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輪廻転生と神様転生等についての考察

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輪廻転生と神様転生等についての考察

 
前書き
はじめまして。
りおんざーどと言います。
此のサイトでは初投稿ですが、初投稿で在るにも関わらず小説では無く、考察等を記載したいと思います。
とある小説投稿サイトで投稿した「輪廻転生」の「魂の構造と転生の流れ」を書き直したモノです。
其の内に、二次小説やオリジナル小説等を投稿するかもしれません。
宜しく御願いします。 

 
日頃、特に此れと言って出来る事は少なく、インターネットで動画を視聴するかゲームをするか、SSや二次創作、オリジナルの小説を読むか等をして過ごすだけだ。
そして、其の中でも二次小説で特に使用されて居る「神様転生」と云うモノに惹かれた。
そんな「神様転生」について頻繁に思考を巡らせて居た。
そう云った「神様転生」について考え調べて居る間に、少しばかり気に成った事や気付いた事、知り得た情報等を纏めたいと思う。


神様転生の概要

「神様転生」と云うモノは、「何らかの理由や原因で死亡してしまった者が、神様の手に依って異世界を始めとした別世界へと転生する」と云う「転生」モノの1つだ。
基本的には、「神様のミスで死亡」、「神様が生み出したプログラムじみた何か等に発生したバグが原因で死亡」、「神様ですら感知出来無い出来事が原因で死亡」してしまった人達が「転生者」として「転生」する等のパターンが多い。
そうした「転生者」の中でも「神様転生」モノの小説の主人公をオリジナル主人公――「オリ主」と呼ぶが、「神様転生」モノの物語の中で「オリ主」と言うのは「最低系の登場人物」だったり、「転生」先の「世界」――「アニメやマンガ」の「世界」――「原作」のヒロイン達を「嫁」扱いし嫌われる「転生者」を指し、本来の意味での物語の主人公とは違うモノに成って居る事が多い。そして、そんな「転生者」は大抵の場合、作者の「自己投影」されたモノだったりする事も在る。
そんな「転生者」は、「特典」と云うモノを手にして「転生」する。「生前に見知って居たアニメやマンガ等の創作物に出て来る特殊能力や道具」、若しくは「死亡前に予め考えて居たモノ」を「特典」として所持して「転生」する事も多い。極タマにでは在るが、そう云った「特典」を全く望まずに「転生」する者も居るが、大抵の場合は「神様側の都合」で無理矢理に持たされて「転生」する事が在る。
また、「転生」をする前の会話等、「転生者」が「特典」を貰い受ける時、「神様」側の腰がとても低い事が多いのだ。
「転生」をする場所で在る世界もまた、重機の「特典」に合わせる為か、「転生者」側の望み、又は「神様側の都合やミス等」で「アニメやマンガ等の創作物の世界へと転生」する事も多い。
そう云った事も在り、其れ等「特典」は「転生」先の世界ではオーバーテクノロジーや世界の法則から外れたモノで在る事が多く、簡単に「最強モノ」や「チートモノ」等を生み出す事が出来る。
上記の展開や其れに準じた展開が多い「神様転生」モノの小説だが、ジャンルはとても多いだろう。
良く知られて居る純粋な「ファンタジー」で在る「ハイ・ファンタジー」、現代と良く似た社会システムや技術等に「ファンタジー」要素が混じった「ロー・ファンタジー」、現代技術よりも進んだ技術等が在る「SF――サイエンス・フィクション」、「劇的なストーリー展開を極力排除した、登場人物達が送る日常を淡々と描写するモノ」――「日常」、「恋愛」……「神様転生」はそう云った色々なジャンルの中の1つで在ると同時に、異色で在り、其れ等のジャンルを取り込み展開する事が出来るのが特徴で在り、特色だろう。
そんな「神様転生」だが、其の作品数はかなり多い。とある検索エンジンで「神様転生」と入力し検索するだけで594,000件以上も該当する。とある小説投稿サイトで検索すると、そちらでも6,637件とかなりの数で在り、未だ未だ増えて行くだろう。
基本的にはワンパターンな展開が多く、御都合主義展開も多い。
そんな在り来りで直ぐに飽きてしまいそうな小説で在るにも関わらず、何故そんな作品が生み出され愛され続けて居るのだろうか。
其の理由は、恐らくでは在るが現代の人間が「現実に疲れて居る」と云う事が一因かもしれない。今居る「現実の世界から逃げ出したい」、「現実から一時でも良いから別の世界に行きたい」、「別の事をしたい、体験したい」等と云った理由等から「神様転生」を始め「異世界」モノが多く生まれ、人気が出、ジャンルの1つとして確立されて居るのかもしれない。
勿論其れだけでは無いだろう。
単純に憧れや娯楽の1つとしての楽しみ、暇潰しだとか云った理由も在るだろう。
が、其れ以上に、前述の通り「異世界」モノの小説としてとても書き易いのだ。
先ず「異世界」。我々が居る此の世界とは全く別の世界を描くと云う事。
簡単そうで在るが、とても難しいモノだ。
が、我々の知る法則や規則に縛られた展開を描く必要が全く無いと云う理由が大きいだろう。「此れは可怪しいんじゃないか?」等と言われても、「異世界だから」と返えせば良いのだから。
次に、「転生」をする際に貰える「特典」や「転生」先の世界だ。
既存のモノに少し手を加えるだけで良いのだから、此程簡単で楽なモノは無いだろう。オリジナルの主人公――「オリ主」を「アニメやマンガの世界」へと投入し、暴れさせる事や登場キャラクターと結び付けだけで良いのだ。
だが、其れ等は「アニメやマンガ」等の「原作」から大きく逸脱し、全くの別物に成ってしまう可能性も在る。此れが恐らく「原作レイプ」と云うモノだろう。
其れでも「神様転生」と云うジャンル――題材の小説はとても書き易いモノだ。
作者の願望を其の作品に乗せるだけで良いのだから。
描き易いが、既存のモノに手を加える場合は繊細でとてもズレ易い為に要注意なジャンル。
其れが「神様転生」だと私は考える。


