恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
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327部分:第二十七話 神楽、あらたな巫女を見るのことその六
第二十七話 神楽、あらたな巫女を見るのことその六
「何かの手違いでそうした問題になったみたいですし」
「仕方ないかと」
「全く。凱さんは今日は晩御飯抜きですわ」
誰が選んだのかはもうわかっていた。
「御自身のお金で食べなさい」
「何かそれって処罰になってないですけれど」
「それでいいんですか」
「宜しいですわ。確かに気に入らないですけれど」
それは事実であった。
「けれどそこまではいきませんし」
「だからですか」
「それで宜しいのですね」
「ええ、それでいいですわ」
またいいと言う袁紹だった。
「それでなのですけれど」
「はい、クイズですね」
「そちらは」
「さて、斗詩さんが御存知とは思えませんけれど」
流石に自分の今日の下着まではと思ったのである。
「答えられるかしら」
「はい」
ところがだ。ここで顔良はまたボタンを押したのだった。そして答えると。
「黒です」
「ええと」
「正解です」
ドンファンとジェイフンは回答を見てから答えた。
「何でわかったんだ?」
「顔良さんも問題作った人も」
二人にはこのことが不思議だった。
「よくこんなのわかったよな」
「よりによって今日限定だしね」
「ああ、それな」
ここで凱が言うのだった。
「俺が作った問題でな」
「えっ、そうなのか」
「そうだったんですか」
二人は今の凱の言葉に顔を向けた。
「あんたが作ったのかよ」
「この問題集は」
「そうなんだよ。まあ興味半分でな」
そうだというのである。
「作ったんだよ。今日の下着は袁紹さんが着替えてるところをたまたま見てな」
「成程な」
「それでなんですか」
「それでわかったんだよ」
こう二人に話すのだった。
「袁紹さんって元々下着は黒が多いしな。他には紫もあるな」
「派手な下着が多いんだな」
「何かいつも見ている感じの話ですけれど」
「洗濯で干すだろ」
それを見てだというのである。
「それでわかるんだよ」
「ああ、そういえばそうだよな」
「洗濯ものはやっぱり干しますしね」
三人はこんな話をしていた。しかしである。当の袁紹はというと。今度は明らかに怒った顔になってだ。田豊と沮授に言うのであった。
「凱さん、御飯抜きで入牢一週間ですわ」
「それが妥当ですね」
「あそこまでやると」
「そういうことですわ」
何気に処罰が重くなった。だがその間にもクイズは続く。
「袁紹さんの嫌いな食べ物は?」
「はい、ざざ虫です」
「正解」
また正解だった。
「袁紹さんのカップは?」
「はい、Fです」
「正解!」
顔良ばかりが答える。孔明は何も答えられない。終わってみれば顔良の圧勝だった。孔明は結局一問も答えられなかったのだった。
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