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詩集「Variationen」

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Requiem



何も残せるものなんてない
僕は羽をもぎ取られた鳥
祈りは誰に届くはずもなく
存在する全てのものに憤る

虚しくこだまする Requiem
空ろな瞳で見つめる人生(トキ)
深い後悔と涙の海に呑まれ
ただ底へ底へと沈み逝く

光、見つけられる筈もなく
知っているのに途惑うばかりで
魂(ココロ)の叫び…もう響かない

もう逝かせてほしい…愛しい時よ
僕を憐れみ死なせておくれ
望むものなんて何もない
ただ深い安らぎと…
静かな死を…

語られることのない終章(エピローグ)
何者をも寄せ付けぬ魂の迷路
今更救い求めたところで
手遅れだって理解してるのに…

幻だったと解っていたのに
欲しがる心止められなかった
愛と云う罪…どう贖えばいい?

天上(そら)の歌
聞かせておくれ
優しい時よ
虚無の闇に囚われた僕の魂を
誰もいない永久(トワ)の聖地へと
誘って…



 
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