神様転生に必要なモノ

ではそう云った「神様転生」を行う際に、どう云ったモノが必要成のだろうか。
抑々「神様転生」は、其の「転生」と云う名前からも判る通り「輪廻転生――転生輪廻」から来て居るのだろう。
そう云った事からも、「転生」と云うからには「魂」が必要だろう。
そして其の名前から「神様」と云う存在や其れに似た存在やシステムが必要だ。
「転生」先の世界もまた必要不可欠だろう。


輪廻転生について

色々と考える前に、先ずは「輪廻転生」――「転生輪廻」について考えて行きたいと思う。
「輪廻転生」とは、「死んであの世に還った魂が、此の世に何度も生まれ変わって来る」と云うモノだ。
「信心」と「業」――「カルマ」の応報に因って、グルグルと回転する車輪の様に、部族や親族等の同族内、若しくは他の動植物へと「転生」する。
本来「輪廻転生」と云うモノは「苦」なモノで在るが、其処から抜け出す為に「成長」し、「悟り」を得、「菩薩」と成り、「仏」と成り、「神」と成る為のモノだ。
「輪廻転生」を繰り返す間に、「魂」は「成長」し続け、件の「領域」に迄到達する。筈成のだ。
そんな「成長」をする「魂」だが、生命の在る間に悪い事をすれば当然「悪い状態や情報」――「悪性情報」が蓄積し、目的の「領域」から遠退かってしまう。
其れを回避する為の救済処置として「地獄」と云うモノが在るのだろう。


