魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築
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2部 P・T事件
7章 勇気
悪夢
俺の今の姿は,マントはぼろぼろ、服も所ところ破れていて
戦闘中ならまぁありえるかもしれないがほぼあらわな姿になっていた。
それどころか今の俺の姿は
左足が無く、右肩はえぐれ陥没し。
骨折多数、火傷で皮膚が焼け爛れていて
左目もなぜか見えない.
地獄から来た囚人か、悪鬼羅刹のような姿で入る。
相手の攻撃を回避してのカウンター
魔神剣 転独楽(まろびごま)で攻撃をして
そのときに知ってしまった
人を殺すかもしれない恐怖
切った感触
血なまぐさいにおい
殺さなければ自分が死ぬかもしれない恐怖
そして刺され
無我夢中で出した攻撃
死にたくない自分・・・・
「ちゃん・・・綾ちゃん」
「うわぁああああああああああああああああああああああああああああ」
「きゃっ」
「こ・・・こ・・・は」
「大丈夫?」
「な・・の・・・は」
「なのはだよ綾ちゃん。 大丈夫うなされていたけれど」
「う・・・うん。ごめんね」
「ううん 怖い夢」
「小学生にもなって怖い夢見て大声出しちゃった」
俺はごまかすように言ってみた。
ふわっ
「怖いならこうしてあげる」
なのはは俺を真正面から抱きしめてくれた
それは暖かくなんとも懐かしい感じがして落ち着く
「恥ずかしいよ」
「手をつないで寝てあげる。そうしたらきっと怖い夢を見なくなるから」
「ありがとうなのは」
「友達だもん」
恥ずかしいけれど、女の子は凄いと思うのはこういう時だとこの年になって気づいたことだ
落ち着かせる。
あやす
包み込む力
これらはなかなか男性には難しい能力だと思う
もしかしたらそれは古い考えかもしれないが
今の母親にしろなのはにしろ
無意識でこのように安心を与えてくれる
不思議な存在。
ここ最近同じ夢を見る
たいてい同じシーンで
大声を出し
母親に慰めてもらうのがパターンしている。
なんて弱いんだろう
そして今日はなのはの家でのお泊り
一緒のベッドでの睡眠
この年齢なら当たり前なのかなと思いつつ
何度目かのお泊り
「綾ちゃん眠れないの?」
「なのはが手をつないでくれているから安心して眠れそうだよありがとう。」
「うん」
なのはと手をつなぎ睡眠中になるはずが無く、狸寝入りをしてなのはがぐっすり寝るのを確認
今までだって人を傷つけたたことはある。
生前だって格闘技をしていたのだから
殴るけるなど日常茶飯事だった
今世でも
男達の指を切ったり
自動人形を壊したり
オリ主を倒したりして
傷をつけてきたはず
なぜ今回はこんなに戸惑う
朝になったら聞いてみよう
幸い、なのはの家に泊まったときは、
剣術の稽古をしてもらえるのだからそのときに聴こう
まだ日も上がっていないうちからベッドから起き上がり、
なのはに布団をかけてあげ道場のほうに俺は向かった。
きっとまだ
士郎さん達は帰ってきていないだろう
道場に入る前に一礼をして入る
そして、服装に着替え
俺用の刃を落とした剣を持ち練習
練習だと思うと素直に体が動く
きっといつかあの夢も見なくなることだろうと思い
体を動かしている
無我無心に動いていて
一段楽した瞬間
道場の扉が開いた。
「おじゃまして・・います」
「なにかあったのかね」
士郎さんが言ってきた
「いえ」
俺は隠すように答えた
「呼吸を整えなさい」
「はい」
「恭也」
「はい」
「相手をしてあげなさい」
「だが・・・」
恭也さんもなんとなく察しているのか言葉を濁していた
「どうしたの」
状況がわからない美由希さんが声をかけてくれた。
多分士郎さんは俺が何かを悩んでいることに気づいている
だからいつもは美由希さんが相手をしてくれているが今日は恭也さん。
普通に考えたらLVアップと考えたいけれどきっと違う。
「始め」
「っ・・・ぐっ」
空気が重い
「ちょ・ちょっと恭ちゃん」
「かまわん」
「行くぞ!」
な・・苦しい
