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詩集「Variationen」

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風の仔鳥



君からの短いメール
まるでナイフを突き立てるよう
言いたいことが伝わらない
ジレンマの中に埋没して逝く

あの広い空 去り行く風
大きな自然の中
ストレスに満ちた魂(ココロ) 溶けゆく

僕らは風の仔鳥
どこまでも飛んで行ける
光溢れ出すこの惑星(ホシ)
あの虹の彼方へ…

終わりが近づいてること
たぶん前から知ってたんだ
夕暮れの中のVenus
憐れむような歌が聴こえた…

波打つ海 流れ行く雲
小さな自分の心
在ることが当たり前なんて傲慢だね

僕らは風の仔鳥
どこまでも飛んで行ける
見つけられなかったもの
今から探しに行こう

いずれ来る春の眼差し
暖かい光 舞い降りてくる

“ごめんね”は違うね
- ありがとう -

僕らは風の仔鳥
どこまでも飛んで行ける
光溢れ出すこの惑星(ホシ)
眩しい未来への空

僕らは風の仔鳥
どこまでも飛んで行ける
見つけられなかったもの
今から探しに行こう



 
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