魂の構造と肉体との繋がり

では「神様転生」に必要不可欠な「魂」について少しばかり考えて行きたいと思う。
我々が先ず認識出来るモノの1つで在る肉体――身体は勿論だが、其れとは別に精神や感情等も身体を持つとされ、其れ等を纏めて「魂」や「霊魂」、「魂魄」等と言う。
其れ等「魂」は、肉体から離れて行動する事が出来、死後も存在する事が可能な非物質存在で在り、生きて居る間は肉体の中に在ると同時に繋がって居り、生命や精神力、人格等の根幹で在り、基礎、原動力でも在る。
そんな「魂」では在るが、「霊魂」と云う表現、其の在り方には幾つかの説が在る。
「霊」は、「優れて神妙なモノ、神、心、生命」、「其処に何か居ると五感を超越した感覚(第六感)で感じられるが、物質的な実体としては捉える事が出来無い現象や存在(聖霊等)」の事。
「魂」は、「精神を司る精気」の事。
そんな「魂」についてだが、其の概念や在り方はかなり昔から存在して居る。
例えば古代エジブトだ。
「魂」は不滅とされ、死者は復活し、自然界の汎ゆるモノに「霊」が宿り、「霊」にも人間と同様に感情や弱点、欠点が在るとされて居たのだ。
定められた呪文を唱えたり定まった儀式を行う事に依って願望を「神様」に伝えたり、動植物の霊と交流したり、病人から苦痛の原因で在る悪霊を追い出す事や、死者に再び「魂」を入れる役割の神官、祭司(魔術師)等が居た。
人の「魂」は5つの部分(アルファベット表記成ら、Ren、Ba、Ka、Sheut、Ib の五つ)から成って居るとされた。死者の「Ba(バー)」の拠り所として死者の体をミイラにして保存し、死者の「Ba(バー)」が無事冥界に渡り、将来死者が甦るようにと、ミイラ作成期間の70日程の間、祭司は何度も大量の呪文を唱えとされ、「死者の書(死者の霊が肉体を離れて冥府に至る迄の過程を描いた書)」が死者と共に埋葬される事も在った。
古代ギリシャの哲学に於いて、「魂」は「プシュケー」と言い、語源は気息の音に由来する。又、「プシュケー」には蝶と云う意味も在り、死後の「魂」のイメージを蝶として表現する事も在った。
欧州でのキリスト教に於いては、人間を構成する要素は「霊魂(アニマ、ANIMA)、精神(SPIRITV)及び肉体 (CORPVS)」で在り、錬金術では此れ等は三原質と結び付けられて考えられ、3と云う数から三位一体に比せられる事も。「霊魂」と「精神」は肉体に宿り、肉体が滅びると「精神」と「霊魂」は分かれると考えられて居り、「霊魂」と「精神」は肉体と云う泉を泳ぐ2匹の魚に擬せられた事も在った。
此処に於ける「霊魂」は人間の「本能」のようなモノで在り、成長する事は無いと考えられて居たのに対し、「精神」は理性のようなモノで在って成長するモノで在るとされて居た。
古代インドの「ヴェーダ」や「ウパニシャッド」の「リグ・ヴェーダ」等の「ヴェーダ聖典」では、人間の肉体は死と共に滅しはするものの、人間の「霊魂」は不滅で在る、とされて居た。同聖典では、人間の死後に肉体を離れた「霊魂」は、「火神アグニ」等の翼に乗って、「最高天ヤマの王国」に辿り着き、其処で完全な身体を得る、とされた。
後の「ウパニシャッド」に於いては、死者の「魂」は、「解脱」する人の場合は「神道」を通って「ブラフマン」に至り、善人の場合は「祖道」を通って地上に再生する、と説かれた(「二道説」と呼ばれる)。そして「解脱」する事が「ウパニシャッド」の目標と成った。
中国の「道教」では、「魂(こん、たましい)」と「(はく)」と云う2つの異なる存在が在ると考えられて居た。「魂」は「精神」を支える気、「魄」は肉体を支える気を指した。「魂」と「魄」は易の思想と結び付き、「魂」は陽に属して天に帰し、「魄」は陰に属して地に帰すと考えられて居た。
そう云った「魂」については「神話や伝承、哲学」等で考えられて来たが、私は「マナス神智学」や「薔薇十字団のアストラル体投射砲とホ・オポノポノの考察」をベースにして考えて居る。
だが、前述の「神話や伝承、哲学」等での考えや解釈は間違いでは無いと言える。
私は、其れ等を混ぜて考えたのだ。
「魂」は、汎ゆるモノに存在し、動植物のモノは特に強い。
肉体と「魂」は密接に繋がって居り、其の繋がりを確固としたモノにして居るエネルギーを「魄」、そして「魂」は基本的に4つのエネルギーで構成されて居ると考えて居る。
先ず、生命エネルギーで在る氣等の「エーテル体」が在り、肉体の成長は此の「エーテル体」が大きく強く成る事で起きる。此れ等が破損する事で其の破損した箇所の臓器が病気に成る。病気に成ると云う事は、恐らく此の「エーテル体」に不備が在る、壊れ易いと云う事。
「エーテル体」の外側に在る「アストラル体」は、感情で在り、現実世界での意識。
「アストラル体」の外側に、「メンタル体」が在る。精神体で在り、理性を表す。又、「個人的才能」等も含まれる。
更に外側に、「仏性」だとか本来の自己だとかを表す「コーザル体」が在る。
其れ等4つのエネルギーが合わさる事で1つの「魂」と成り、其れ等は「魄」に依って肉体の松果体を軸に繋がって居ると考えて居る。