ここから逃げ出したい
前にいる人が怖い
死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ
俺は頭に死というものしか
頭に残らなかった
「うぁあああああああああああああああああああああああああああああああ」
来たのを回避
体が重い
デモ死にたくない
反対に体は正直なもので死なないように体が動いていた。
俺はでたらめに木刀を振っていた
その瞬間、体に衝撃が走った。
「落ちろ」
抜刀術からの左右同時の4連撃
御神流奥義の一つ
薙旋を食らってしまったようだ
「綾ちゃ~ん」
なのはの声を聞いて気絶は回避できた様子
「な・・・の・・・は」
気絶までは行かなかったが凄い衝撃だった。
身体強化をしていなかったらやばかったと思う
俺はその場でしゃがんでいる
「おと~さん」
「なのは、外に出ていなさい」
「で・・・でも」
「なのは」
士郎さんがなのはを注意をしているのは始めてみるかもしれない
「ほら、なのは」
「おね~ちゃん」
美由希はなのはをつれて家のほうに向かった。
「すみません」
「手荒なことをしてすまなかったね」
「大丈夫だったか」
恭也さんは凄く心配したように行って着てくれた
「大丈夫ですといえばいいのですが何がおきたのかわかりませんでした。
士郎さん、恭也さん申し訳ありませんでした。」
「何があったが教えてくれて良いかな」
3人はその場で座り俺は2人に伝えれることを伝えた
言えない事もあるので変えながらの話し
暴漢に襲われそれを退治したときに
誤って殺人を犯すところだったこと
そしてそれを理解した瞬間
恐怖をしたこと
身体は死を認めなくて動き撃退はしたけれど
その時のことや恐怖が怖いこと
殺すかもしれない恐怖
力を持っているそれを使うということは
自分も殺されても仕方ないということがいまさらながらにわかった恐怖
それが睡眠時に悪夢としていること
練習なら大丈夫で訓練をすれば大丈夫かもと思っていたのだけど
恭也さんのあの殺気をもらった時に自分の死を想像
今言えることの想いを二人に話した。
語った瞬間
涙がぽろぽろでてきてしまった。
「私は恭也と違って綾くんがどれほどの力を持っているのかはここでしかわからないが、
見たところ武術家としては高いと思う。
では君はその力をどうしたいのか?」
「・・・・」
「その答えを出さない限り、君はその力を使うべきではないと思う」
「そんなわけには・・・」
「この平和な時代に君の力は必要かね」
士郎さんは優しく伝えてくれている。
「不安な気持ちで力を使うと綾ちゃんだけではなくて、周囲にいる人たちも不幸になる」
恭也さんが愛情こめて伝えてくれているのがわかる。
「なら人を殺すのを平気になれば良いというのですか?
私の力は簡単に人を殺せる力があります。」
「だからこそ私たちは、何の為に力を使うのかを自分の心に問わないといけない」
「・・・」
「その力を捨てることは出来ないか?
その為に、・・・平穏な日常に忍び寄る悪意という影から、
そんな日常を守るために俺たちは刃を振るっているのだから。」
「きっと逃れられません。
この力があることは意味があると思います」
「今の綾くんには使わせたくないかな」
「で・でも」
「今日一日考えなさい。
僕たちは綾くんの力を否定しているわけではないのだよ。
それを言ったらこの平和な日本で暗殺剣を収めているのもだめな事になるからね。」
俺は素直に聞いていた。
「1つは覚悟。
もうひとつは何のためにその力を使うのかということ
そうすれば力を暴走しないと思う
後は君が答えを出すしかないから、
それまではここの入室は禁止にするよ」
「・・・はい」
「では綾ちゃん戻ろう」
「はい」
俺は恭也さんに肩を支えながら家の中に入った。
なのはに心配されたが
頭をなでて「大丈夫」
ご飯を食べて
家に帰宅
母親になんだか気分が悪いからといって学校をお休み
今日言われたことについて考えてみることにした。
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