IFもしも、ラインハルトに双子の妹がいたら。
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子供編
俺の双子の妹は。〜2〜
前書き
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ある日の事だった。キルヒアイスとレオンと遊び、喧嘩を売られ買い、勝った。
そんな、いつもの日の事だった。2人と一緒におやつを食べようと家に帰った時の事。
その日は、何故か家の前に黒塗りの車が、止まっており、立派な服を着た男が乗り込む所だった。
男が小さく呟いた。「生意気な奴らめ。」と聞こえた。
2人と顔を見合わせすぐに家に駆け込むと父上が、蒼白な顔をし、家を出る直前だった。
父上は、まるで、俺たちの事に気付かないように家を出て行った。
嫌な予感がし、慌ててリビングに駆け込むと、姉上が、哀しそうに顔を伏せ、クラウディアは、何かに耐えるようにこちらを見つめる。どういう事だ?と視線に思いを込めてクラウディアを見た。
感情の籠らない淡々とした声で
「ラインハルト兄上、ジーク、レオン。
アンネローゼ姉上は皇帝陛下の寵妃になることが決定しました。
こらから、その経緯を説明しますね。」
俺は、クラウディアは何も悪くないのにカッとなって
「何で、クラウディアは、そんなに落ち着いているんだ!」
と吠えるように言ってしまった。此処は、兄として落ち着いて聞くところなのにな。
本当に、俺は情けない。
クラウディアは、目に涙を溜めて
俺の瞳をじっと見つめ
「ラインハルト兄上。私の話を聞いてください。
アンネローゼ姉上の後宮入りは、半年後です。
それまでにアンネローゼ姉上を貴婦人にします。
ラインハルト兄上を紳士にします。
ジークとレオンと一緒に。
お願いします‼︎ラインハルト兄上。ジーク。レオン。
アンネローゼ姉上と一緒に私に利用されてください!
私は、もう2度家族を失いたくありません‼︎
アンネローゼ姉上と2度会えなくなる何て嫌です‼︎
それに、私も、ラインハルト兄上もジークもレオンも父上も利用されるなんてごめんです‼︎
お願いします‼︎助けてください‼︎
ラインハルト兄上。ジーク。レオン。」
そう、クラウディアが言った時俺の胸には、言いようがないほどの嬉しさ、幸せさが、浮かんできた。
気づいたら、クラウディアが、俺たちの瞳をじっと見つめていた。
ニッとレオンが、俺の方を向いて笑い、
「いいぜ。助けてやるよ。
利用もされてやる。ラインハルトもジークもそれで良いよな?」
と言い、キルヒアイスもにっこり笑って
「もちろん!アンネローゼ様に会えなくなるのも嫌だし、
ラインハルトやレオン、クラウディア、セバスティアン様と会えなくなるのも嫌だしね。」
俺は、最後に鼻をフンッと鳴らし
「嗚呼、それで構わない。助けてやる。話せ。」
クラウディアは、満面の笑顔の花を咲かせ俺たちに抱きついてきたのであつた。
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