世界の構造

では次に必要不可欠なモノの1つで在る「世界」について考えて行こうと思う。
先ずは「我々が今居る此の世界の構造」についてだ。
我々が居る物理的「世界」――「宇宙」はとても広い。
観測出来る範囲だけでも、汎ゆる方向に約14ギガパーセク(465億光年)在り、直径約28ギガパーセク(約930億光年)の球体、即ち3×1080立方メートルの共動体積とされて居る。
途方も無い大きさで在り、実感は全く伴わ無い。
が、若しかすると、未だ未だ此れ以上に広がり続けて居るかもしれない。
更に、此れは悪魔でも観測可能と云うだけで在り、実際はもっと広いかもしれない。
さて。では、此の観測可能な宇宙の構造を思い返してみようと思う。
先ずは我々が居る地球だ。次に太陽系。局所恒星間雲。局所泡(きょくしょあわ)。グールド・ベルト。オリオン腕。銀河系。伴銀河(ばんぎんが)。銀河群。銀河団。超銀河団。銀河フィラメント。超銀河団Complex。そして、観測可能な宇宙と成る。
詰まり、3×1022〜7×1022個(300垓〜700垓個)の星が在って800億以上の銀河に纏まり、其々が更に銀河群や銀河団、超銀河団を形成して居る。
基本的には、其れが「世界」の総てで在り、其れ等が「世界」を構成して居ると言っても良いだろう。
だが、「世界」は其れだけでは無く、もっと広く大きいと私は考えて居る。
此の「観測可能な宇宙」を仏教で云う「須弥山世界(しゅみせんせかい)」、正確には其れに近しい「世界」と私は考えて居る。
「須弥山世界」とは、「大毘廬舍那如来(だいびるしゃなにょらい)」や「帝釈天」を始めとして色々な神様が居るとされて居る「須弥山(しゅみせん)」と云う山を中心とした世界だ。
「須弥山世界」は「金輪」と云うモノに支えられて居り、「金輪(こんりん)」は「水輪(すいりん)」に、「水輪」は「風輪(ふうりん)」に支えられて居る。
其れ等が「須弥山世界」で在り、「我々が居る、そして認識して居る世界」とは「須弥山」と「金輪」成のだ。
そして、其の中でも「我々が認識し、移動や干渉出来る世界」はとても小さなモノで在り、其の「小さな世界」を「贍部洲(せんぶしゅう)」と言います。
他にも、「贍部洲」に良く似た「世界」――「4つの大きな世界」――「四大洲(しだいしゅう)」が存在して居り、「贍部洲(せんぶしゅう)」は悪魔で其の1つ。
其の「贍部」を始め「四大洲」の地下部分に「地獄」が在り、「須弥山」の頂上より上には「有頂天(うちょうてん)」と云う「世界」が存在して居る。
「須弥山」の上部には、「地居天(じごてん)空居天(くうごてん)の2つに分けられ、地居天は須弥山の中腹から頂上の世界」――「六欲天(ろくよくてん)」――「欲界(よくかい)」が在る。
他化自在天(たけじざいてん)――第六天」、「楽変化天(らくへんげてん)」、「覩史多天(としたてん)――兜率天(とそつてん)」、「夜摩天(やまてん)」で構成されて居る「空居天」は須弥山の上空で、此れから上位の世界は地上を離れ空中に成る。
「地居天」は「帝釈天を代表とする33の神様が居る世界」――「三十三天(さんじゅうさんてん)」や「四天王と配下の夜叉が居る世界」――「四大王衆天(しだいおうしゅうてん)」で構成されて居る。
「欲界」に在る「他化自在天」から「四大王衆天」迄の6段階を「六欲天」と言い、人間よりは、囚われの程度が少ないが、時々欲望に囚われる「神様」の世界。此処迄は男女の区別が在る。
