ストリートミュージシャン
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第四章
綾音は部活の顧問に確認を取った、その確認は快諾でありだ。彼女はすぐに部員達に言った。
「学園の中庭や道路でライブしてもいいそうよ」
「路上ライブですね」
「それやってもいいんですね」
「先生から許可が出たわ」
正式にというのだ。
「動物園や水族館以外ならいいそうよ」
「動物に迷惑がかかるから」
「だからですね」
「そう、あと指定された建物の中も駄目だけれど」
それでもというのだ。
「普通の中庭や道路の端とかならいいみたいだから」
「じゃあですね」
「そうしたところで、ですね」
「これからは演奏していくんですね」
「詠ってもいいんですね」
「練習でもそれが出来るし」
綾音は部員達にさらに話した。
「文化祭の時でもね」
「路上ライブですね」
「それが出来るんですね」
「ライブホールだけじゃなくて」
「そうした場所でも」
「そう、出来る様になったから」
正式に許可が出てというのだ。
「これからはそっちでもやっていくわよ。音楽」
「わかりました」
「それじゃあ」
「いや、考えてみたらね」
部員達の中にいる未可子と奈津美を見てだ、綾音はこうも言った。
「ライブって何処でも出来るわね」
「しようと思えばですね」
「外でも出来ますね」
「私達部室やホールでばかり演奏して歌ってましたけれど」
「そこは違いますね」
「そのことに気付いたわ」
そうなったというのだ。
「本当にね」
「じゃあこれからはですね」
「路上ライブもやって」
「そうしてですね」
「楽しんでいくんですね、部活」
「そうしていきますね」
「そうよ、ストリートミュージシャンもね」
それもというのだ。
「またよしでしょ」
「はい、確かに」
「じゃあ私達はこれからはそっちもやっていく」
「第二軽音楽部はですね」
「そうしていきますね」
「そうよ、あとね」
綾音はまた未可子と奈津美を見つつ部員達に話した。
「学校の外でも演奏していいわよ」
「そこでもですか」
「路上ライブやっていいですか」
「ええ、駅前とかでね」
二人が行っているそこでというのだ。
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