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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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396部分:第三十二話 孔明、妹を得るのことその五


第三十二話 孔明、妹を得るのことその五

「会いたいわよね」
「はい、そして今は」
 孔明はその晴れ渡った顔で鳳統を見る。するとだった。
 鳳統はだ。ここでまたびくりとなった。
「?どうしたの鳳統ちゃん」
「あわわ・・・・・・」
 孔明は怯えた様な態度の彼女にきょとんとなった。
「後でお料理一緒に作ろうね」
「あら、作るのね」
 先生は彼女のその言葉に優しい微笑みを見せた。
「この娘もお料理上手よ」
「そうなんですか」
「そうよ。じゃあ三人で作りましょう」
「わかりました」
 こう話してであった。三人は厨房に入った。それを見届けてからだ。
 趙雲はだ。少し怪訝な顔になって言うのであった。
「危ういかもな」
「そうね」
 神楽が彼女のその言葉に頷く。
「あの娘の態度は」
「朱里は妹弟子の存在を見て喜んでいるがな」
「あの娘自身は」
「怯えている」
 鳳統のそのことである。
「只でさえ気が弱いようだしな」
「そうね。孔明ちゃんもあまり気は強くないけれど」
 孔明の弱点である。
「あの娘はそれ以上だし」
「そうだな。しかしだ」
 ここでまた言う趙雲だった。
「筋はいいな」
「そうね」
 今度応えたのはミナだった。
「孔明ちゃんと同じだけね」
「大きくなる」
 趙雲の言葉は真剣そのものだった。
「必ずな」
「二人共ね」
「そういえばだけれど」
 馬岱もここで言った。
「朱里ちゃんが伏龍よね」
「ええ、そうよ」
 黄忠が彼女のその言葉に頷く。
「それじゃああの娘は」
「鳳雛よね」
 馬岱は鳳統をこう評した。
「それよね」
「鳳雛か」
「合ってるよね」
 こう従姉にも返す馬岱だった。
「朱里ちゃんが伏龍なんだし」
「あの娘は鳳雛なんだな」
「そう思うよ」
「朱里も凄いがあの娘も凄いか」
 関羽も話す。
「将来が楽しみだな」
「お料理も楽しみなのだ」
 張飛はここでも食べ物だった。
「早く食べたいのだ」
「待つ間何かする?」
 劉備はこう皆に提案した。
「おはじきでも」
「稽古でもしないか?」
「そうだな。いいな」
 趙雲は馬超のその言葉に頷きだ。ふと悪戯っぽく笑ってこう話した。
 
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