又、其の上に「色界(しきかい)」が在り、性欲と食欲を離れ、物質的な制約だけ残る世界。
真理の観察力と心の安定状態で大きく4段階に別れ、此れを「四禅天(しぜんてん)」と言う。
初禅天(しょぜんてん)」から「第三禅天」迄の9つは、楽を生じて楽を受ける天成ので、「楽生天」とも呼ぶ。
「初禅天」は、「大梵天(だいぼんてん)」と「梵輔天(ぼんほてん)」及び「梵衆天(ぼんしゅてん)」で構成されて居る。
「第二禅天」は、「極光浄天(ごくこうじょうてん)」と「無量光天(むりょうこうてん)」及び「少光天(しょうこうてん)」で構成されて居る。
「第三禅天」は、「遍浄天(へんじょうてん)」と「無量浄天(むりょうてじょうてん)」及び「少浄天(しょうじょうてん)」で構成されて居る。
「第四禅天」は、「色究竟天(しきくきゅうてん)」――「阿迦尼咤天(あかにたてん)」と「善現天(ぜんげんてん)」及び「善見天(ぜんけんてん)」、「無熱天(むねつてん)」、「無煩天(むぼんてん)」、「無想天(むそうてん)」、「広果天(こうかてん)」、「福生天(ふくしょうてん)」、「無雲天(むうんてん)」で構成されて居る。
無色界(むしきかい)」は、真理の観察力と心の安定状態が更に進んだ物質を超越した世界だ。
物質を超越して居るので、体の大きさは無く、寿命だけが有る。
「色界」や「欲界」では上位の世界程広がりが在り、其処に住む存在は身体も大きく寿命も長く成る。
又、「無色界」は、「非想非非想処(ひそうひひそうしょ)」――「有頂天」と「無所有処(むしょうしょ)」及び「識無辺処(しきむへんしょ)」、「空無辺処(くうむへんしょ)」の「四天」で構成されて居る。
そんな「須弥山世界」が1,000個集まり「小千世界」、「小千世界」が1,000個集まり「中千世界」、「中千世界」が1,000個集まり「大三千世界」と成る。
そう云った「須弥山世界」――「宇宙」――が10億個存在して居る。
そんな「須弥山世界」が、今我々が居る「世界」だと考えて居ます。
そんな「須弥山世界」に、「若し~」、「~たら」、「~れば」等の可能性の数だけ存在する「並行世界」――「平行世界」が在る。
「並行世界」は、其の「若し~」だとか「~たら」、「~れば」と云う可能性が在り、其の「分岐点」――「ターニングポイント」は多岐に渡る。
「世界の誕生」、「世界の成長」、「世界の滅亡」、「法則の固定」、「生命の誕生」、「生命の進化」、「生命の絶滅」、「文明や文化の開化」、「文明や文化の発達」、「文明や文化の衰退」等の「分岐点」で大きく分かれた「世界」が「異世界」だろう。


神様転生先の世界について

そんな無数とても言える程の「世界」が存在して居る中で、其れ等の「世界」の情報が在るとされて居るモノ――概念が在る。
其れが「アカシック・レコード」等と言うモノだ。
インターネットの影響を濃く強く受けた私個人の考えでは在るが、恐らく「マンガやアニメ」を始め色々なモノを創作して居る人達は、自然と此れと繋がって居るのではないだろうか。
無意識下で繋がり、其の繋がりに気付かず、「自身のアイデア」と思い、創作物として世に出して居る。
そして、其の創作物の中でも「マンガやアニメ等の物語性の在るモノ」は、「並行世界」や「異世界」の情報の一部成のだろう。
「神様転生」ものの小説に於いて、「転生者」が「神様転生」する「転生」先に選ぶ「世界」の「アニメやマンガ」の「世界」とは、そんな「並行世界」や「異世界」だと私は考えるのだ。


