け合うよりずっとね…


目覚めて淋しさ少しつのる朝は
厚いカーテン一気に開く
木の葉の隙間から覗く青空
いつまでも色褪せない

澄んだ空気 咽るような緑
蒼く透った光のヴェール
忘却の海に落とした筈の旧い記憶
懐かしい景色に優しく香る

midnight fragrance たとえ今はもう
逢うことが出来なくなっても
ずっと祈っているよ
愛した君が幸せであるように

midnight fragrance 今日は上弦の月
今は小さく弱々しい輝きだとしても
僕は知っている
強い輝きこの先の未来待っていること

真夜中に香る君との思い出
これから先
もっと優しくなるように…



 
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