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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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271部分:第二十三話 楓、思い出すのことその二


第二十三話 楓、思い出すのことその二

「烏丸の人達って温厚ですし」
「反乱を起こすような人達じゃないですよね」
「それが急に大暴れして」
「戦争が終わったらもう僕達と仲良くですし」
「普通ここまで変わるものかい?」
 凱もこのことを指摘する。
「俺達のそれみたいにスポーツとか格闘じゃないだろ。戦争だろ?」
「まあ俺達の世界でもな」
 ミッキーもここで話す。リーから受け取ったその薬草を食べながら。
「戦争は後々まで恨みとか残るからな」
「けれどこの人達はあっさりしてますし」
「戦死した人がかなり少なかったにしても」
 ニコルとミハルはまた話す。
「それでも何か」
「この人達が反乱を起こしたなんて信じられません」
「突発的な暴動だったのか?」
 レッドドラゴンはこう考えた。彼も来ていたのだ。
「今回のことは」
「暴動にしては少し組織的過ぎるんじゃないのか?」
 テリー=ロジャースはレッドドラゴンの言葉に首を捻った。
「今回のことは」
「そういえば動きがよかったな」
「そうだな」
 ガンダーラとイワンはこう話した。
「敵の動きは統率が取れていた」
「妙なまでに」
「考え過ぎ、じゃねえな」
 キムはすぐにその考えは否定した。
「裏に何かいたな」
「それが誰か」
「それが問題ってことか」
 ジャックも腕を組んで考える顔になった。
「煽ってる奴がいたってことか、烏丸の連中を」
「だとすればそれは誰かだな」
 マイケルも真剣な顔である。
「碌な奴じゃないのは間違いないにしても」
「手掛かりはあるのか?」
「だとしたら誰だ」
 ブラバーマンとパヤックはその場合誰がいるかを考えた。
「一体全体」
「どういった者が」
「少し調べる必要があるな」
 レオが言った。
「そうしたことも」
「じゃああれか。忍者の連中の仕事か」
「そうなるな」
 凱とロジャースはこう話した。
「火月と蒼月か」
「あの連中も忙しいな」
 こう話をしていた。そしてリーもだった。
「ふむ、この世界きな臭いにも程があるな」
「全くダス。だからワス達がここに来たダスか?」
 テムジンは首を傾げさせながら話した。
「それで」
「そうなんだろうな。縁があってのことだろうな」
 マイケルもその通りだというのだった。
「テリーやヘヴィ=Dもこっちに来てるしな」
「ジョンとかな。ダックも南の方にいるってな」
「ああ、あの連中もか」
 キムとイワンが話す。
「賑やかなのはいいがな」
「何だらけだな」
 こんな話をしていた。そのうえで彼等は烏丸で仕事をしていた。そしてこの時ドンファンとジェイフンはだ。古い知り合いと会っていた。
「あんた達も来てくれたか」
「お久し振りです」
 見ればだ。鳥の覆面にレスラーの服の大男に金髪のいかつい男と少年、それと髭の老人だった。この三人がいたのであった。
 
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