特典について

では次に「特典」について考えて行こう。
「神様転生」に於ける、「神様」や其れに準ずる存在から貰う事が出来る特殊能力や道具を総じて「特典」と呼ぶ。
其れ等は「アニメやマンガに出て来る特殊能力や道具」が多い。そして、其れ等は「ヒトでは決して扱い切る事が出来無いだろう程の力」が含まれる事も多い。が、「神様転生」モノの小説等の「特典を手にして転生した者」――「転生者」は何の問題も無く扱えて居る。
其れは、恐らくでは在るが、「特典に関する知識が、転生時に与えられる」からだと思われる。
他にも、「特典の操作方法を魂に直接書き込む」等と云った事も。
恐らく此れは、「魂」を拡張して居るのではないだろうか。
厳密には違うだろうが、其れに等しい何かを行って居るのかもしれないと私は考える。
前述で、「神」や「仏」の領域へと向かう為に「輪廻転生」をするとは言ったが、此の「特典」が其れに至る為の「近道」――「膨大な経験値」で在り、そして「輪廻転生」と比べると「険しく苦しい道程」だと考えられる。
本来、「輪廻転生」を繰り返す事で少しずつ「経験値」を得るのだが、一気に其れを得る。
ゲームで在れば何の問題も無いだろうが、元々器には大きさや深さ等の限界値が在り、無理矢理に其の器で在る「魂」の一部で在る「メンタル体」の中へと入れる。
無理矢理に入れられた「メンタル体」は其の分だけ大きく歪み、其の歪みは「コーザル体」や他のエネルギーで在る「アストラル体」や「エーテル体」へと影響を与えるだろう。
故に、元々社会から「歪んで居る」とされる性格を持つ者達や活動的な者達は別だが、「引き篭もり」だったり「コミュニケーションが苦手」だった者達が「転生」後の「世界」で直ぐに「適応」し、「コミュニケーション能力が高い」人物へ、活発的な人物像に成るのではないだろうか。
だが、場合に依っては、其の「特典」が原因で性格等が歪む事や身体に何かしらの影響が出る事、大きな力が大きな力を呼ぶ事等も出て来るだろう。


輪廻転生の流れ

では本格的に「転生」について考えて行こうと思う。
否、其の「転生」の流れをイメージしてみようと思う。
先ずは、よく知られて居る一般的な「輪廻転生」。其れに私独自の考えを加えた「輪廻転生」の流れだ。
死を迎えると、先ず「魄」が消失して「魂」の一部は剥離する。物理的肉体と「エーテル体」は現世に残り、他の「魂」を構成して居たエネルギーは其々の「世界」へと向かう。
其々の「世界」へと向かう道程や其の道中の「世界」が、「欲界」。
そして最初に「アストラル界」――「色界」――「地獄」で、生前に残した「感情の葛藤等」――「悪性情報」を、生前の罪に応じた種類の罰、其れに応じた時間の間精算及び浄化する。其の罪状次第では、仏教で云うところの「等活地獄、黒縄地獄、衆合地獄、叫喚地獄、大叫喚地獄、焦熱地獄――炎熱地獄、大焦熱地獄――大炎熱地獄、無間地獄――阿鼻地獄」――「八大地獄」に堕ちるか、エジプト神話の「アメミット」に依って「魂」が消滅する。「アメミット」に喰われる事無くとも、総ての罰を受け終わるのに最大で2,000年近くもの時間が必要だ。否、正確には一番最初の「地獄」である「等活地獄」から「大焦熱地獄」に堕ちる迄に2,000年で在り、「総ての罰を受けるのには、此の宇宙が誕生してから消滅する迄の時間が必要」と成る。が、物理的世界で在る此方側からの「供養次第」では、其の「罪に因る罰も軽減や中断」され、「霊界」へと向かう。
其後、「アストラル体」と「メンタル体」及び「コーザル体」は、所謂「霊界」へと向かい、「アストラル体」だけが留まる。
「霊界」の下部に存在する「幽界」――「物理的世界では無いが、其れに近しい世界で在り、大抵の願いで在れば簡単に叶う世界」――「天国」――「メンタル界」で「メンタル体」と「コーザル体」が一定期間過ごし、「願いを叶える事に飽きる」事で、「転生」の輪の中へと入る。
其後其れ等が真っさらな「エーテル体」と「アストラル体」と合わさり、新たな物理的肉体へと宿り、「魄」が其れ等を結び付ける。
其れを「須弥山世界」の中で繰り返す。
此れが「輪廻転生」だと私は考える。
又、「エーテル体」は本来で在れば自然消滅する。が、極タマに強い「悪性情報」を抱えた「エーテル体」は現世に残る事が在り、此れが浮遊霊や地縛霊、悪霊に成る。
そんな「エーテル体」程では無いが、「未練や負の感情」――「悪性情報」を抱える「アストラル体」と「メンタル体」及び「コーザル体」の3つとも「霊界」に留まる事に成る。が、「供養次第で解放」され、「メンタル体」と「コーザル体」は「メンタル界」へと向かう。
其れ等の流れを繰り返す事で、「メンタル体」に才能が蓄積され、其れに応じて「コーザル体」も成長し、「非想非非想処」へ、「ブッディ界」へ、「アートマ界」へ、「アヌバーダカ界」、「アーディ界」、「ロゴス界」へと向かい「菩薩」へ、そして上位の「神仏」の道を進み昇るのだろう。


