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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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353部分:第二十九話 郭嘉、鼻血を出すのことその四


第二十九話 郭嘉、鼻血を出すのことその四

「何か一番多くの人が来てるけれど皆が皆個性強いし」
「丈とは気が合うのだ」
 張飛は笑顔になって語った。
「いい奴なのだ」
「学校が嫌いだと聞いたが」
 関羽は彼のそのことを知っていた。
「学問は苦手か」
「何でも本を読むと死ぬらしいのだ」
 張飛は丈のこんなことも話す。
「鈴々もそこまではいかないのだ」
「そうだな。御前はまだ兵法の本は読むからな」
「あいつはどんな本を開いても駄目らしいのだ」
「それはまた凄いな」
 関羽はある意味驚いていた。
「あの御仁は特異体質なのか」
「そうみたいなのだ」
「それはまた難儀な話だな」
「そしてそのせいで」
 張飛はさらに話す。
「学問は全く駄目なのだ」
「字は読めるのだったな」
「難しい字は読めないのだ」
 レベルはその程度なのだった。
「鈴々よりも酷いかも知れないのだ」
「それはある意味凄いな」
 それを聞いた趙雲はあらためて言った。
「そこまでいくとな」
「そういえば京もあれだろ?」
 馬超も話す。
「確か高校って場所をまだ卒業してないんだったよな」
「京さんはただ出席日数というものが足りないだけみたいです」
 孔明がこう話す。
「学問はそれなりにできるとのことです」
「そうよ。あの子は勉強はそこそこなの」
 神楽もこう話す。
「特別できる訳ではないけれど」
「そうなんですか」
「ただ。丈君はね」
 そして彼はだという。
「全然駄目だから」
「ううん、そこまでできないっていうのも」
「ある意味凄い?」
「確かに」
 こんな話をしているとであった。不意に一行の前にだ。後ろに星のマークがある暗い赤のジャケットに黒のズボンの青年が来た。短い金髪に青い目、狼を思わせる精悍かつ端整な顔立ちをしている。その彼を見てだ。
 馬岱がまず言った。
「テリーさんに似てる?」
「ああ、そういえば」
「そんな感じ?」
「確かに」
 他の面々も彼女のその言葉に頷く。
「雰囲気が似てるけれど」
「けれど何か少し違うのだ」
「そうだな。だが似ている」
「確かに」
「何だ?あんた等」
 その青年がだ。彼女達の言葉に応えてその前で立ち止まる。
「テリーを知ってるのか」
「はい、私達のお友達です」
 劉備がその彼に話す。
「それで今は幽州の桃家荘におられます」
「幽州。確か北の方だったな」
「はい、そうです」
 にこりと笑って青年に対して応える。
「今はそちらに。それでテリーさんとお知り合いですか?」
「ああ、俺の師匠みたいなものだな」
 青年はテリーについてこう話した。
 
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