神様転生をする為の条件と其の流れ

では最後に、「神様転生」をする為の条件と其の流れを考えて行こうと思う。
既に記載して居るが、「神様転生」ものの小説の登場人物達が「神様転生」をする場合、其の境遇は「引き篭もり」だったり、「コミュニケーションが苦手」だったりする。
他にも、テンプレートな展開と化して居る流れだが、「トラックに轢かれて転生」――「トラック転生」、「病気」、上記でも記載した「神様関係に因るミス」等が在る。
其処で考えたのだが、物理的肉体と「魂」を構成する4つのエネルギーを松果体を通して結び付けて居る「魄」のエネルギーを消費し切る事が出来無かった――「メンタル体」に才能を蓄積出来無かった――「コーザル体」を磨く事も成長させる事も出来無かった――順当に成長し、寿命を全うする事が出来無かった者達が「神様転生」をする――出来るのではないだろうか。
他にも、「世界へ悪影響を与え無い程度に強い未練」等を抱えて死んでしまった者達、自殺以外の何らかの要因や原因――他殺や事故、病気等で死んでしまった者達も含まれるだろう。
そう云った者達が「神様転生」出来るのだろう。
次に、「神様転生」は何の様な流れで行われるのかを考えて行こう。
「魂」に蓄積される「悪性情報」。此れは、パソコン等で云うところのエラーやバグだろう。先ず最初に、そんな「悪性情報」を取り除く事から始まる。
次に、「特典」を貰う事や「転生」先の「世界」に適応させる為の準備だ。
「特典について」の項目で記載したが、「魂」には恐らくでは在るが容量限界値の様なモノが在るだろう。
「特典」は、そんな限界を無視して無理矢理に、外付けハードディスクの様にして与えられる。小さな器の中へと使用時や生命活動中等には問題が無い程度に無理矢理埋め込み、与えるのだ。
そうして遂に「神様転生」の準備は完了し、元々居た「須弥山世界」とは別の「須弥山世界」、若しくは「並行世界」や「異世界」、希望した「アニメやマンガに近しい並行世界や異世界」へと「神様転生」をする。
そう云った流れの中で、寿命を全うし、「輪廻転生」の輪の中へと戻るのだ。
そして、そんな「神様転生」を行った「転生者」達は、再度別の「世界」へと「神様転生」を行う事が多い。
此れは、「特典」を与えられた「魂」と物理的肉体を結ぶ「魄」が、「特典」が持つエネルギー等に耐えられず、急速に崩壊し、消失するからだろう。
中にはそう云った事は起きずに「輪廻転生」の輪の中へと戻る者達やヒトの寿命よりも遥かに長く生きる者達、不老不死に成る者達も居るだろうが。 
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